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『ベスト・フレンズ・ウェディング』
映画『ベスト・フレンズ・ウェディング』はジュリア・ロバーツが主演する90年代の名作ラブコメディ。本作でジュリア演じるジュリアンと、かつて恋人だったマイケルは“28歳までお互い独身だったら結婚しよう”と約束していた。しかし28歳を迎える直前、ジュリアンはマイケルが大学生のキミーと結婚することを聞かされて、大ショックを受ける。今も残るマイケルへの愛情に気付いたジュリアンは、その結婚を何とか取りやめさせようとNYから彼がいるシカゴへ飛び立つことに。男友達の結婚に戸惑う女性の姿を、ユーモラスかつ爽やかに描写している本作だが、ジュリアンは言ってみれば元祖こじらせ女子。マイケルと別れてから、キャリアも人生も順調だったのに、いつかは自分の元に戻ってくれると高をくくっていた相手がそうはならないとわかってジタバタ。マイケルと婚約者からしてみれば大迷惑な話なのだ!
緑のオーラは“調和”や“人を助ける”という意味を持つが、この色の最大の特徴は“自分を譲るという感覚”。ジュリアンを憎めない理由はここにあるのだ。結婚式の準備が着々と進んでいくうちに彼女は本来の自分と過去の自分の間で揺れ動く。体のオーラの色で緑が多い人は、いっぱい傷ついたりもするけれど、必ず人に助けてもらえる。その理由は自分のためだけに生きていないから。誰しも過去の体験は美化しがちなもの。本作は、今そばにいてくれる大事な存在や自分自身を振り返る良いきっかけとなるはず。
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JACKSON LEE DAVIS/NETFLIX
『アウターバンクス』
“この人は大丈夫。信用できる”と緑のオーラで結ばれた友情は、宝物と同じくらいに価値がある。緑は赤とは種類の異なる強い愛の色で、自分が多少損をすることがあっても、この人に笑顔でいてほしい、そんな無償の愛を意味する。アドベンチャードラマ「アウターバンクス」のメインキャラクター、ジョンB、キアラ、ポープ、J Jは喧嘩もするけれど、信頼で結ばれた仲良しティーンエイジャー4人組だ。
舞台はビーチリゾートで有名なノースカロライナ州アウターバンクスの架空の島。小さな海辺のコミュニティは、クークと呼ばれる金持ちエリアと、ポーグと呼ばれる労働者エリアに二極化されていて、若者たちの間ではとりわけ持てる者と持たざる者の対立が激しい。ポーグ出身のジョンBは貧しいながらも仲間と楽しく暮らしていたが、島に直撃したハリケーンをきっかけに、島に伝わる財宝伝説と父親の失踪になんらかの関係があると知る。謎を解くことで4億ドルの宝と父親の失踪の真相を突き止められると確信し、宝探しを始めるもトラブル続出! 犬猿の仲であるクークとの争いに、謎の追跡者も現れ、ジョンBたちはどんどん危険な状況に陥っていく。
最良の時よりも最悪な時こそ、本当の愛や友情がわかるもの。冒険譚にハラハラドキドキさせられながらも、どんな時もお互いを見捨てないピュアな関係性は爽やかな余韻に浸れて、見応えも十分のドラマだ。
Netflixシリーズ「アウターバンクス」」独占配信中