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お堅い女を演じるなんてナンセンス。マスターベーションと女性の解放について。

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【from TEEN VOGUE】ドキュメンタリー映画『UnSlut(尻軽とは言わせない)』の監督を務め、同原作『UnSlut: A Diary and a Memoir』を書いたエミリー・リンディンが、“イジメと女性差別”の悪しきカルチャーを斬る本連載! 今回は、そんな彼女の痛快コラムを『Teen Vogue』からピックアップ!

私がマスターベーションを覚えたのは10歳くらいだったかな。映画『アメリカン・パイ』(1999)は観ていたけれど、女子がマスターベーションをするなんて聞いたこともなかったら、絶対に秘密にしようと思っていた。同じ年頃の男子は学校でオナニーの話をおおっぴらにしていたけれど、女子がマスターベーションをするという話は聞いたことがなかったので、とても不安になったのを覚えている。

本当は、同級生の女子たちはマスターベーションをしたことがあるのか、大人の女性はマスターベーションをしているのか、とても知りたかった。学校や家での性教育はマスターベーションについて何も教えてくれなかったから、「ひょっとしたら、私が世界で初めてマスターベーションを発見した女の子かも!? いや、そんなわけないよね」なんていつも想像してた。でも、ふしだらで悪い子だと思われたくなかったら、誰にも言えなかった。

それまではロマンス小説でたいていの性の知識を得ていた私。セックスの快楽は、理想の男性が現れて、パーフェクトなシチューションで“彼”が導いてくれるもの、つまり男性に与えられるものだと妄想していたけど、マスターベーションの発見により、そうでないことに気づいたの!

近年では2013年に公開されたドラマ『REIGN/クイーン・メアリー』や、ティナ・ベルチャー作の大人のアニメ番組『Bob’s Burgers』のなかで、女性のマスターベーションを取り上げるようになったけれど、そのことで大炎上したことを覚えている? 『REIGN/クイーン・メアリー』では、女性のマスターベーションシーンに非難が殺到し、余儀なく大幅カットされた。でも、それってリアリティから相当かけ離れてると思わない?

女子や女性がマスターベーションすることに対して、なぜ世間は大騒ぎするわけ?  ロマンス小説、ロマンテックコメディやTVでさんざん見せられる“正しいセックスの形”という古い概念が原因なのでは? そして、その概念に女性自らが振り回されている気がしてならない。

男が女を誘惑。女は“軽い女”に見られたくないがために男をまずは拒む。でも最後に女は男を受け入れ、性の悦びを発見するーー。ダニエル・バーグナーが2014年に出版した著書『What Do Women Want?: Adventures in the Science of Female Desire』によると女性が男性をまず拒絶する習性は生物学的なものではない、とのこと。とはいえ、すぐにセックスをする女性は“尻軽”と思われているのが事実。女のほうからセックスに誘うのも同様にレッテルを貼られやすい。でも、こういう偏見って、古臭くて不平等なうえ、危険でもあるの。

「女は最初は拒むのが当たり前」、なんていう思い込みがまかり通っているからこそ、本当に女性が「ノー」と言っているのにもかかわらず、男性は「イエスの裏返し」だと勘違いして強引かつ横柄な対応をする。それが一部の性的暴行につながるのでは?

女性だって性欲があり、セックスをしたいときとしたくないときがある。この事実を認めて、女性は自分の体のニーズを理解するべき。「イエスはイエス」「ノーはノー」という当たり前のことを示せるようになりたい。それには、マスターベーションが大きな鍵を握るの。

マスターベーションのディテールを友達と共有する必要はないけれど、マスターベーションはポジティブな行為だと認めることが先決。パートナーとのセックスを楽しむために、自分の体のどこが気持ちよいのか理解していないと一生バッドセックスを続けるはめになるかもしれない。それに、誰にも気兼ねなく素晴らしくセクシャルになれる方法なんて、マスターベーションしかなくない?

男女平等のためには、女性のマスターベーションに市民権を与えてなくてはーーどんなに長い時間がかかっても。

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