シェアハウス暮らしを終えたテラスハウス卒業生ってあれから何してるの? 過去に番組に出演し、それぞれの思いを胸に卒業した4人に、当時の思い出、テラスハウスをきっかけに迎えた転機、そしてこれからのビジョンについてインタビュー。第2弾は「テラスハウス ALOHA STATE」がスタートした2016年11月~2017年5月までの半年間を過ごしたモデルの澁澤侑哉が登場。18歳で迎えたハワイでの転機、みんなが気になるテラスハウスの裏側について、しっかりと教えてもらいました。
歴代の卒業生が振り返る、“テラスハウスが教えてくれたこと”。vol.2 澁澤侑哉
18歳でハワイへ……。何もかもが新しい、怒涛のテラハ生活が幕開け。
事務所経由でオーディションの話をいただいたのが、テラスハウスに出たきっかけです。それまで番組のことを知ってはいたけど、まったくといっていいほど見たことがなくて……。合格してから湘南編を少しだけ見て、それでハワイに行きました。
入居したのはハワイ編がスタートした初日。ローレン・サイって女の子が最初に部屋にいて、自分が2番目だったのですが、まず日本語が通じるかも分からない(笑)。会話もうまくできなかったし、何話していいかも分からなかったし、とにかくもう緊張してました。
テラスハウスの雰囲気は、すごい独特。縛られてるんですけど縛られてなくて、特別なんですけど特別じゃなくて……。個人個人の空気がある家でした。Netflixを見たり、Youtubeを見たり、ヨガをしている人もいたり、みんながそれぞれのことをしている。ほどよく適当で、共同生活だけどあんまり他人に気を遣い過ぎることもない。濃いメンバーが揃っていたし、みんながそれぞれ印象深いです。
個性豊かなメンバーとの共同生活で、コミュ力アップ!
ローレンは、ザ・モデルって言うクールな見た目なのに、本人の心の中を表しているような深い絵を描いていたり。悠介はウクレレとギターがピカイチ。でも性格は、自分と180度真逆。はじめはどう接していいのか分からなかったんですけど、悠介のギターとウクレレが会話の糸口になって仲を深めることができました。「プール入る時は、毎回弾いて」って頼んだら、本人が「俺、ビーチサイドでバイトしてるみたいな気分だよ」って言ってた(笑)。
1番仲良くなったのはエリック。今はハワイで「パンチボールコーヒー」というフードトラックカフェをやっています。すごい気さくで、ボケも突っ込みも両方こなす、大阪弁を喋るアメリカ人です。テラスハウスに入居してすぐに意気投合して、毎朝5:30に起きて一緒にサーフィンに行っていました。エリックが作るコーヒーが恋しいですね。今まで飲んだコーヒーの中で1番美味しかった。ビッグアイランドまで行って、新鮮なコナコーヒーの豆を選んで焙煎してブレンドしているそうです。あと、大志はもう熱血バカ(笑)。『GTO』の鬼塚くらい熱血で、もうガンガン人の情に訴えかけるみたいなタイプの人。自分も説教されたことがあって……。はい(笑)。今はハリウッドで俳優目指して頑張ってるみたいです。

公私ともにポジティブな影響をもたらした、あのメンバーとの出会い。
そんな個性豊かなメンバーの中でも、特に刺激を受けたのは佐藤魁です。プロサーファーなので、サーフィンしないとお金がもらえない。自分の頑張りや成績がもらえるお金と直結する。けど、いくらでもサボることもできる。そんな環境の中、魁は積極的に色んな国に飛んで、サーフィンして、成績残して……、テラハに出演している最中にもJPSAというサーフィンの大会で優勝しました。そういう姿を間近で見ていて仕事観でも影響を受けたし、魁のおかげで今は僕もどっぷりサーフィン漬けです。すごいキザに聞こえてしまうかもしれないんですけど、波と一緒に生活するのが快感。実は今日も朝からサーフィンしてきました。
ハワイでのテラハ生活を通して学んだ、自分との向き合い方。
自分の出演回は、最初の3~4話くらいまでは見てました。「始まったよー」って言ってみんなでノートパソコンを囲みながら見るのが恒例(笑)。女子部屋で「ゆうや爪長すぎ」と言われているのを見て以来、爪は短い。切るようにしてます(笑)。
途中で見るのをやめてしまった理由は、めちゃくちゃ叩かれたから。山ちゃんからは「あいつはクズだ」とボロクソに言われ、YOUさんにも「チェンジしろ」と……。これはストレスになるな、と思ってもう見るのをやめました。ただ今となっては、山ちゃんのおかげでバーンと跳ねたのかな?と思うので、感謝はしてるんですけど。
いい意味でも悪い意味でもテラスハウスのおかげで急に注目を集めるようになりました。現地の子や日本からきてる観光客、それから海外の人だったり、声をかけられることは多かったです。悪い面だと、やっぱり叩かれることもある。画面に向かって言い返してみるのですが、別にそれでスッキリするわけでもない。僕にとってはサーフィンが1番の特効薬でした。

仕事も趣味も、興味のあることは何でもやる!好奇心旺盛な21歳のビジョン。
テラスハウスでの半年間は、リラックス、フォーカス、はじまり。“リラックス”した環境の中、しっかり自分と向き合えて“フォーカス”できた、そして自分の中の第二章の“はじまり”。第1章は、学生時代。そこからテラスハウスに入ってちゃんと社会に出た自分と向き合って、今に繋がる新しい生活が始まりました。
ハワイから戻ってきてから今までずっと、モデルをメインに活動しています。ついこの間は、バナナリパブリックのワールドキャンペーンのムービーに出させてもらいました。最近はバラエティにもたまに出演させていただいています。
私生活では、サーフィンとキックボクシング、あと音楽制作にハマっています。サーフィンは、波があってスケジュールが空いてれば、毎日行きたい。キックは昨年の大晦日にあったメイウェザー対那須川天心のエキシビジョンマッチを見てから始めました。週2でジムに通っています。音楽は、小さい頃から自分にとって身近な存在。いつか自分でも作ってみたいなと思っていて、それをようやく実行しているところです。ジャンルでいうと、ヒップホップをベースにチルをミックスした感じ。海辺で聞くのもいいし、夜クラブで流すのにもぴったり。そんな音楽を地元の友達と作っています。

今後もモデルの仕事は続けていきたいし、演技もやっていきたい。それから音楽も。実は土木系の仕事にも興味があります。形になるものを作り上げる職人さんってかっこいいですよね。もしテラハに出ていなかったら、今ごろは土木系の仕事をしているかも。自分の好きなことを突き進めていければと思っています。
あ、渋沢栄一の一族というのは、今まで隠していたわけではないです。あまり家系のことを意識したことがなかったので……。聞かれたらちゃんと答えますよ。新1万円札の人は、僕の親類です。
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ABOUT 澁澤侑哉
1998年1月20日生まれ、神奈川県出身。父はアメリカ人、母は渋沢栄一の親類で日米ハーフ、日英バイリンガル。14歳でスカウトされ、雑誌「Ollie」にてモデルデビュー。モデルを中心に活動しながら、日本テレビ「ヒルナンデス!」、TBS「最強スポーツ男子 頂上決戦」等にも出演。
キャップ ¥5,800 パンツ ¥13,800/ともにHUF(ハフ ジャパン tel. 0548-24-1250) トップス ¥5,900/FILA HERITAGE(フィラ カスタマー センター tel. 0120-00-8959) その他/本人私物