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気負わずマイペースに。神尾楓珠が見つめる“これから”の自分。

これからの時代をリードしていく注目の“ゲームチェンジャー”たち。輝きと自信を増し続ける彼らは今、何を思い、考えながら未来に向かっているの? 2020年、更なる活躍が期待される注目の存在をVOGUE GIRLがピックアップ。今回登場するのは、若手俳優の中でも独自の存在感を放つ神尾楓珠さん。

–VOGUE GIRLに登場してもらうのはこれで2回目。初登場は昨年でしたが、昨年を振り返ってどんな一年でしたか?

あっという間でした。3年A組に出演したのも去年ですし、舞台も去年が初挑戦。舞台の稽古と同じ時期に「左ききのエレン」というドラマで主演もしていて、振り返ってみるとけっこうたくさんの仕事をさせてもらってるんですけど、とにかくあっという間で。年末に、もう一年が終わるんだって思ったのを覚えています。

–特に思い出深かった仕事は?

初めての舞台で、ドラマとは違う舞台の難しさを知りました。舞台の稽古とドラマの撮影が重なっていたので、時間を縫うような忙しいスケジュールで。そのドラマは撮影シーンも多かったので、朝起きてドラマの現場に入って、メイクして着替えてすぐに撮影。そして着替えてまた撮影、着替えて撮影みたいな、共演者と話す時間もないくらいのぎっしりな感じで。それが終わったら稽古に行って、夜遅くまで稽古して、家に帰って寝るっていう毎日がしばらく続きました。

その時はあまりきついって思ってなかったけれど、振り返ってみると1日の体力を無理がないように配分している感じがあったので、今年は体力面をもっとパワーアップさせて、すべてのことにより全力投球できるようにしてきたいです。

–激動の一年間だったと思いますが、自分の中に何か変化はありましたか?

全然変わってないですね。というか、あまり激動の一年だったって思ってないです。もちろん仕事が増えてありがたいっていう思いはありますけど、自分のライフスタイルとか生き方はそんなに変わっていないので。街中も全然普通に歩けますし、何も変装とかもしないし。たまに声をかけてもらえることはありますけど、大騒ぎになったりしたこともないです。

でも、環境によって人って変わるから、劇的に環境が変われば短期間でも全然違う考え方になってるかもしれないですけどね。でも、周りからは激動って言われる去年でさえ、僕はそんなに激しい一年だったと思っていないので、きっとよっぽどのことがない限り、そんなに変わらなさそうです。

–昨年は出演作「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」が話題を呼びましたね。

あの仕事があって、根本的な部分で大きな刺激を受けました。仕事への取り組み方とかもそうですし、これくらいの熱量を持ってやらないと、いいものって作れないんだなって感覚を知ることもできました。今までのキャリアを振り返ったときに、ターニングポイントって言えるような大きな出来事だったと思います。あの役をもらえていなかったら、きっと写真集も出せていないと思いますし、雑誌の撮影にこんなにたくさん呼んでもらえることもなかったと思います。

–2020年も、すでに出演スケジュールがびっしり決まっています。

新たに仕事をいただけるのは本当にありがたいし、うれしいです。有名になることとか、周りから注目されることよりも、仕事自体がモチベーションなんです。この先にどんな仕事が決まったかみたいな話を聞くと、がんばろうって気持ちになります。去年の後半くらいから、主演でキャスティングしてもらったり、目立つ役どころをもらえたりするようになってきているので、期待してもらっていることを実感しつつ、仕事に取り組んでいきたいです。

–3年A組で共演した顔ぶれが、今ではさまざまなドラマや映画に出演しています。ライバルはいますか?

うーん……ライバルとはちょっと違いますけど、3年A組でも共演した萩原利久の存在は気にしています。どんな作品に出てるかなとか。大きな役をもらっていたら、単純にすごいなって思います。競いたいわけではないので羨んだりすることはないですけど、利久からは刺激をもらえます。利久が頑張ってるのを見たら、俺も頑張らなきゃなって思いますし。

–人と自分を比べて考えたりはしないのですか?

しないです。特に知り合いの場合、僕もその人の良さを知っているので、その良さが認められて活躍しているんだって素直に納得できる。逆に知らない人のほうが、どうしてあの人があんないい役を、って思うかもしれないです。

–勢いのある同世代たちに負けないよう、努力していることはありますか?

していますけど、わかりやすくて説明しやすい努力ではないかなって思います。たとえば、現場で先輩方の演技を見て学ぶっていうのは、けっこう無意識の部分が多いというか。演技のいいところを盗んで自分の演技に取り入れる、みたいなことはしていると思いますけど、感覚的な問題なので、どんな努力かって聞かれると言葉にしづらいです。

3年A組の現場で菅田くんの迫力を目の前で見せてもらえたことも自分にとってはとても大きな経験だったけれど、それがどんな風に自分に影響を与えたのかをはっきり明確に言葉にするのは難しくって。だけど、実力のある先輩方とご一緒できるのは幸せなことだと思いますし、みなさんが現場でどんな風に振舞っているのかは、いつも気にして見ています。

-今年21歳。この一年をどんな風に過ごしていきたいですか?

僕、あまり誕生日とか年齢って気にしていなくて。誕生日は親に感謝する日ではありますけど、自分に特別なご褒美をあげようとは思わない。だから特別21歳だからという点で気負ってもなくて、流れに身を任せていこうと思っています。自分でこうしようああしようって舵をとるというよりは、目の前にきたことに対して真面目に本気で取り組むっていうタイプです。

今はいろんなことに挑戦したほうがいいだろうなっていう思いもあって、やるやらないを自分で選ばないようにしています。たとえ壁にぶつかったとしても、それを越えることに一生懸命になればいいし、またぶつかったとしたらそれはまたその時考えればいい。事前に壁をよけたい、避けたいとは思わないです。

任せてもらえる仕事の量が増えても、ひとつひとつ着実に真剣に向き合っていくだけ。忙しいなと思うことはないわけではないんですが、自分よりもっと仕事して頑張っている人がたくさんいるのを知っているので、僕なんてまだまだって思いが勝ちますね。

–黒髪のイメージが強いけれど、金髪にしたのは役作りですか?

『鈍色の箱のなかで』というドラマのために染めました。子どもの頃に金髪だったことがあるらしいんですけど、僕自身はほとんど覚えてなくて。なので、自分としては初めての金髪。昨年12月に染めたのですが、今ではこの髪色にすっかり慣れましたね。

–『鈍色の箱のなかで』では、先ほど名前が挙がった萩原利久さんとも共演していますね。

このドラマ、主要キャストがほぼ全員同世代なんです。3年A組にも同世代がたくさん出演していたけれど、先生たちがメインとなってストーリーを引っ張って、話が進んでいくっていう内容でした。でも今回のドラマは、同世代のキャストが話を進めていく。それがなんだかうれしくて。メインキャストのメンバーが全員知り合いだったこともあって、全く緊張なく現場に入れましたし、のびのびとやらせてもらっています。

–神尾さん世代は2020年代を担っていく存在。今の社会で気になるトピックスを挙げるなら?

昔と全然違うだろうなって思うのは、SNSの時代だってことです。揚げ足を取ってくる人たちもいるし、そういう意味では制限の強い時代だと思います。便利だとは思う反面、誰がどんな風な目で見ているかわからないので、ちょっと息苦しさを感じることもあります。

–SNSで揚げ足を取られることに怒りを感じる?

それが全然ないんですよ(笑)。SNSに窮屈さを感じることはあるけど、それで怒ったりはしない。攻撃に攻撃で返しても、いいことなんかないですしね。イラッとすることがあっても、それで怒りに支配されちゃったら不毛じゃないですか。

それに怒るって行為が、案外怒る側のストレス発散でしかないこともあると思うんです。「これ、ただの八つ当たりじゃないかな?」って立ち止まって考えてみると、イラっとしていた気持ちがふっと消えていく。ちょっともやもやすることはあっても、怒りにまでならないんです。

–いつも穏やかなんですね。では、2020年にどんな自分を目指したい? 漢字一文字で表してください。

パッと思いついたのは、磨くの「磨」です。自分の芝居をこれからどんどん精度の高いものにしたいなっていう気持ちがすごくあるのと、芝居の技術だけじゃなくて人間性も磨いていきたい。中身が豊かであることが芝居にも反映されていくと思うので、両方の面で自分を磨いてきたいです。

去年までに積み重ねてきたやり方に手応えも感じているので、外から得た学びを自分のなかに落とし込んで、そして外に出すっていう作業をもっと丁寧にやっていきたい。そうすることで、より自分に磨きをかけていく一年にできたらって思います。

  • PROFILE

    神尾楓珠/俳優。1999年生まれ。東京都出身。2015年、24時間テレビドラマスペシャル『母さん、俺は大丈夫』でデビュー。2019年にはドラマ「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」「都立水商!〜令和〜」や映画『うちの執事が言うことには』など話題作に立て続けに出演。2020年4月からはドラマ「ギルティ この恋は罪ですか?」「いいね!光源氏くん」が放映予定。ファースト写真集『Continue』も発売中。

  • PHOTO:WAKABA NODA(TRON)
    STYLING:SYOHEI FUJINAGA
    HAIR&MAKEUP:MAKI
    LOCATION:SHIBUYA BOWLING
    EDITOR:AKIKO MIYASHIMA

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