2020年、これからの時代を担っていくガール世代の注目株に、VOGUE GIRLがラブコール。ひときわ輝きを放つ彼らの、今年の野望や目標は? 時代のゲームチェンジャーとしての活躍が期待される彼らが見つめる“これから”を教えてもらいました。今回は、EXILE TRIBE初の全員がボーカルとパフォーマーを兼任するフリースタイルグループ「BALLISTIK BOYZ」をフィーチャー!
未来のために、今を全力で。EXILE TRIBEの新星「BALLISTIK BOYZ」の目指す道。
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左:日髙竜太 右:奥田力也
「ジュスト アン クル」ブレスレット ¥323,000/CARTIER(カルティエ カスタマー サービスセンター)
–BALLISTIK BOYZのみなさんにとって、2019年はどんな1年でしたか?
日高:本当にいろんな経験をすごいスピード感で体験させてもらったので、あっという間の1年でした。メジャーデビュー、BATTLE OF TOKYO、東南アジアプロモーション活動ツアー、カウントダウンライブ、ひとつひとつが濃い思い出ばかりです。
砂田:ひとことで言うなら、今までに抱いてきたたくさんの夢がかなった年。大きなステージに立ったりとか、先輩たちと一緒にパフォーマンスしたりとか、海外で活動したり。メジャーデビューも自分が長いあいだ夢見てきたことだったので、本当にうれしかったです。
加納:いろんな夢がたくさん叶った1年だったのは本当にその通り。たった1年のあいだにいろんなことが起こりすぎて記憶があいまいな部分があるくらいです。
–メジャーデビューが昨年の5月。デビューしてから変わったことはありますか?
砂田:今まで自分たちがお金を出して買っていたCDとBALLISTIK BOYZのCDがお店で並んでいたりとか、自分たちがカレンダーになっていたりとか、自分たちの曲がお店で流れたりとか。
日高:楽曲をアプリで聴けるとかね。生活している何気ないときに、デビューしたんだ、アーティストになったんだ、夢が叶ったんでって感じる瞬間があるよね。
奥田:カラオケで自分たちの歌が歌えるってのも結構衝撃的でした。それとテレビもですね。寝る前に何気なくテレビを見ていたら、自分の映像が流れてたりして。
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左:深堀未来 中央:海沼流星 右:加納嘉将
写真上:「ラブ」ブレスレット ¥430,000 写真下:右手「クラッシュ ドゥ カルティエ」リング ¥346,000 左手「クラッシュ ドゥ カルティエ」リング ¥240,000/すべてCARTIER(カルティエ カスタマー サービスセンター)
–いろいろな変化があったんですね。
海沼:メジャーデビューは、まずは一つのスタートラインだと思います。でもそれと同時に、ずっと追いかけてきた夢がひとつ叶った日でもありました。
奥田:一番うれしかったのは、デビューを発表した公演が終わって舞台の裏にはけたとき、自分たちの親が待っていたんです。親の顔を見た時に、少しは親孝行できたのかなって思えて。メンバーもみんな親とうれしそうな顔で親と話していて、感慨深かったです。
松井:僕はカウントダウンでも同じような気持ちになりました。福岡出身で地元開催。地元の大きなドームに自分がメインとして立てたことがすごく心に残っていて。初めてEXILEさんのサポートダンサーとしてステージに立ったのも福岡ドームだったので、その舞台に今は自分がメインで立ってるんだって感じて、すごく思い出深いですね。
–デビューしてもうすぐ1年、デビュー前と比べて今の自分たちに成長を感じますか?
深堀:全然違います。デビューして、イベントもしてライブも回数を重ねて、考え方がすごく変わりました。グループの一員としての考え方になったって言えばいいのかな。自分の意見ではなく、グループのひとりとして意見を考えるようになったなって思います。
砂田:グループとしての意識みたいなものは、より強くなっているように感じます。昨年LAで初めてミュージックビデオ撮影をしたのですが、その時に自分たちの色とかスタイルとか武器、強みとかっていうのを初めて実感することができたと思います。“僕たちなりのかっこよさ”があるってすとんと理解できたので、今はそれをより深めて強固なものにしていこうっていう時期ですね。
日高:毎日過ごす中で自分たちの成長とか変化を感じることってあまりなかったけど、振り返ってみると確かに変わっていますね。日々の活動において意識していたのは、自分たちらしくいつもどおりにパフォーマンスを披露すること。それを着実に継続してきたことで、チームの力やメンバー同士の信頼感がより強くなってきて、結束力も高まってきてるんだと思います。
–周りにも勢いのあるグループが多いなかで、BALLISTIK BOYZの良さを挙げるなら?
深堀:自分たちらしさの追求を止めないところ。自分たちにしかできないこと、つまりオリジナリティをどれだけ追求できるかに日々挑戦しているし、そこで生まれた自分たちの色っていうのをどれだけみなさんに知ってもらえるかにストイックなところです。
日高:僕たちの色っていろんなところで表現できると思っていて。もちろん歌だったりパフォーマンスっていうのも自分たちの色の中のひとつですし、ファッションもそう。BALLISTIK BOYZらしい個性に欠かせないのは、メンバーそれぞれの個性です。それぞれの良さを大事にしながら、それがグループにまとまったときにいいバランス感を発揮できるようになりたいです。同年代に活躍している人たちはたくさんいるけれど、常にメンバー全員がアンテナを張っていろんな情報を取り入れて、アップデートし続けていく必要があるのかなって思っています。他とは違う、自分たちだけの色や見え方のために。
砂田:色や良さって、変化していくものだと思います。何か新しい武器を手に入れるとそれが自分たちの色になっていって、グループとしての色が変わっていくと思う。新しい夢とか目指すべきものができると、それを目指す過程で色が変化していくと思いますし。それでいうと今の僕たちはなりたいもの、目指すべきところが明確にあって、それを追求しているフェーズです。でも、時が経つにつれて僕たちの色もだんだんと変わっていくだろうし、変わっていくほうがいいのかなって。
深堀:みんなそれぞれ個性を磨いていて、ゆくゆくはソロ活動なんかもできたらいいなって思っていると思います。でも、それは今じゃない。今はまだグループとしての活動にしっかり取り組んでいきたいです。今はそれぞれの時間で自分らしさを磨いて、それをグループの活動に還元させていきたいっていう段階ですね。
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左:砂田将宏 右:松井利樹
–グループとしての実力を高めていっているところだと思いますが、それぞれ得意分野や磨いていることを教えてください。
深堀:僕は曲作りと絵を描いたりデザインしたりっていう美術に関することが好きなので、そこを伸ばしていきたい。歌の実力はまだまだなので、もっと磨きをかけていきたいです。
松井:僕も曲作りをしているのと、中国語を勉強しています。あとは、将来大人になったときに芯のある大人になりたいから、自分のこだわりだったり好きだと感じるものに対してアンテナを研ぎ澄ませて、敏感に自分の感性を感じ取るようにしています。
加納:僕が得意なのは歌。もともとボーカルオーディション出身なこともあって歌が武器ではあるんですが、もっとその実力を高めて、ソロでも歌えるようになりたいです。そして東南アジアツアーで他のメンバーが自分の言葉で現地の人たちとコミュニケーションしているのを見て、僕も英語を勉強しようと思いました。英語でコミュニケーションが直接取れることで、生まれてくる発想やアイディアにも変化が出てくるんじゃないかと思って。
奥田:自分はラップをもっと磨いていきたいです。将来海外のアーティストのコラボができたらいいなって。あと、自分たちで作った楽曲を歌えたらいいなって思うので、曲作りもしています。
海沼:歌もダンスもまだまだなんで磨いていますし、それ以外にも磨いていることがたくさんで(笑)。それぞれ「得意分野だよね」と周りから認めてもらってメンバーの中で任されている分野でも、グループのために、グループがよく見えるためにより強くしていかなきゃいけないって思っていて。パフォーマンスを届けるうえで、自分がどう見られているのかを強く意識するようにしています
砂田:歌やダンスのスキルは、日々練習・勉強で磨き続けていきたいです。僕は演技も好きなので、演技のレッスンを受けたり、休みの日に映画を見たりして、吸収するようにしています。
日高:僕が大事にしたいのは、将来的にずっとアーティスト活動や芸能活動を続けていきたいからこそ、歌やダンスを磨くのはもちろん、自分の趣味や好きなものを増やすことを意識しています。人間として、男としてかっこいいと思ってもらえるような存在になっていきたいので、ライフスタイルを豊かにするってことを大事にしていきたいです。
–BALLISTIK BOYZ世代は2020年代を担っていく存在。今の世間では一般的だけれど、自分たちの世代で変えていきたいと思うことはありますか?
奥田:今の時代にやりづらいな、面倒だなって思うことはたくさんあると思うのですが、それに不満をいってるだけじゃ何も変わらない。変えていける存在になりたいです。
日高:そういうことに違和感だったり、変えなきゃって思ってる僕たちが、説得力と影響力のある人間になっていくことが大事だと思います。おかしいなって思うことをきちんと言えて、引っ張っていく人が出てきたら、世界が少しずつ変わっていくのかなって。そのためにも、自分たちがしている活動で認められて、応援してもらえる存在にならないといけない。
–認められる存在になるために、どんなことをしていく?
深堀:世界を取りに行ける存在になること。日本を代表するのはもちろんですし、世界規模での活動をしていきたいです。いつもメンバー内で言ってるのは、ワールドツアー。目下一番大きな目標はワールドツアーをすることなので、それに照準を合わせて世界に進出していきたいなって思います。
砂田:僕たちが世界進出をしていく上で強みになることのひとつが語学です。海外生活の経験があって英語が喋れるメンバーもいるし、ポルトガル語が喋れるメンバーもいる。中国語を勉強してるメンバーもいる。それを活かして、SNSやブログを毎日英語で書いたりもしています。さまざまな言語で発信することで、海外の人にも僕たちの活動が届くように意識していますね。
松井:日々勉強だよね。
海沼沼:うん、みんな勉強してる。
松井:頑張るってかっこいいよね。頑張ることがダサいなんて全然思わなくて、頑張ったほうがかっこいい。頑張った方が絶対輝けるし、頑張った分だけ輝きも増すと思う。そこに行き着くまでにいろんな寄り道があるかもしれないけれど、最終的に輝く人は頑張った人。
奥田:僕もそう思う。頑張った方が絶対かっこいい。
砂田:頑張ってるって口先だけで言ってるのはダサいけど、周りに自然と伝わっちゃうくらいがむしゃらに頑張ってるのは全然かっこ悪くない。それが周りにいい影響を与えてくれるよね。それでいうと、日高くんはミスターストイック。
深堀:トレーニングもそうですし、ダンスや歌の練習もそうですし、英語の勉強もそうですし、自分を磨くことにすごくストイックです。
日高:それはメンバー同士、お互いに刺激をもらってるからだと思います。英語の勉強は、喋れるメンバーの姿を見ていて喋れるようにならなきゃって思ったのがきっかけですしグループの中にそういう関係性がありますね。
–今年のBALLISTIK BOYZの進む道を、漢字一文字で表すなら?
奥田:戦うの「戦」とか、勝負の「勝」はどう?
日高:今年にふさわしい漢字って考えると、なんかまだ大きな意味を成すような漢字ではないと思うんだよな。まだ僕たちは何かが叶ったわけでもないし、メンバーそれぞれの個性が大きく放たれる一年でもないと思う。チームの力で戦っていく年だし、勝負の年だけど、「勝った」みたいなやり遂げたみたいな意味の漢字は、まだ僕たちには違うと思うんだよね。(笑)
加納:継続の「継」はどう? 全国ツアーを毎公演毎公演観てくださる方が違って、初めての方ももちろんたくさんいる中で、ツアーを作ってきた思いやツアーにかける思いを最初から最後までずっと保ち続けなきゃいけない。継続することでぼくたちの活動についてきてくれる人も増えていくと思うので、思いの強さを継続しつつも、やっていくなかでパワーアップしながら、培ったものをどんどん継続していく、つないでいく、次の活動に継承していくっていう意味。
砂田:それもいいね。そういう意味もありつつ、「今年こうするぞ!」っていうよりは、来年だったりこの先のためにコツコツ準備する時期っていうグループでの意識がうまく伝わる漢字ってないのかな。
日高:そう、今年何かを成し遂げるっていうよりは、つなげるために。未来のために、今年が大事になってくるんです。初のツアーもあるし、決して今年を軽視しているわけじゃないんだけど。目指すべきところはもっと先にあるイメージ。
松井:「種」とか?
日高:そうそう、僕らはまだ咲いてるってわけじゃない。けどこれから花咲かせていきたいっていう。
海沼:あ、鍛錬の「鍛」はどう? 金属を熱して、たたいて質をよくするって意味があると思うんだよね。僕たちは今年、自分たちの質を良くしていきたい。そうやって質を高めることが、今後にもつながる。ツアーをはじめとする今年の活動で自分たちをどんどん叩いて、磨かれていきたいっていう思いを表せるかなって。
日高:それいい!
海沼:今だけじゃなくて、先を見据えて今日を生きていく。今いる場所に満足せずに、これからもっともっと先に向けてがんばってるっていう気持ちで今年を駆け抜けていきたいです!
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PROFILE
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE/EXILE TRIBE初の全員がボーカルとパフォーマーを兼任するフリースタイルグループ。2018年4月、EXILE HIROプロデュースのもと結成され、約1年の準備期間を経て2019年5月にメジャーデビュー。「世界の頂点に立つグローバルアーティストを育てる」ことを目的としたプロジェクト・PROJECT TAROで3年間ニューヨークに留学していた深堀未来、奥田力也、砂田将宏、LDHのボーカルオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION 5 ~夢を持った若者達へ~」ボーカル部門ファイナリストの日髙竜太、加納嘉将、ラップ部門ファイナリストの海沼流星、松井利樹の計7人で構成される。現在は初の全国ツアーを開催中。
>公式サイト -
PHOTO:AKIHITO IGARASHI(SIGNO)
STYLING:SHINTARO KUROKAWA
HAIR&MAKEUP:SAYO FUJIWARA, ASUKA TOGASHO(CONTINUE)
EDITOR:AKIKO MIYASHIMA