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臼田あさ美が実践。自分に嘘をつかない“好き”の見つけ方。

人生の先輩に聞く、豊かな生き方のヒント
LIFESTYLE/PEOPLE
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仕事に恋愛、結婚……、日々湧いて出てくる人生のお悩み。そんな今の自分と向き合うガールに、人生の先輩からのメッセージ。今回は、“憧れのお姉さん” 臼田あさ美さんに、人生を豊かにする“好き”の見つけ方を聞きました。今、臼田さんが“好き”を共有する仲間、ドランクドラゴンの塚地武雅さんとのスペシャル対談も!【大人のK-POP対談はこちら!】


モデルとしてキャリアをスタート。映画『色即ぜねれいしょん』や『南瓜とマヨネーズ』では、個性のある役柄を原作ファンをも虜にしながら魅力的に演じ、女優としてもキャリアを積み重ねてきた。音楽や映画、そしてファッションにも造詣が深い臼田あさ美さん。彼女自身から感じるカルチャー感や、個性のある雰囲気は、オリジナリティのある人生を歩んできた証。結婚、出産を経て、今年36歳を迎える臼田さんと、自分らしく生きるために必要だったという音楽を切り口にトーク。好きなものがあれば、どんな時も自分らしくいられる!

ごく普通の音楽を愛する家族の中で、音楽が自然と生活の1部に。

過去には音楽番組のパーソナリティーを務め、映画『南瓜とマヨネーズ』では、ライブハウスで働くツチダ役を演じ……、臼田さんには “音楽”のイメージがあります。音楽を好きになったきっかけって?

自分が特別に音楽を好きと思ったことは今までないんです。私が小学生の時は、CDショップでCDを買ったり、レンタルショップで借りたCDをカセットテープにダビングして車で聴いたりっていうのが主流でした。私も例に漏れず、週に1回くらい家族とふらっとレンタルショップに行くのが日常の一部。小学校高学年になると、小室哲哉さんが手がける楽曲が一世を風靡するいわゆるTKの時代がやってきて、母がスピッツを選んで借りてくれるから、私はグローブを選ぶ!みたいなことをしていました。それが、今思うと自分の好きな音楽に繋がっていったんじゃないかなという気がします。家にレコードがたくさんあるとか、家族が音楽好きだとか、そういうのではなく、TVから流れてくる音楽や、街で耳にするそれを愛する、ごく一般的な音楽が好きな家族の中で、自然と音楽が私の生活の中に入り込んでいたという感覚です。

これまでを振り返ったときに、影響を受けたアーティストや曲はありますかという質問には、臼田さんが敬愛する人の名前が。「これまであまりインタビューとかで答えたことがないような気がします……」という、アーティストとは?

銀杏BOYZです。人生を振り返って存在してくれなかったら困るアーティストだと思います。

私は、10代の頃からお仕事を始めていたので、19歳の時には自分で稼いだお金で行きたいライブに行って、聴きたい音楽を聴いて……、ある程度の自由を手に入れられていた感覚がありました。ちょうどその頃に行ったライブハウスで、盛り上がってダイブやモッシュしている人たちと初めて一体化したと感じたのが銀杏BOYZ。それまでは、知らない人と肩組むなんて“マジで無理!”だと思っていたんですけど(笑)、フリーな気持ちで音楽を楽しめた最初の体験かもしれないです。あの頃音楽を聴いて、自分の中に生まれていた熱い思いは、今振り返っても大切ですね。お仕事で峯田さんと共演させていただくこともあったからか、取材などで銀杏BOYZが好き!というのは、今まであまりいってこなかったかもしれません。けれど30代半ばになった今、やっぱり素直な気持ちで好きっていえるのは銀杏BOYZだなと。影響を受けた曲?っていわれると多すぎて悩むのですが、今日の気分も加味してってことにしましょう。『夢で逢えたら』です。

“好き”を話すことは、私にとっての自己紹介。

音楽が自分の人生の中にあって、良かったなと思うことはありますか。

その当時は思わなかったのですが、今になって思うのは、音楽じゃなくてもいいんです。好きなことがあると、その好きなことで誰かと繋がることができる。自分はこれが“好き”なんだって話すことは、私にとっては自己紹介に近いものがあった気がします。インタビューでこの音楽が好きだと言ったら、次の現場で会った人に○○の音楽好きなんでしょ?って、声をかけてもらい、会話のきっかけになることも……。普段は人見知りなのですが、好きなことがあることは人との繋がりを助けてくれるものだったなと思います。

一方で、真逆のことも思うんですよ……。20代前半の頃は、自分はこの世界に馴染めてないのではないかと、ちょっと自暴自棄のような気持になってしまうこともありました。けれど、そんな時に音楽があれば1人の世界を作ってくれる。守ってくれていたというのかな。スタジオでかかっている最新の洋楽は、もちろん素晴らしい! けれど私は銀杏BOYZ聴くぞ!みたいな……。大勢の中でも、自分だけの音楽が私の味方をしてくれていた気がします。人間関係を豊かにしてくれるだけじゃなくて、1人の時間にそっと寄り添い、支えてくれて、自分をちょっと強くしてくれた、そんな存在でもあったなって思います。

自分自身が興奮する気持ちには嘘をつかない!

臼田さんにとって、音楽は人生をともに歩むパートナー。たくさんの情報が溢れている今、臼田さんにとっての音楽のような、自分だけの“好き”はどうすれば見つけられますか。

今は、スマホ1つで何でも調べられて、情報もたくさんある時代。好きなものを好きといった時に「じゃあ、どれだけ詳しいの?」って、知識の量で計られちゃう部分があるのかもしれません。そういう風に向けられてしまう矢があるせいで、 “好き”をなんとなくぼんやりさせておく、線引きをしてしまう気持ちは、私も分かるような気がします。ただ、私が小学生の頃、CDショップで小室ファミリーを選んでいたあの頃の好きな気持ちと、今、音楽を好きな気持ちって変わっていない。知識は、確かにあの頃から増えたけれど、気持ちの核の部分は何も変わってないんですよね。

必要以上に語るのは違うけれど、本当に好きなことって絶対嘘をつけないし、このアーティストが好きとかじゃなくても、「何これ!?」って興奮する気持ちには嘘がつけないと思うんですよ。みんなが静まり返っていても、自分だけがこの曲“ヤバ”ってなる気持ち、興奮する気持ちに嘘はつかない方がいいし、それこそが好きの始まりだと思うので、それが誰だとか、どういうジャンルだとか、そういうのは関係なく、嘘をつかないで生きるっていうことが大事な気がします。

モヤモヤした気持ちや負のエネルギーも、20代の魅力の1つ!

自分の気持ちに嘘なく生きる……、生き生きとハツラツと、何より楽しそうにインタビューに答えてくれる臼田さん。20代の頃から、すぱっと竹を割ったような潔さがあったのか、悩んでいたことはあったかを聞くと……。

20代前半は、結構考え込みやすいタイプでした。その当時は、バラエティー番組や、雑誌のお仕事、ドラマなど、いろいろなことをやらせていただいて、忙しさから余裕がなかったんだと思います。好きな音楽を大音量で聞きながら帰宅して、そのまま疲れ果てて寝てまた早朝仕事へ行くみたいな生活をしていました。自分の中にモヤモヤした気持ちがあっても、解決しないまま(笑)。不安もたくさんあったけど、今思うとその悶々とした感じも、若いときならではの魅力なのでは?とも思います。負のエネルギーも、結局はエネルギーだから、使う方向さえ間違わなければ、その時しか生まれない何かが生まれることもあるはず

私自身も、20代の頃はひとりで抱え込みやすいタイプだったので、自ら壁を作ってしまうようなところがあったと思います。けれど、抱えていた悩みを上手に解決できなくても、好きだ!と思うものがあれば、支えになったりします。私にとっては、銀杏BOYZがそうだったように……

もし今、辛いな、しんどいなって思う状況にある方がいたとしたら、淡々と生きていれば必ず前に進んでいくからということを私から伝えたいです。何も頑張ってなくても、1日無事に終わったことを頑張ったって思って良いし、それを続けていくと先に見えるものがある気がする。私が、そう思えるようになったのは、結婚するくらいの頃、33歳くらいだったかな。

ちょっとルーズでもいい。今の自分に合った時間と向き合う。

結婚、出産を経て、現在子育て中の臼田さん。話題ドラマへの出演など、女優としての仕事も続ける忙しい毎日の中で、自分らしく生きる方法は? 自分らしさを取り戻すために時間とはどう向き合っていますか?

スッキリ健康、元気、毎日ハッピーなんていうのは、今の世の中に全然マッチしていなくて、何かに疑問があったりモヤモヤしたりするっていうのは決して不健康な状態ではない、悪い事じゃないと思っています。そんな状況を受け入れながら、自分らしく生きるためには、心と体の健康のバランスをきちんと取ること。面倒くさいと思うこともあるけど、頑張って自炊をしていつもと違うものを食べたり、ちょっと凝った料理作ってみたり……。でもそれがしんどくなったら全然、手を抜く。仕事や外の誰かのためではなく、自分にも返ってくる何かを頑張っているっていうのは良いことのような気がしています。

もともと、ファッションも好きで、映画館で観る映画も大好き。子供が生まれる前にできていたことができなくなって、これまで自分のためだけに使えていた時間が減って、確かに寂しいと思うこともあります。けれど、ボロボロの格好で髪もボサボサだったとしても、子供といる時間がやっぱり幸せ。子供がお昼寝している2時間で子供を置いて映画には行けないけれど、その2時間があればYouTubeも好きなK-POPも観られるので、何気なくやっていることだけど自分にとってはストレス発散になっているのかもしれません。今の自分に適した時間との向き合い方がちゃんとある。こだわりすぎて窮屈になるくらいだったら、ちょっとルーズでもいいのかなって割り切ってやっていますが、好きなことがあるから変化する自分時間も救われているんだよな、そう思います。

臼田さんにとって、年齢を重ねるはどういうことでしょうか?

私、結婚するのかな、子供産むのかな……20代の頃はすっごく考えていました。考えて、考えて全部がどうでも良くなった頃に結婚しました(笑)。正直、結婚にはあまり夢も希望も持っていませんでした。けれど、それが私にとってすごくちょうど良かったです。夢や希望はいっぱいあるけど、それが叶うことだけが幸せじゃないし、そうじゃない幸せもある。

野望がある人はそれに対して頑張ればいいし、迷っている人は無理に答えを出す必要はないと思う。なるようになるからって、ちょっと割り切ってみてもいいかも。

ただ1つだけ、自分が20代の頃に決めていたルールがあります。なんとなく生きることは悪いことではないけれど、決断しなきゃいけない、無理をしてでもやらなきゃいけない時っていうのが来る。私の人生でも何度かあって、そういう時こそ自分で答えを出すのがルールでした。いざという時ほど誰かのせいにしないし、自分で決断する、自分の人生は自分で舵を切ろうって思っていました。

もしかしたら、仕事よりも食べ物の方が比重の大きい人も世の中にはいるかもしれないので、これはあくまでも私の例として聞いてくださいね。やりたい仕事があった時に、何かを諦めないといけない状況が生じたとする。他人からアドバイスは貰ってもいいけど、絶対に決断は自分でするっていうのは常に思っていました。今までそうしてきて後悔はありません。そしてその決断は、これからの人生の中で自信になると思うから。

好きなものなら堂々と言ってしまっていいじゃない、そんな力強いメッセージを伝えてくれた臼田さんの自分らしい生き方。実は、このインタビューにはまだ続きが……! 臼田さんがどハマりしているというK-POPについて、好きを語るスペシャル企画。偏愛を共有する仲間、ドランクドラゴンの塚地武雅さんを迎えて大人のK-POP対談も実現しました! 話題の「虹プロジェクト」の話も……?【大人のK-POP対談はこちら!】

ベスト ¥63,000/PLAN C(パラグラフ) ブラウス¥138,000 パンツ¥145,000/ROCHAS(オンワードファッションラボ) スニーカー ¥32,350/EYTYTS(エドストローム オフィス) ピアス/スタイリスト私物
  • PROFILE | 臼田あさ美

    女優。1984年生まれ。モデルとしてデビュー後、ドラマや映画を中心に女優として活動。現在、『アンサング・シンデレラ~病院薬剤師の処方薬~』(CX)に出演中。

TALENT:ASAMI USUDA PHOTO:TAKAHIRO OTSUJI @ GO RELAX E MORE STYLING: AI SUGANUMA HAIR & MAKE-UP:YUKO AIKA @ W EDITOR:SAYA YONEKURA
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