さまざまなカルチャーや価値観が混じり合い、変化をし続ける東京。そんな唯一無二な特徴を体現する交差点に立つのは、次世代をリードする10人。東京の顔となりつつある彼らが考える、この街の魅力とは?
※本企画は全編スマホで撮影したVOGUE GIRL特別増刊号より抜粋
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Styling: Chikako Tanifuji Hair: Keiko Tada at Mod’s Hair Makeup: Naoyuki Watanabe at 3rd[SUMIRE]コート ¥160,000 ネックレス ¥300,000/ともにAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ) ブーツ ¥195,000/GIUSEPPE ZANOTTI(ジュゼッペ ザノッティ ジャパン) [HIMI]ジャケット ¥100,000 タンクトップ ¥12,000 パンツ ¥45,000 ネックレス ¥9,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ) シューズ ¥68,000/ADIEU(エドストローム オフィス) その他/スタイリスト私物
なんでもありなカオスな場所。どんなスゴいことも起こる気がする。
モデル・役者としてそれぞれが注目を集める姉弟。幼い頃から続けてきた音楽やアートにも夢中で、ふたりとも両親譲りのクリエイティブでオープンなムードを纏う。「これからの東京は、僕たち世代がこの数年で何に気づくかにかかってる。アートやカルチャーなどを大事にする、世界にも通じるかっこいい街に」と野望を抱く緋美に、姉のスミレも続く。「キーワードは人……人が変わらないと、街は変わらないですよね」
SUMIRE & HIMI
スミレ/モデル・女優(23歳)・佐藤緋美/モデル・俳優(19歳)
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Styling: Rena Sato Hair & Makeup: Tomomi Fukuchiジャケット ¥54,000 ショーツ ¥46,000 ピアス ¥84,000 ブレスレット 各¥40,000 チェーンブレスレット ¥160,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
これからも自己顕示欲を許す街であってほしい。
「はじめて東京に来たときは、みんなが宇宙人に見えた。この人、ちゃんと話を聞いてるのかなって? でもそこに絶望せずにいると、意外とみんな私と同じで、いろんなところから集まっている人たちなんだなって。それに気づいて、楽になったかな」。フィリピンに生まれ、福岡で育ったエライザは、同年代の仲間と未来の東京について語ることが多いそう。「海外の方が日本に触れる機会は増えるだろうし、日本映画も多様性のあるエンタメを発信しないといけないと、役者同士で話しています。ITが進歩して、合理化が進むでしょうけど、東京は人の気持ちで動く場所であってほしい。特にファッションやエンタメなんかは、エゴとかワクワクする気持ちとかで楽しみ続けたいと思う」
ELAIZA IKEDA
池田エライザ/女優(22歳)
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Styling: Chikako Tanifuji Hair: Keiko Tada at Mod’s Hair Makeup: Naoyuki Watanabe at 3rdTシャツ ¥19,000 キーチェーンネックレス ¥320,000 テディベアネックレス ¥42,000 Tシャツにつけたウサギのイヤリング ¥30,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
理想の東京は、シンプルに平和であること。
「自分を成長させてくれた思い入れのある場所は、雑誌『Seventeen』編集部がある神保町エリア。古本屋がいっぱいあって、ちょっと落ち着いていて、大好きな街です。上京したばかりの頃、東京はネオン=電気の街のイメージでした。みんながバーっといろんな方向から行き交って、目的に向かって一直線。そして振り返らないイメージ」。駆け足で変化を続けるこの街については、それでも楽観的だ。「オリンピック後の東京は、みんなが改めて頑張ろう!というムードに包まれていそう。私自身はというと、マイペースで面倒くさがりな性格なのですが、あえて大変なほうを選択してみるなど、型にはまらない新しい自分や予想外の世界をもっと知れたらと思う」
AYAMI NAKAJO
中条あやみ/モデル・女優(22歳)
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Styling: Riki Yamada Hair & Makeup: Katsuyoshi Kojima at Tron Coordinate & Text: Yuka Sone Satoワンピース ¥58,000 ハット ¥180,000 イヤリング ¥34,000 /すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ) その他/スタイリスト私物
東京には不思議な魔力がある。
「東京ってすごく不思議な街。人がいっぱいいるのに生気が感じられなくて静か。ここにいると頑張りすぎていろんなことが不自然になっちゃう」。2018年11月にリリースした楽曲「生きろ。」は新宿駅での光景を起点に書き上げた。休みはほぼ海外で過ごし、今回も南インドへのひとり旅から帰ったばかり。「10年後も東京はそれほど変わらなそう。世界のほかの街はすごい勢いで変わっているけれど、安心の古い街的な位置であり続ける気がする。ずっとキャッシュの街、みたいな」。東京での遊びは夜が多い。「ゆるい社交場が好きかな。人がいて話したい人と話したり、人の繋がりを知ったり。踊るのも好きだけど、バーカウンターや廊下で偶然会ったりするサプライズ感も好き。商店街みたいで」
KOM-I (WEDNESDAY CAMPANELLA)
コムアイ
(水曜日のカンパネラ)
アーティスト(26歳)
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Styling: Shizuka Yoshida Hair & Makeup: Hajime Ito Coordinate & Text: Akiko Tomitaコート ¥80,000 トラックジャケット ¥35,000/ともにAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
多様な人の集まりに、想像をかき立てられる街。
東京生まれという生粋のシティボーイながら、幼少期の経験から東京という街を客観的に見ている部分も。「人を観察するのが好きで、向こうから歩いて来る男女の関係性を想像したり。いろいろな人が集まる街なので、イマジネーションをかき立てられます。ただ、人の冷たさを感じるときも。それはきっと、小さい頃長期休みを過ごした田舎の祖母の家で、近所の人たちの家族みたいな距離感を知ったからだと思います」。ホームタウンは中学高校時代を過ごした吉祥寺。「小さな公園に、友達と集まってカップラーメンを食べたり、なんでもない会話をしたり。訪れると当時の記憶が鮮明に蘇る反面、街並みも一緒にいる友達も変わらないのに雰囲気の違いを感じたり。年齢を重ねるごとに感じるものだろうから、おじさんになったらあの街がどう見えるのか、楽しみです」
KENTARO ITO
伊藤健太郎/俳優(21歳)
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Styling: Shizuka Yoshida Hair & Makeup: Mai Ozawa at Mod’s Hairジャケット ¥100,000 タンクトップ ¥12,000 ショートパンツ ¥38,000 ピアス ¥32,000 ネックレス ¥9,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
若い世代のエネルギーが動かす、次世代の東京に。
高校時代から本格的に暮らしはじめた街、東京。キャリアも15年が経つ今、次なるステップとして、ニューヨークに留学をして演技や語学を学びたいと明かす。「でも自分にとってのホームは、あくまで東京。狭い中にも最先端、流行がせめぎ合っていて、ここにいる友達もファッションも個性豊かで刺激的。ニューヨークに惹かれるのも共通した魅力があるからだと思う」。とはいえ、今の東京の忙しすぎる側面は、自分たちの世代で変えたい点。「時間や義務感に追われるのではなく、もっと生活することを楽しめる社会になったらと思う。若い人のクリエイティビティがもっと大人の世代からも認められて、社会をつき動かすような存在になれば、さらに元気で素敵な世界になりそう」
AYAKA MIYOSHI
三吉彩花/モデル・女優(22歳)
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Styling: Tetsuya Nishimura Hair & Makeup: Koheyニット ¥54,000 Tシャツ ¥19,000 コードネックレス ¥27,000 ネックレス ¥32,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
東京は文化が交差し、魅力が集まる場所。
俳優デビューは、連ドラ話題作の主人公から。昨年、突如スターダムを駆け上がった19歳に映る東京とは?「色に例えるなら東京タワーのような赤。東京でのお気に入りの場所、ほっとできる場所は、今のところ寮にある自分の部屋です」。上京して1年足らず、東京の街を満喫する間もなかったのが正直なところ。「東京で自分が成長できているかは、まだ振り返ることができていないので、実感が全然ありません。毎日が全力。現場でその日のシーンのことを考えるのに精一杯です」。甲子園出場を志していた元球児らしく、目の前の目標に対してとにかく熱く、一直線なのが魅力。「10年後も、20年後も、楽しくお芝居をしていたいですね。きっと死ぬまで僕は俳優です」
KENSHI OKADA
岡田健史/俳優(19歳)
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Styling: Shizuka Yoshida Hair & Makeup: Aiko Tokashikiドレス ¥54,000 ネックレス ¥260,000 リング ¥44,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ)
この先も永遠に憧れ。夢のある街であり続けてほしい。
はじめて渋谷のセンター街を歩いたとき、地元との違いに衝撃を受けました。自分と同じ高校生たちが、すごくキラキラしていて」。福岡から、憧れの東京にチャレンジの場を移したのはお芝居をするため。「東京は夢を追ったり、好きなことをしている人がいっぱいいるので、自分も自然と頑張れます」。大好きだというこの街も、今は変化の真っ只中。「私のなかで『東京』は夢がある場所! それは変わらないと思うし、永遠に変わらないでほしい」。大きな夢を追いかけながらの、東京暮らし。なかでも、同年代の共演者が揃うドラマの制作現場は特に刺激的だそう。「私たちの世代は発信する力も行動力もすごい。たいていのことを1人でできちゃうようなパワフルな人が多いのだから、みんなが団結したら、強く頼もしい世代になると思います」
MIO IMADA
今田美桜/女優(22歳)
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Styling: Chikako Tanifuji Hair: Go Utsugi at Parks Makeup: Mariko Shimada at UMコート ¥110,000 ピアス ¥42,000 リング ¥45,000 リング(4個セットで) ¥60,000/すべてAMBUSH®(アンブッシュ® ワークショップ) サンダル ¥195,000/GIUSEPPE ZANOTTI(ジュゼッペ ザノッティ ジャパン) その他/スタイリスト私物
変化も伝統も共存できる、心温まる場所。
ワンシーズンに何度も海外に足を運ぶ、文字通りのジェットセッター。「改めて感じるのは日本の温かい心やおもてなしの精神。小さな国だからこそ、いろんなことと共存する力があると思う。新しいものと古いもの、テクノロジーと伝統など」。時代が運ぶ進化は柔軟に受け入れながらも、無駄を増やさないシンプルな暮らしも大事にしたいというのが今の考えだ。「この先10年はすごく大事になってくると思う。今のモデルの仕事ってシリアスに捉えてもらいづらく、悔しい思いもしてきた。だから、もっと誇りをもてるように、ファッションに限らず、生き方やマインドにも憧れてもらえるロールモデルになりたい」
HIKARI MORI
森星/モデル(26歳)
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