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おしゃれ業界人のキャリアインタビュー[Vol.11Hana4さん/ネイルアーティスト]

おしゃれ業界人のキャリアインタビュー
LIFESTYLE/PEOPLE
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日本の伝統をネイルに。ふたりの歌舞伎役者との出会いが導いた新しい挑戦

逆境すら糧にして自分のライフスタイルに合った働き方を模索し、本当にやりたいことを実現させていくHana4さんの姿勢はとても素敵だ。ネイリストからネイルアーティストと肩書きを変えたきっかけは何だったのだろう。

「3カ月だけですが、NYにネイルの修行に行っていた時期があって。そこから帰ってきてから、ネイルアーティストと名乗るようになりました。NYではブルックリンミュージアムの中でネイルをやらせてもらったり、日本ではなかなかできない経験をさせてもらいました。日本のネイルに比べて外国の方が技術は劣っているんですけれど、やはり発想力が長けているし、ちゃんとアートとしても認められている感じがあります。日本では美術館でネイリストがネイルをするという発想や感覚がまずないですよね。NYはそういうことが可能な土壌があるんです。いずれ日本でもそういうことができればいいなと思いますね。ネイルって正直その場で終わってしまう、残らないもの。けれどNYに行って、アーティストとして自分の仕事を残したいという思いが強まったので、ネイルアーティストという肩書きに変えたんです。自分の中では第2章を歩んでいる感じかな」

Hana4さんは海外での活躍も注目されているが、最近は日本の伝統のものをモチーフにした作品も増えている。今日本の伝統のものに興味が惹かれている理由とは?

「理由は、すごく個人的なことが大きいです。2015年に亡くなった坂東三津五郎さんという歌舞伎役者さんが、私の母の小学校からの親友だったんです。父が亡くなった直後に、母と三津五郎さんが出ていた歌舞伎を観に行って、楽屋にお邪魔した時『お父さんの代わりに、俺がお母さんとお前を守るからな』と、もちろん冗談でありながらも、そう言ってくださってとても励まされました。『ママに言えない相談事があったら言えよ』と言ってくださったんです。けれど、しばらくして三津五郎さんも父と同じ膵臓癌であっという間に亡くなってしまって。三津五郎さんの息子さんの巳之助くんのストーリーをいろいろ聞いてきて、私はそのふたりの姿を見て思うところがあって。現在、親の仕事を継ぐという感覚はあまり一般的じゃないと思います。でもこの人たちは、生まれたときから自分の将来の職業が決まっているわけです。そういう人たちって、たくさんの葛藤があってストーリーがあるんですよね。それを目の当たりにすると、その葛藤が世に知られずに、あの人はああだ、あの人はこうだと言われてしまう現状が、あまりいいものだと思えなくって。この世の中がもっとあったかいものでもいいのにな、と思うんです。巳之助くんは、お祖父様もお父様も亡くなって、そのビデオを見ながら頑張って稽古に励んでいるんですよね。そういうあったかい形で伝統を繋げていく姿を見ていて、私も何かしたいと思ったんです。ネイルという技術は歌舞伎よりは一般的にキャッチーなものだと思うので、彼らの技術だったり伝統を、まだまだ拙いものではあるけれど私の技術で多くの人に見てもらえるチャンスを作りたいなと思っています」

写真/Hana4さんのネイル作品とプロデュースしたグッズ。右のボードのデザインは携帯カバーにもなった。ネイルファイルは人気アイテム。ネイル用の筆は2016年10月発売予定。

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