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YOUTUBEから生まれた謎の美少女「Poppy」って? “不思議カワイイ”異次元な世界に中毒者続出!

カラフルな衣装に身を包み、人間離れした可愛さとアンドロイドのような話し方をするポピーは、インターネットが生んだ新世代アーティスト。毎日アップされ続けられる彼女の動画やイメージは、シュールでポップなアート作品のように見える。それには後を引く魔力があり、SNS世代を中心にカルト的な人気を集めている。YOUTUBEの総視聴数はあれよという間に2億回を超え、アンディー・ウォーホルのような芸術家や、ハロー・キティのような浮世離れしたキャラクターのように例えられることもしばしば。

昨年はDiploが主宰するレーベル”Mad Decent”からデビュー・アルバム「Poppy. COMPUTER」をリリース。「MOSHI MOSHI」と題されたシングル曲を収録するほどJ-POPに強い影響を受けている、大の日本好きでもある。そんな彼女と、共同プロデューサーのタイタニック・シンクレアを来日中にキャッチし、世界を夢中にさせるポピーワールドの秘密を紐解いてみた。

※以下、ポピーは(P)、タイタニック・シンクレアは(T)とします。


■ポピーをまだ知らない読者のために自己紹介してください。

(P) こんにちは、ポピーです。インターネットからやってきました。私は歌手です。絵も描きます。

■音楽はいつ頃からはじめたの?

(P) タイタニック・シンクレアとは2015年にLAで出会い、そこから一緒に作品を作るように。彼がMVをディレクションしてるわ。音楽はずっとやりたいことだったので、その前から曲はずっと書いていたの。彼といっしょにYOUTUBE用のビデオを作る様になり、最初は誰にも見られてなかったけど、「I’M Poppy」のMVからだんだんみんなが見てくれるように。「わたしはポピー」っ言うフレーズを10分間、ひたすら繰り返しているビデオなの。

■なぜそんなに話題に?

(T) 現代のYOUTUBEカルチャーでは、何もかもが編集されすぎていて、テンポもすごく早い。だからその逆をいくことにしたんだ。あえてスローダウンして、同じことを何度もリピートすることで受け手が僕らのメッセージに集中できるようにしたんだ。催眠術のみたいで面白いでしょ?

■音楽にしても絵にしても、どんなことを世の中に発信したい?

(P) 退屈な人間にならない様にって、みんなに伝えようとしている。私は退屈なことが大嫌い。でもポピーはぜんぜん退屈じゃないと思うから、人々を私の世界に案内したいの。

■では、あなたにとって退屈なものとは?

(P) アメリカのポップ・ミュージック。楽曲そのものもつならないし、音楽業界の仕組みもくだらないと思う。メジャーな曲は、どれも同じ人によって書かれている。最近のアーティストは自身で何かを伝えようという情熱すらないのでは? 私は違う、そうじゃない。伝えたいことがいっぱいあるの。

■そんな音楽業界に立ち打ちするには、どうすればいい?

(T) インターネットのインフラが僕らを後押ししてくれていることは確か。僕らから言わせれば、ファンに対して不誠実で、偽善者みたいなアーティストが多すぎる。例えば『そんな浮気症な奴、きっぱり捨てればいい!』とか歌っているアーティストに限って、実生活ではその真逆でズルズルした恋愛をしていたり。言ってることとやってることが違うのって、ファンに対して正直でないし、誠意が感じられない。デイヴィッド・ボーイ、マドンナ、マイケル・ジャクソンなど、かつての音楽には、ピュアな部分があったと思うんだ。だから僕たちが作る曲やビデオは、ピュアでリアルな気持ちからくるものを強く意識している。ときに皮肉もこめるけれど、嘘がないから、それにお客さんがが共感してくれている。僕らのファンが熱狂的だと言われる所以だと思う。みんなと強いつながりを築けている。

■ファンとはどんなコミュニケーションを?

(P) ツイッターで頻繁にみんなと会話しているわ。みんなも密度の濃い関係を持ちたかっているの。

■大の親日家だと聞いていますが、日本のどんなところが好き?

(P) はい、カルチャーもファッションも、音楽も、全てが好き。音楽に関しては、楽曲の構成にしても、プロダクションの過程にしても、たくさんのレイヤーから成り立っていて奥深さを感じる。ジャズがベースにありながら、幾つものトラックが重り合う感じがアメリカの曲と違う。私からするとアメリカの曲はシンプルすぎてつまらないの。そして日本ではファッションも色鮮やかで美しいし、突拍子もないところがある。私にとって、すごく刺激的。

■そもそも日本カルチャーをどうやって知ったの?

(P) YOUTUBEで日本のアーティストをディグしたり。実際に来日するのも6回目だし、日本と長い間つながりをもってきた。

■必ず訪れる場所はある?

(T) 新宿の「麺通団」といううどん屋さんに、毎回行くよね! お蕎麦も大好きだし、ショッピングもマスト。僕は原宿が特に好きで、「FIVE G」というシンセサイザー専門店は世界中どこを探してもない最高にクールでマニアック。神社巡りも好きだし、歌舞伎座も面白かった! そこで黒衣の存在を知ったんだけど、とても画期的! ビデオのアイディアにしたいくらいだよ。

■ポピーは? ショッピングしていると目立つのでは?

(P) 原宿の「DOG」、「渋谷109」が大好き。いつもの服装で出かけるから、ファンに気づかれることも。

■歌詞に日本語のフレーズを使っているけど、勉強したの?

(P) LAのリトルトーキョーで日本語のレッスンを受けてる。週1ペースで1年くらい続けたかな。目的は、日本のファンや友だちにすごいって言われたいから。

■好きな日本語は?

(T) 僕は最近習った「独特」って言葉が好き。
(P) 私の場合は書くほうが得意。よく使うのは「難しい!」と「とっても!」。なにかにつけて「とっても」を入れちゃう。

■ではその独特なファッションについて教えて!

(P) LAにいるスタイリスト、サマンサとイメージを作っているの。最近ハマっているのがNYブランドの「THE BLONDS」。自分のスタイルを言葉で説明するのは難しいけど、楽しいことが大事。好きなアイテムはキットゥンヒール。フラットシューズ、そして極端にヒールが高い靴も好き。でも中途半端な高さの靴は嫌いよ。服はピタッとしたタイトなシルエットが好きでレイテックスがマイブーム。ビッグサイズのジャケットもよく着る。両極端なのかな。ベーシックなデニムやネルシャツは、地味でつまらないから着ないわ。

■音楽をやっていない時間は何をしているの?

(P) 絵を描くわ。でも暇な時間ってほとんどなくて、常に音楽かビデオのどちらかを作っている。あ、でも最近飼い始めた猫のパイロットとはよく遊ぶわ。とっても可愛くて、私にとっての最高のインスピレーションよ。

■オンラインとオフライン、どちらに居場所を感じますか?

(P) 以前はオンラインだけだったけど、ツアーをできるようになって、今ではオンラインでもオフラインでもしっかりと自分たちの居場所を実感してるわ。

■バランスは上手にとれている?

(T) ネット上だけで活動していた頃はビュー数や、コメント数でしか反響がわからなかった。それが今は、ツアーで実際にファンに会い交流できるように。正直、僕らがネットから飛び出せる日が来るなんて想像していなかったんだ。目の前にいるファンの存在は、ウェブの数字とは比べられないくらい特別な意味をもつ。いろんな国をツアーで回わりながら、たくさんの人に会うことできて、本当に光栄だし幸せだよ。人生が何倍も楽しくなった。

■今後の活動と目標は?

(P) 6月にリリースする新曲を準備中! 楽しみにしていてほしいわ。それと今年の終わりに新しいアルバムをリリースして、ワールドツアーをまた予定している。東京にも絶対に帰ってきたい。音楽、ビデオ、絵、ファッションなどあらゆるメディアを使ってポピーのメッセージを表現していけたら嬉しい。
(T) そうだね。そしてアウトキャスト(はみ出し者)な子供たちに、勇気を与える存在になりたい。僕らが憧れだったアーティストからかつて影響を受けたようにね。

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