ティルダ・スウィントンの新作や韓国映画の巨匠パク・チャヌクが紡ぐ究極のスリル&ロマンス、人生の荒波に揉まれる大人の恋愛など、ファンタジーやスリル、ヒューマンドラマによって一層の深みを増す、新作ラブロマンス映画で深い愛に浸って。
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© 2022 KENNEDY MILLER MITCHELL TTYOL PTY LTD.
『アラビアンナイト 三千年の願い』
イスラムの説話集『アラビアンナイト』をモチーフにした映画『アラビアンナイト 三千年の願い』。願いをかなえてくれるランプの精を呼び出したのは、リアリストな女性学者だった。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の鬼才ジョージ・ミラー監督が、ファンタジーな世界観にぐいぐいと引き込んでくれる。
ナラトロジー=物語論の専門家アリシアは、幼い頃から孤独を愛し、空想の世界に生きてきた。講演先のイスタンブールで美しいガラスの小瓶をお土産に購入、ホテルの部屋でその蓋を開けた途端、中から突然巨大な魔人ジンが現れる。魔人はアリシアに、瓶から出してくれたお礼に「3つの願い」を叶えようと申し出る。
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/ジンの愛の物語に魅せられたアリシア
じんわりと染みる大人のラブストーリーに酔いしれる過去にジンのご主人となった人物は、シバの女王、16世紀の皇帝の愛妾、巨女の“砂糖姫”、そして最も愛したゼフィールと、年代も人種も多種多様。3000年にわたるストーリーをドラマティックに語るジンの口調から、中世のきらびやかな絵巻物の世界に入り込んだ感覚に陥る。
濃い愛の物語に魅せられ、いつしか愛を求める感情を抱き始めたアリシアは、ある願いを口にする。思いもよらないその内容が叶えられたとき、孤独を貫いていた彼女は変わるのか、それとも変わらないのか…。じんわりと染みる大人のラブストーリーに酔いしれて。
『アラビアンナイト 三千年の願い』
公開中
https://3wishes.jp
配給:キノフィルムズ
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© 2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED
『別れる決心』
第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞した映画『別れる決心』。刑事と容疑者が図らずも恋に落ち、予想だにしない驚きのエンディングを迎える。『オールド・ボーイ』や『お嬢さん』などの戦慄な映像描写が癖になる巨匠パク・チャヌクが、エロやバイオレンスを封じ、究極のスリル&ロマンスを紡ぎあげた。
岩山の頂きから転落した男の事件を追う刑事ヘジュンは、被害者の妻ソレを容疑者として疑う。監視をしながら次第に彼女に特別な感情を抱き始めるヘジュン。ソレも、彼の想いに気づき始める。その後事件解決の糸口が見つかり終わったかに思えたが、ふたつ目の殺人事件でまた再会することになる。
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/タイトル『別れる決心』の“別れ”の持つ意味を考える138分、
静かな狂気に似た愛にふるえるソレに翻弄され、いつしか我を失っていくヘジュン。彼が時折さす目薬は現実をクリアにさせるのか、はたまた視界をにじみ曇らせているのか――妄想と現実が絡み合う映像美と折り重なり、観客の心をかき乱してくる。
タイトル『別れる決心』の“別れ”とは、ふたりの別れなのか、物事との別れなのか、あるいは…と、様々な意味を考え出すと止まらない。静かな狂気にも思える愛情が起こした決心は、究極の行動につながった。ラストまで観終わる頃には、秀逸なタイトルと、その苦しい愛にうならされるはず。
『別れる決心』
公開中
https://happinet-phantom.com/wakare-movie
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『エンパイア・オブ・ライト』
『アメリカン・ビューティ』でアカデミー賞監督賞を受賞したサム・メンデスによる映画『エンパイア・オブ・ライト』は、1980年代のイギリスの映画館が舞台。劇場で働くスタッフが織りなす人間模様が、ロマンスを交えて描かれる。手入れの行き届いた立派な劇場、その目の前に海が広がるという絶景のロケーションが見事で、映像美にも息を飲む。
厳しい不況と社会不安に揺れる1980年代初頭のイギリス。海辺の町マーゲイトにある映画館・エンパイア劇場で働くヒラリーは、つらい過去のせいで心に闇を抱えていた。新入りのスタッフ・スティーヴンが現れ、前向きに生きる彼との交流を通して、生きる希望を見出していくヒラリーだったが…。
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©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
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/エンパイア劇場の屋上から眺めるニューイヤー花火、
同時に燃え上がる恋のゆくえに注目上司と不倫関係にあったヒラリーだったが、スティーヴンの素直さに惹かれ恋に落ちる。ふたりがエンパイア劇場の屋上からニューイヤー花火を見るとき、恋も同時に盛り上がる。夜空に放たれた明るく輝く花火は、胸の高鳴りを象徴するかのよう。ロマンスでしか味わえない甘やかさに心を奪われる。
しかし、恋に障害はつきもの。ヒラリーには心の病があり、スティーヴンは人種差別暴動に遭う。年の差問題も手伝い、ふたりはさらけ出し、求め合うことをためらい出す。彼らの選択、映画に込められたメッセージをしっかりと受け取って。
『エンパイア・オブ・ライト』
公開中
https://www.searchlightpictures.jp
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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