アカデミー賞の裏本命？なコメディ作品や、『ラ・ラ・ランド』監督の最新作、フィンランド発のロードムービーまで。型破りなスタイルで女たちが切り開いた道や始まった恋は、その後どうなる？ 今見るべき最新映画3作品をピックアップ。
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Fredrik Wenzel © Plattform Produktion『逆転のトライアングル』
アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞にノミネートされている『逆転のトライアングル』は、ブラックユーモア満載の痛快エンターテインメント。セレブ勢を乗せた豪華客船が難破し、たどりついた離島でサバイバル能力抜群のトイレ清掃員がトップに君臨する物語だ。どの立場で観るかで、笑ったり笑えなかったり……観客の心を大いに揺らす。
人気インフルエンサーのヤヤと男性モデル・カールのカップルは、招待を受けリッチな乗客が乗る豪華客船クルーズの旅に。しかしある夜、船が難破。海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態の中、ヒエラルキーの頂点に立ったのは、船の最下層で働いていたトイレ清掃婦アビゲイルだった。
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Fredrik Wenzel © Plattform Produktion -
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Fredrik Wenzel © Plattform Produktion -
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Fredrik Wenzel © Plattform Produktion
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無人島でポンコツのセレブを仕切るのは、
魚も獲れて火も起こせるルールブレイカーな女！島にたどりついたのは、生き残ったわずか数名。力を合わせていくのかと思いきや、セレブたちは魚も獲れない＆火も起こせない“使えない”ポンコツばかり。下剋上とばかりに立ち上がったのが、何でもできるアビゲイル。「ここでは私がキャプテン、でしょ？」と息巻く姿、ヤバイ存在感はルールブレイカー度MAX！
そんなアビゲイルは、徐々にパワハラやセクハラといった権力者然のふるまいを始める。最後に笑うのは、果たして……？ 想像を超えるラスト、濃い登場人物たちの行方をお楽しみに。
『逆転のトライアングル』
2月23日(木・祝) TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー
gaga.ne.jp/triangle
配給：ギャガ
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(C) 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.『バビロン』
『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督がブラッド・ピットを主演に迎えた映画『バビロン』は、ハリウッドの黄金時代が舞台。ブラッド演じる映画スターが、ゴージャスでめくるめく世界から堕落の底へと旅するさまを、濃厚に描き出す。豪華絢爛さと物悲しさが巧みに融合し熱狂の渦へと落とされる本作、3時間9分の長尺があっという間に感じるだろう。
1920年代のハリウッドは、すべての夢がかなう場所。サイレント映画の大スター、ジャック（ブラッド）は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場には大スターを夢見る新人女優ネリーが潜り込み、映画製作希望の青年マニーと運命的な出会いを果たす。
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(C) 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved. -
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(C) 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved. -
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(C) 2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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スターの道に駆け上がる奔放なネリーを熱演したマーゴット
「この役は絶対にやらないと」恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了しスターへの道を駆け上がっていく。即興の芝居リクエストにばっちり対応したり、大胆な行動に出てみたりと、自分を売り込むことにかけて天才的なネリーの一挙手一投足には目が離せない。
ネリーを演じたのは人気俳優マーゴット・ロビー。マーゴットは脚本を読み「絶対にやらないと！この役は私のもの」と並々ならぬ熱意で臨んだという。一夜ですべてが変わり夢の道を楽しむ一方、ドラッグに堕ちもがき苦しむ姿もさらしたマーゴットの演技、神がかった美しさは必見。
『バビロン』
公開中
babylon-movie.jp
配給：東和ピクチャーズ
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© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY『コンパートメントNo.6』
フィンランド発の映画『コンパートメントNo.6』は、SNSもスマホもない90年代の北極圏が舞台のロードムービー。タイトルは「寝台列車6号個室」の意味で、同じ号車の個室に乗り合わせた見知らぬ男女が、最悪の出会いを経て心を通わせていく。第74回カンヌ国際映画祭では、グランプリに輝いた。
モスクワに留学中のフィンランド人学生ラウラ。古代のペトログリフ（岩面彫刻）を見に行く旅は、大学教授の恋人にドタキャンされ急遽ひとり旅に。ラウラの寝台列車6号コンパートメントに同乗するのは、粗野なロシア人労働者リョーハ。リョーハは酒に酔いタバコをふかす粗野な振る舞いでラウラは大迷惑。最悪な旅が始まったと思うのだが……。
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© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY -
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© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY -
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© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY
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ひとり旅のムードを加速させるセンチメンタルな思い出と、
新しい愛しい時間に興じる狭い車内で相部屋となってしまった、苦手なタイプの男。滅入る気持ちを奮い立たせるように、ラウラはホームビデオに録画した恋人を眺め、思い出に浸ろうとする。しかし恋人の心が、すでに自分から離れ始めていることにも気づいているラウラ。センチメンタルな気分が、ひとり旅のムードを加速させる。
うちのめされる孤独を埋めるように、リョーハはウオッカとたばこを差し出す。不器用なやさしさに包まれるうち、ふくれっ面だったラウラの顔に徐々に笑顔が広がる。恋とも呼べないふたりの愛しい時間、ゆっくり流れる列車の旅に同乗して。
『コンパートメントNo.6』
公開中
comp6film.com
配給：アット エンタテインメント
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