話題のエンタメ超大作から、心に響くヒューマンドラマまで。1年の良き締めくくりに、もしくは新年のスタートダッシュに、逆境に立ち向かう新作映画の主人公たちから、2023年を輝かせるためのパワーをもらおう!
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(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
2009年に公開され、世界歴代映画興行収入No.1を今なおマークし続ける『アバター』の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』。13年ぶりに公開される本作は、1作目と同様ジェームズ・キャメロンが監督を務めた。圧倒的な映像美や世界観への没入はそのままに、スケールはますますグレードアップ。織りなすドラマも深みを増した。
神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子どもたちと平和に暮らしていた。しかし、人類がパンドラに再び現れ攻撃と破壊を開始。神聖な森を追われた一家は“海の部族”の元へ身を寄せるが、そこにも侵略の手は迫ってきて……。
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/美しい海を舞台にジェイク一家が団結し戦う、
映像美とドラマティックな展開に胸熱くなる深く美しい緑の木々が印象的だった前作から打って変わり、本作での舞台は海。幾重にも広がる青い海、そこに住まう海の民ナヴィやたくさんの海洋生物などがバラエティ豊かに登場し、驚きを与えてくれる。
ジェイクが人類側から家族を守るため、また彼の子どもたちが父と母を守るため、一家が団結する姿は胸が熱くなる。子どもたちが出自や友情に悩みながらも自分を信じて行動する点も、本作ならではの鑑賞ポイントだ。
キャメロン監督曰く、『アバター』はシリーズ5部作構想とのこと。2作目を劇場で観られる今、1作目の復習もばっちりで臨んで。
『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
公開中
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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©2022「そばかす」製作委員会
『そばかす』
誰にも恋愛感情を抱いたことがない主人公が、自分の生き方と感情を見つめていく映画『そばかす』が公開中。主人公の佳純を演じるのは、『ドライブ・マイ・カー』でヒロインを務めた三浦透子で、彼女の初主演映画でもある。性に限らず、日頃何か引っ掛かりやマイノリティを感じているガールを、そっと包んでくれる温かい物語だ。
海辺の地方都市で実家暮らし中の蘇畑佳純(三浦)は、昔から恋愛感情というのが分からない。30歳になった佳純は、母からいつも結婚の話をされる上に、お見合いまで勝手にセッティングされてしまう。ふさぎ込む佳純だが、偶然中学の同級生・真帆(前田敦子)と再会し、2人は急速に仲を深めていく。
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©2022「そばかす」製作委員会
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©2022「そばかす」製作委員会
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©2022「そばかす」製作委員会
/他人を型にはめないで見られているかを問う本作、
しなやかで強い主人公の生き方に共感東京でセクシー女優として活躍していた真帆もまた、女性に対する古い価値観に疑問を感じていた。共感を覚えた佳純は、自身について初めてきちんと告白し、少しだけ心を軽くする。
三浦や前田をはじめとする実力派俳優のナチュラルな演技も引き立ち、セクシャリティを理解する・してもらう、明言する・しないから一歩進んだ印象の本作。型にはめて他人を判断してやいないかと、自分の言動を見直すきっかけにもなる。しなやかで強い佳純の生き方に、勇気ももらって。
『そばかす』
公開中
https://notheroinemovies.com/
配給:ラビットハウス
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© 2021 VOCO Products, LLC
『フラッグ・デイ 父を想う日』
名優ショーン・ペンが監督と主演を務めた『フラッグ・デイ 父を想う日』。アメリカ最大級の贋札事件を基に、ショーンが構想に15年もの歳月を費やし渾身の映画化。犯罪者という見方の描き方ではなく、彼の娘を主人公に、彼女の視点から幼少期~成人期までの愛しい父の姿をエモーショナルに撮り上げた。
1992年、史上最高額である2200万ドルもの贋札を高度な技術で偽造したジョン(ショーン)が、裁判を前に逃亡。ニュースで父の犯罪の顛末を知った娘のジェニファーは驚愕するも、「父が大好き…」とつぶやく。一体ジョンはどのような人物だったのか。父との宝物のような思い出がジェニファーにより紐解かれていく。
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© 2021 VOCO Products, LLC
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/父への愛情を捨てられない娘を、
ショーン・ペンの実娘ディラン・ペンが熱演!ジェニファーが幼い頃から、父は家族の前に現れては消え、借金を作っては逃げるような男だった。しかし、娘や息子のことはとびきりかわいがり、心地よい夢を見せ、冒険心を与える。父のことが大好きでたまらないジェニファーだが、成長するにつれ、本当の姿を知っていく。その過程は残酷だが、愛情を捨てられず葛藤する姿に共感も覚える。
ジェニファー役は、ショーンたっての強い希望で実娘のディラン・ペンが演じた(ちなみに、弟役も実弟のH・ジャック・ペン)。敬愛と哀しみをたたえ、強い心で立ち向かう娘になり切った姿&リアル父娘の熱演に注目して。
『フラッグ・デイ 父を想う日』
公開中
https://flagday.jp/
配給:ショウゲート
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