宇多田ヒカルがコロナ禍で開催したオンラインライブから、世界を股にかけるビッグアーティスト、ジェニファー・ロぺスの軌跡を辿るドキュメンタリー、BTSを輩出したHYBEが仕掛ける新たなオーディション番組まで。「音楽」をキーワードに、夏のテンションを盛り上げる作品をハント!
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屈指の音楽を極上の環境で。ここにしかない宇多田ヒカルの音楽を味わって。
『HIKARU UTADA Live sessions from Air Studios』イギリスに活動拠点を移した宇多田ヒカル。2022年1月19日、自身の39歳の誕生日当日に世界に向けて配信したオンラインライブの全容を今、Netflixで楽しめる。3年半ぶりのニューアルバム「BADモード」発売にあわせた、オンラインライブ。ニューアルバムがリリースされる日にアルバム収録曲の大半をライブパフォーマンスで披露するというのは、彼女にとっても初の試みだ。
ロンドンの名門スタジオ「Air Studios」で収録された本作。2018年のコンサートツアーでバンドマスターを務めたベーシストJodi Millinerを中心に、名だたるミュージシャンが彼女のために集結した。録音とミックスはニューアルバムと同じく名匠エンジニアSteve Fitzmauriceが、映像監督はRadioheadやEric Claptonなど数々の名ライブ映像を手がけてきたDavid Barnardが担当する。
最高の環境で、最高のメンバーによって織りなされる美しい音楽。ライブの冒頭を飾るナンバー「BADモード」には、”ネトフリでも見て パジャマのままで ウーバーイーツでなんか頼んで、お風呂一緒に入ろうか”なんて歌詞も。宇多田ヒカルが自身の等身大な姿を歌う楽曲の数々は新鮮でありながら、聞きなれた歌声とともに心地よく心の中に入り込んでくる。サウンドのみならず、映像美にもこだわった本作。宇多田ヒカルが歌詞と歌詞の間にみせる、ちょっとした表情も見逃さない。
最高のサウンドと映像、そして進化を続ける極上の歌声を味わって。
『HIKARU UTADA Live sessions from Air Studios』
Netflixにて配信中
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強い女性代表、J.Loの原点とは。2020年のハーフタイムショーの裏側に迫る。
『ジェニファー・ロペス:ハーフタイム』新型コロナウイルスの蔓延が危ぶまれはじめた2020年2月。NFLスーパーボウルのハーフタイムショーで、エネルギッシュなパフォーマンスとメッセージ性の高い繊細な演出で会場中を圧倒したジェニファー・ロペス。本作は、彼女がそのハーフタイムショーに出演するまでの激動の半年間を描いた音楽ドキュメンタリーだ。
世界を代表するアーティストであり、俳優であり、ファッションアイコンであるJ.Lo。強い女性代表でもある彼女を無敵だと思う人も多いのでは? しかし実際には、30年以上にもわたって走り抜けてきたエンタメのトップシーンには逆境しかなかったという。
映画『ハスラーズ』など数々の名作でプロデュースを手がけ、主演・助演などを務めても、名だたるアワードには呼ばれず、グラミー賞での受賞実績はゼロ。誰かと恋愛をすればすぐにメディアにネタにされ、ラテン系アメリカ人だからといって、容姿をからかわれる。
スターのステイタスとも言えるハーフタイムショー。通常であれば1人で枠を割り当てられるところだが、”ラティーノ(ラテン系アメリカ人)だから”の理由で、同じくラテン系アーティストのシャキーラと時間をわけあう形での条件付き出演だった。
J.Loほど知名度を誇るアーティストであっても、日々苦難の連続。それでも彼女が強さをアップデートし続けるのには、”マイノリティに自信を与えたい”との大きな理由があったことが本作で明かされる。
お尻の大きさをからかわれながらも、2000年のグラミー賞授賞式ではおへそまで大胆にカッティングされたドレスを堂々と着用し、Googleの画像検索が誕生するきっかけを作った。2020年にはアップデートされたジャングルドレスを再び纏い、メディアの前に登場。50歳という年齢を愛し、人生を愛するさまを世間にアピールした。
そんな彼女がハーフタイムショーに込めた想いとは。ラストシーンまでの衝撃の日々と、当日のたった6分、されど6分の圧巻のパフォーマンスに身震いするはず。
『ジェニファー・ロペス:ハーフタイム』
Netflix映画。独占配信中
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BTSも過去に出演。大人気コーナーがスペシャルコンテンツとしてカムバック!
『カープール・カラオケ』コメディアンのジェームズ・コーデンのトークショー「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」内の大人気コーナー「カープール・カラオケ」。ジェームズ・コーデンが運転する車に、名だたるアーティストやセレブが乗車し、自身の楽曲やお気に入りの曲をジェームズとともに車内で熱唱するもの。過去には、アデルやBTS、ジャスティン・ビーバーやブルー・ノマーズなどが登場。歌声を披露するだけでなく、歌番組では見られないアーティストの素顔を垣間見ることができる。
コロナ渦では狭い車内で大声で熱唱することが難しくコーナー継続が危ぶまれていたが、Apple TV+にて形態を変えてリスタート。ジェームズ・コーデンがエグゼクティブ・プロデューサーに就任し、ホストなし・ゲストのみの自由スタイルにて待望のカムバックを果たした。
配信中の最新シーズンでは、コメディドラマ「New Girl」でおなじみのズーイー・デシャネルと恋人のジョナサン・スコットが登場。「カープール・カラオケ」で出会った彼女たちのリアルな恋愛事情や2人が大好きなワム!の楽曲で盛り上がる。アーティストのアニッタとスウィーティーの回も見逃せない。自身の楽曲をトップアーティストである2人が即席コラボ。ラップなどアレンジも効かせ、唯一無二な空間と音楽を繰り広げる。同世代でマイノリティの彼女たちが自身の本名を話題に盛り上がるなど、等身大トークは必見だ。
アーティストと一緒にロスの街をドライブしながら、名曲をテンションマックスに歌い上げている疑似体験が楽しめる本作。一瞬でロスを旅する気分を味わえるのもたまらない。
『カープール・カラオケ』
Apple TV+にて最新シーズンが独占配信中
Photo: Apple TV+
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ネクストスター誕生の瞬間を0地点から応援。SEVENTEENやENHYPENなどK-POPスターの登場回も必見!
『&AUDITION – The Howling -』
BTSをはじめSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPENなどグローバルに活躍するアーティストを多数輩出するレーベルを保有するHYBEの日本法人HYBE JAPAN傘下のHYBE LABELS JAPANによる新たなオーディションが2022年7月より始動中。本作は、日本を皮切りに世界で活躍するボーイズグループとしてデビューすることを目指し、デビュー組4名と練習生11名がともに切磋琢磨するさまを映し出すドキュメンタリーだ。
他者を蹴落としてのし上がっていく従来のオーディション番組とは一線を画す本作。15名の参加者それぞれが、互いを尊重し、同じ道を目指す者として協調し、ともに成長していく姿が描かれる。
スペシャルアドバイザーを務めるのは、BTSを生み出したことで有名なパク・シヒョク。番組名にもある”&”には、人と人、人と世界、アーティストとファンを繋ぐという意味が込められている。超大型プロジェクト「I-LAND」を経験したK、NICHOLAS、EJ、TAKIの4人のデビュー組と練習生11名は、”&”に込められた想いを受け継ぐかのように、一話ごとに課されるさまざまなミッションに本気でぶつかりあう。時に悔しさや涙を見せながら、それでも前を向くその姿に、いつしか感情移入してしまうはず。一話終えるごとに目に見えて成長する彼らをすぐ隣で応援できるのはオーディション番組の醍醐味だ。
番組では、先輩アーティストのENHYPENが登場したり、SEVENTEENが激励のメッセージを送る嬉しいサプライズも。
彼らが本気でぶつかっていく本編はHuluにて配信中なのだけれど、15名それぞれをソロで追いかけるコンテンツもsmash.にて連動始動中。一人ずつのプロフィール映像や、オフシーンを描くスペシャルコンテンツを届ける。本編で全容を楽しみつつ、推しメンの素顔をおっかけチェックできるのが魅力。
さらにHYBE LABELS + YouTubeでは、本編ビハインドコンテンツなども配信しているのでチェックしてみて!
音楽が与える希望とワクワクを0地点から堪能しよう。
『&Audition -The Howling-』
Huluにて独占配信中。毎週土曜日13:30に新エピソードを更新
バーティカルシアターアプリ「smash.」にて、「&AUDITION in smash.」も連動配信中
Photo: ⓒHYBE LABELS JAPAN