“キング・オブ・ロックンロール”と称されるエルヴィス・プレスリーの人生を描いた『エルヴィス』をはじめ、音楽性も抜群な話題の新作映画をチェック。観賞後、思わず口ずさみたくなるはず!?
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(C)2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
『エルヴィス』
世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの生きざまをドラマティックに綴った映画『エルヴィス』。『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』で知られるバズ・ラーマンが監督・脚本・製作を務め、エルヴィスの光と闇の両面を、持ち味の絢爛豪華さ&大胆な映像美で描写した。
1950年代、アメリカ南部。腰をセクシーに揺らし、つま先立ちでリズムを取る独特なライブ・パフォーマンスを披露していたエルヴィス・プレスリー。彼の一挙手一投足、奏でる禁断の音楽“ロック”に女性を中心とした若者たちは熱狂。豪腕マネージャー、トム・パーカーの力もあり一気にスターダムに駆け上がっていくのだが…。
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/エルヴィス役に大抜擢されたオースティン・バトラーがみせた
圧倒的パフォーマンスに酔いしれる注目は、やはり何と言ってもエルヴィスに大抜擢された若手のホープ、オースティン・バトラーの怪演。歌声、所作など生き写しとも言えるほどの完璧なステージングを見せたバトラー。「エルヴィスを演じる」という類稀なハードルの高い旅を全うした。
伝説と称される彼をよく知っている人にも、そうでない人にも、エルヴィスの音楽と生き様がたっぷりと刻まれた本作は、興奮を約束する2時間半だ。
『エルヴィス』
公開中
elvis-movie.jp
配給:ワーナー・ブラザース映画
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© 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS Reserved.
『リコリス・ピザ』
『マグノリア』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』など映画ファンを虜にする作品を発表してきたポール・トーマス・アンダーソン(PTA)監督。彼が手掛けた新作映画『リコリス・ピザ』はボーイ・ミーツ・ガールの青春物語。普遍性を持つストーリーに、PTAならではの遊び心の効いた演出、音楽の差し込みが全編に置いて楽しめ、胸をときめかせてくれる。
1973年、ハリウッド近郊サンフェルナンド・バレー。役者として活躍している高校生のゲイリーは、カメラマンアシスタントのアラナに一目惚れする。「君と出会うのは運命なんだ」とアラナを食事に誘い、距離を縮めていくゲイリー。しかし、様々な大人たちとの出会いが、いくつかの誘惑が、ふたりの間に立ちはだかる。
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/未熟なふたりの恋路を彩るのは、
ジョニー・グリーンウッド&デビット・ボウイらの楽曲寄り添っては距離ができ、また戻って…を繰り返すもどかしいゲイリー&アラナ。まだまだ未熟なふたりの恋路を彩るのは、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドの書き下ろし曲「Licorice Pizza」やデビット・ボウイの「Life on Mars?」など、美しいメロディーばかり。感情の赴くまま行動するふたりのリアルな疾走感が、60~70年代の楽曲にフィットする。センチメンタルな気持ちに浸って。
『リコリス・ピザ』
公開中
licorice-pizza.jp
配給:ビターズ・エンド
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『わたしは最悪。』
第74回カンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した『わたしは最悪。』は、理想の未来とシビアな現実のギャップを感じながらも、何とか人生の駒を進めていく女性ユリヤの物語。20代後半から30代前半まで、ユリアが経験する恋・仕事・家族などの濃い人生が、プロローグ・エピローグと12章の小説のような形で構成されている。
学生時代は成績優秀で、たくさんの可能性を秘めていたものの「なりたいもの」を見つけられず、中途半端な日々を送っているユリヤ。ある日、グラフィックノベル作家として成功している一回り年上の男と恋に落ちる。同棲を始めるが結婚に踏み切れず、数年…。そんな折、ユリヤは若くて魅力的なアイヴィンに出会ってしまう。
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© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA/2021
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© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-Reel – ARTE FRANCE CINEMA/2021
/思い通りにならない人生、葛藤する主人公に
自分の姿を重ねずにはいられない活躍する恋人を横目で眺めては、自分は常に人生の脇役ではと悶々とするユリヤ。アイヴァンと出会うことで、ついに主役の座に躍り出られるかと思うのだが、想定内には進まない。人生のターニングポイントにおいて葛藤する姿は、誰もが共感できるものだ。
トレーラーでも流れているハリー・ニルソンの『I said goodbye to me』は特に本作のムードにぴったり。現代の悩める女性に寄り添ってくれるよう。
『わたしは最悪。』
公開中
https://gaga.ne.jp/worstperson
配給:ギャガ
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