今、リアリティショーは戦国時代に突入中! 今回はなかでも、セレブを中心に話題を呼ぶ“スタディ系”リアリティショーに注目。潜在意識を刺激してくれたり、手つかずだった整理整頓を始めたくなったり……。観たら毎日が少しだけ豊かになるかも!?
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ユニーククッキングとリア友とのプレイべートトークが病みつきに!
『パリスとお料理』Netflixで秋から配信しているお料理系リアリティショー『パリスとお料理』。ヒルトン姉妹の姉パリス・ヒルトンが超豪華なロスの自宅でリアルフレンドをゲストに招き、一緒にお料理を披露するクッキングリアリティショー。
パリス自らゲストが喜ぶレシピを探してノートに直筆で書き写し。その後、スーパーへ足を運び食材を選ぶ健気な姿は、これまでのパリスのイメージを一新させ、その“意外性”は一時SNSでも話題に。ただし“パリスらしさ”も健在。カラフルなステッカーで彩られたレシピブックや、豪華なファッションに身を包みスーパーを練り歩く姿はまさにセレブそのもの。いわゆる一般的な「クッキングリアリティショー」と一線を画すからこそ、そのギャップに釘付けになる。肝心のお料理のシーンもユニークで目が離せない。1話の「ブランチ」では、フレンチトーストにシリアルをトッピングし、最後に型抜きした青色のマシュマロを投入。味よりも“かわいらしさ”にとことんこだわる彼女の料理はどれもイレギュラーで、毎回どんなビジュアルの料理に仕上がるのかとワクワクさせてくれる。
毎話登場するパリスの豪華なリア友と、背徳感たっぷりでクセになる彼女たちとのプライベートトークも必見。キム・カーダシアンや、妹ニッキーとお料理を共にする姿やおしゃべりをみられるのはこの番組だけかも? 先日、結婚を発表したパリス。彼女の“あがる”レシピをぜひ楽しんで。
『パリスとお料理』
Netflixシリーズ。独占配信中。
https://www.netflix.com/jp/title/81312532
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旅するように、世界の持続可能なライフスタイルを学ぶ。
『ザック・エフロンが旅する明日の地球』俳優ザック・エフロンがウェルネス専門家ダリン・オリエンと共に、世界中のエコ活動家の元を訪れ、持続可能なライフスタイルや、その土地の文化や風習、食に触れる番組。2020年のコロナ禍で配信がスタートした本作。行動が制限される人々の間で「まるで世界を旅しているよう」と話題になった。
本シリーズでは、アイスランド、フランス、リマ、コスタリカと、ザックが世界中を旅をし、そこに暮らす人々の生活を体験。視聴者である私たちまでその土地を旅している気分を味わえるのが魅力。さらにザックは、再生可能エネルギーの開発や野生動物の保護、大気汚染を防ぐための取り組みなど、世界で実践される様々なサステナビリティ活動に触れて新たな可能性を見出していく。目の前に広がる知られざる世界と、地球や生物の力強さや神秘に触れて、健康とは何か、自然や動物と共存しながら生きるにはどうすればいいのかと、考えるきっかけも与えてくれる。
自身も地球環境や気候変動問題に深い関心を持つザック。番組でも、旅を共にするダリンに熱心に想いを伝えたり、現地のスペシャリストたちに真剣に質問をする姿が印象的。SDGsと言われて久しいけれど、私たちに今できることは何だろう?と考えたり、何かを始める後押しをしてくれそう。シーズン2の配信も決定し、すでに撮影も進行しているそうで、ますます目が離せない!
『ザック・エフロンが旅する明日の地球』
Netflixシリーズ。独占配信中。
https://www.netflix.com/jp/title/80230601
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長く維持するお片付け術の秘訣は”色”にあり!?
『The Home Edit~暮らしを変える整理術~』インスタグラムで450万フォロワーを誇るお片付けのプロ、クレアとジョアンナが、セレブや一般家庭のお片付けの悩みを解決するお片付けリアリティショー。タイトルにある“The Home Edit”は、クレアとジョアンナが経営する会社の名前。リース・ウィザースプーンやクロエ・カーダシアン、グウィネス・パルトローをクライアントにもつなど、お片付け業界で有名な2人のリアリティーショーは学びが豊富に詰まっている。
お片付け番組といえば、近藤麻理恵の『KonMari 人生がときめく片付けの魔法』が有名だけれど、片付けの中でも「整理整頓」に重きを置いているところと、セレブのリアルな家を映し出しセレブたちの片付けに関する悩みをも紹介しているところが本作ならではの魅力。
彼女たちは「色」に重きを置いたインテリアデザインや整理整頓を推奨し、①整理するスペースを空っぽにする、②グループ分けをする、③必要なものだけを残す、というルールに従って各部屋を整理していく。クライアントがお片付け後も部屋の美しさを維持したくなるお片付け術は必見。1エピソード2部構成な本作。前半に実際にセレブの自宅に訪れてお片付け相談、後半に一般家庭の悩みが登場する。過去の撮影で使用した思い入れのある衣装を捨てられないリース・ウィザースプーンや、息子に子供部屋を作ってあげたいエヴァ・ロンゴリアの悩みは、セレブであっても私たちの実生活に生かせそうなものばかり。そのまま一般家庭の悩みにストーリーがうつるので、より実践したくなる。何度お片付けをしてもすぐに元の状態に戻ってしまう…とお困りのガールは、これを機に「色」に重きを置いた整理整頓に挑んでみてはいかが?
『The Home Edit ~暮らしが変わる整理術~』
Netflixオリジナルシリーズ。独占配信中。
https://www.netflix.com/jp/title/81094723
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自分らしく生きるヒントが詰まったリアリティーショー。
『マイ・アンオーソドックス・ライフ』『マイ・アンオーソドックス・ライフ』は、超正統派ユダヤ教コミュニティで生まれ育ち、娘の結婚を機にコミュニティを脱出。その後、ファッション業界で成功をおさめ、セレブの仲間入りを果たした女性、ジュリア・ハートとその家族の日々を映すリアリティショー。
2020年に配信されたNetflixドラマ『アンオーソドックス』でも描かれた、超正統派ユダヤ教の生活。女性たちの結婚相手は親が決め、結婚後は他の男性を誘惑せぬよう髪を剃られる。夫を支え、ひたすらに子を産み、生活を支えることが求められるなど、その実はあまりにも衝撃的。
そんな世界で実際に過ごしてきたジュリア。今でこそ、成功者だけど、コミュニティにいた時は閉塞感に襲われ、自殺寸前まで追い込まれていたそう。コミュニティを出た後も働く術がなく困窮する日々だったという彼女が、いかにしてファッション界に飛び込み、成功をおさめたのか。また彼女の夫や4人の子供たちは宗教に対しどう考え、選択しているのか。家族間での思想の違いや互いへの理解と許容がまじまじと映し出される。ジュリアは、子供たちに選択の自由を与え、強要はしない。息子の一人はコミュニティに残っているし、コミュニティの外にいてもユダヤ教徒として信仰する子どももいる。互いの違いを受け入れ、自分らしく生きる。ジュリアはまさに苦しく閉塞感漂う社会で生きる女性たちの金字塔であり、彼女から飛び出す言葉一つずつが強くて温かい。
正統派ユダヤ教徒コミュニティでなくても、社会で生きづらさを感じるガールに観てほしい作品。本作でのジュリアの言葉はきっと背中を押してくれるはず。『マイ・アンオーソドックス・ライフ』
Netflixシリーズ。独占配信中。
https://www.netflix.com/jp/title/81175724