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投資初心者、始めるなら「iDeCo」と「NISA」どっちから?【VGエディターの投資レポート。VOL.3】

未来のために知っておきたい"お金"のこと。
LIFESTYLE/CULTURE
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未来のために知っておきたい、実践したいお金のこと。女性のためのお金のトレーニングスタジオ「エービーキャッシュ(ABCash)」のサポートを受けながら、30代エディターAと20代エディターBの2名もこつこつと勉強を続けていました。事実「エービーキャッシュ」でもコロナ禍でお金の勉強を始める女性が増えているとのこと。実際に運用するのは自分自身の資産ということもあり、どうして今投資をすべきなのか過去の記事を読み返したり、リサーチをしたりしながらしっかりと準備を進めていたので、ここで改めて実践編をスタートしたいと思います。

【これまでの基本を振り返る】
STEP 1. 投資の種類を知る。ゴールを決める。VOL.1
STEP 2. 証券口座を開設する。VOL.2
STEP 3. 「iDeCo」と「NISA」の違いを知って投資スタート。←NOW!!

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今回は、いよいよ投資を始めるにあたってエディターが最初にぶつかった「iDeCo」と「NISA」について。投資初心者は「iDeCo」と「NISA」から始めるべきというのはよく聞くけれど、実際どっちから始めるべきなの? どうやら「iDeCo」や「NISA」は、税制優遇や非課税になるものらしい。なんとなく始めるべきとは思っていたけれど、実は、仕組みも目的も異なるので、それぞれの特徴を理解した上で自分に合ったものを選ぶことが大切!

受け取れるのは原則60歳以上。
「iDeCo」は未来のための年金を自分でつくる制度。

「iDeCo」も「NISA」も、どちらも国主導で投資を後押しする仕組み。通常の投資では、運用益や売却益に所得税と住民税、復興特別所得税を合わせた20.315%の税金がかかるが、国の節税優遇によって大きな節税効果が得られるのがふたつに共通するメリット。では、まず「iDeCo」の特徴からチェックしよう!「iDeCo」は、個人型確定拠出年金と呼ばれる年金づくりの仕組み。利用できるのは20歳以上60歳未満だが、将来自分自身の年金として受け取るために運用するものなので原則60歳以上になってからでないと受け取れない。運用益が非課税であるだけなく、掛け金分が所得控除になるなど節税効果が高く、運用・管理する商品と掛け金を自分で決めることができるのが特徴。投資額も、5000円以上という比較的私たちでも始めやすい金額から、1000円単位で設定できる。ただし、働き方や勤務先で加入している年金によって上限額があるので、まず自分の上限投資額がいくらなのかを調べるところから始めるのがよさそう。独自の企業年金がある勤務先の場合は利用できない場合があるので要確認!ここからは「iDeCo」をスタートするときの流れをチェックしてみよう。

1.   専用の口座を開く。

まずは口座を開く金融機関を決め、申し込み書類を取り寄せる。必要な書類や加入申込書に記入することがたくさんあるので、時間には余裕を持って。

2.   掛け金を決める。

自営業かどうかや勤め先の加入している年金によって掛け金の上限が異なるが、例えば企業年金がない会社員の場合は月額¥23,000、年間の¥276,000が上限。目標金額から逆算をしたり、自分の今の経済状況や掛け金の上限額を考えたりしながら、無理のない範囲で掛け金を決める。60歳まで、原則受け取れないということを頭に入れて現実的な金額を考えよう。

3.   運用する商品を決める。

iDeCo」は選べる金融商品の幅が広いので、迷ってしまうことがあるかも。そんなときにチェックしたいのは、運用期間がどれくらいあるか。運用期間が長ければ長いほどリスクが分散されるので、20代・30代から始めるのであれば少しリスクをとったセレクトもあり! 投資を早くから始めた方がいいと言われるのには、そういった理由も。

途中解約も自由!
少額からスタートできる「NISA」。

少額投資非課税制度と言われる「NISA」は、大きく分けて「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つがあり、どちらも20歳以上の日本居住者であれば利用できる。ともに「iDeCo」と大きく違うのは、途中解約が自由にできること。「一般NISA」の年間投資限度額は、120万円で非課税期間は5年間。上場株式など、選べる商品の幅も広いので、金融商品を自由に運用したい人にはおすすめ。一方で「つみたてNISA」の年間投資限度額は40万円で、非課税期間は20年間。100円という少額から積み立てられるので、資金の少ない人や初心者にも向いている。この2つを組み合わせて併用利用することはできないので、どちらが自分にあっているのかを考えることが必要かも。初心者エディターは、「つみたてNISA」での運用を目指すことに。ここからは、「つみたてNISA」をスタートするときの流れをチェックしてみよう!

1.   口座を開く。

口座を開きたい金融機関に申請をする。金融機関によって扱う商品や手数料が変わるので事前にチェックして! ネット証券の口座の開きからは、こちらの記事も参考に。【証券口座を開設する。VOL.2

2.   商品を選ぶ。

「つみたてNISA」には、投資信託のインデックス型とアクティブ型、上場投資信託のEFTがある。インデックス型は日経平均株価やNYダウといった指数と自動的に連動させて運用され、アクティブ型はファンドマネージャーが銘柄を選び、インデックス型よりも高いリターンを狙って運用を目指す。大切なのは、自分の投資スタイルに合った商品を選ぶこと。

 

POINT!

「iDeCo」と「NISA」の共通点:投資で得た利益が非課税となること。
「iDeCo」と「NISA」の相違点:「iDeCo」のほうは節税効果が大きい分、60歳まで手元に資金を持ってくることができない。

結局、どっちを始めるのが正解?

何より大切なことは投資に正解はなく、自分の資産状況やスタイルに合ったものを見極めること。その上で、30代エディターAと20代エディターBが思ったことは?

資産運用はしたいけど、家を購入するなど60歳までに資産が必要になる可能性も! その場合は、いつでも解約ができる「つみたてNISA」を活用するのがよさそう。投資は、長期で運用するのが基本。そう聞いて30代なら早く始めなければと、焦る気持ちもあったけど、まずは20年間非課税となる「つみたてNISA」からステップアップを目指したい利回り3%で運用できれば、20年後の50代で約1100万円の資産を作ることができる可能性が高いので、「つみたてNISA」の運用に慣れてきたら他の投資方法なども視野に入れようと計画中。

今は健康に働けているので、目先のお金はなんとかなったとしても、不安なのが老後の資金。60歳以降の老後資産のために投資することを視野に入れて、非課税の優遇を広く受けられる「iDeCo」を積極的に活用したい。iDeCo」は、60歳までは原則引き出しができないものの、20代から始めればその分運用期間が長くなって、積立金と運用益を合わせるとまとまった資産に。まだ若いからといって後回しにするのではなくて、今すぐ始めるのが正解!私の場合は、ショッピングや美容など、持っているお金はあるだけ全部使ってしまうことがあるのでつみたてNISA」も併用しながら、計画的に資産を運用していきたい。

「つみたてNISA」での運用がいよいよスタートする次回。それぞれのエディターが、実際に投資信託で商品を選んで購入する流れをレポ!

  • エービーキャッシュ(ABCash)

    女性のためのお金のトレーニングスタジオ。専属のパーソナルコンサルタントがマンツーマンで資産管理をサポートしてくれるので、資産管理や投資初心者でも安心。短期集中の10回コースで、正しいファイナンシャルリテラシーを身につけることができる。
    https://www.abcash.co.jp

ILLUSTRATION : MARIKO EDITOR:SAYA YONEKURA
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