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いよいよ7月4日(木)よりシーズン3が世界同時配信されるNetflixの人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』。2016年の初公開以来、その魅力のとりこになる人が続出! ナタリー・ポートマンやザック・エフロンなどの大物セレブもファンを公言し、その人気はもはや社会現象といえるほどに。ざっくり言ってしまえば“ティーンエイジャーが主役のSFスリラー”なのだけど、こんなにも世界中の人が惹きつけられるのはなぜ? まだ観ていない人にこそ知ってほしい『ストレンジャー・シングス』の魅力を、7つのキーワードで解説!
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1)80年代の名作に捧げるオマージュがあちこちに!
原作・制作を手がけるダファー・ブラザーズは、80年代に生まれ、当時の名作映画に感銘を受けた世代。80年代のアメリカ田舎町を舞台とするこのドラマには、彼らの感性をかたどったともいえる80年代映画へのオマージュが随所に散りばめられている。
街を自転車で駆け抜けるシーンは『E.T』を思い出させるし、少年たちの“バディ感”は『グーニーズ』さながら(実際に、シーズン2からは『グーニーズ』のショーン・アスティンがキャストにジョイン!)、森で失踪したウィルを探し歩くシーンは『スタンド・バイ・ミー』の有名な線路シーンとリンクし、ハロウィンの仮装は『ゴースト・バスターズ』を再現……などなど。スティーブン・スピルバーグやスティーブン・キングなど、80年代を代表する天才クリエイターたちへの愛を感じるオマージュは、当時をリアルに体験した世代には懐かしく、それを知らないミレニアルズには斬新!
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シーズン2に登場する『ゴースト・バスターズ』キッズ。
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少年たちが自転車で駆け巡るシーンは『E.T』へのオマージュ。
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失踪したウィルを探して森の中を歩き回るシーンは『スタンド・バイ・ミー』を思わせる。
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PHOTO:GETTY IMAGES
2)一番の出世株、ミリー・ボビー・ブラウンの魅力。
『ストレンジャー・シングス』を語るのに欠かせないのが、超能力が使える不思議な少女「イレブン(通称:エル)」。丸坊主という奇抜なヘアスタイルや、鼻血を出しながらパワーを使う姿など、規格外の存在感を示しているのは、14歳のミリー・ボビー・ブラウン。スペイン生まれ、アメリカ・フロリダ州育ちの彼女は、9歳で女優デビュー。その高い演技センスを買われて『ストレンジャー・シングス』の重要な役どころに抜擢され、名女優としてその名を世界にとどろかせることに!
仲間を助けるため、危険を冒して人前で能力を使うエル。口数が少ない中で孤独と不安を表現したシーズン1に、アンコントローラブルな感情との対峙に向き合う姿を熱演したシーズン2など、ストーリーの進展とともに、彼女の演技力・表現力もますます加速。アリアナ・グランデやダコタ・ファニング、ゲイリー・オールドマンなど、セレブにもファン多数と、その人気は歴史に名を刻む勢い。名だたる大物たちに引けを取らない圧倒的な存在感で、天才女優の名をほしいままにする彼女はまだ15歳。今後、どれくらいの大物に化けていくのか目が離せない!
事前に公開されたシーズン3の場面カットでは、マックスと女子トークを楽しむなど今までと違うティーンエイジャーらしい表情&ファッションも披露! -
3)メインキャストは、全員2000年代生まれ!
ミリーはもちろん、シーズン1で突然失踪するウィルにまとめ役のダスティン、現実主義なルーカス、人一倍正義感の強いマイク、シーズン2からジョインするマックスも含め、このドラマの顔となるメインキャスト陣は、みんな2000年代生まれ。子どもじゃないけど、オトナでもない。青春真っ只中を過ごす彼らのピュアな思いや無謀なふるまい、嫉妬や失恋などを等身大の魅力で演じる。政府ぐるみの陰謀や顔のないモンスターなど、ダークな裏側の世界を描く本作がシリアスになりすぎないのは、彼らから滲み出る冒険心や遊び心のなせるワザ!
シーズン3では、ハイティーンとなった彼らが新たな問題に直面。友情をはぐぐみつつ、大人へと近づいていく様子が描かれる。さらに活躍の舞台は本ドラマにとどまらず、ダスティン役のゲイテン・マタラッツォがNetflix向けのドッキリ番組の司会・製作総指揮に抜擢されたり、マイク役のフィン・ヴォルフハルトは自身がボーカルをつとめるバンドでフジロックへの参加が決定するなど、活躍の場も加速度的に拡大中。『ストレンジャー・シングス』発のフレッシュな魅力の動向に、要注目。
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4)必見! ウィノナ・ライダーの華麗な返り咲き。
このドラマを語る上で欠かせない存在がもう一人。映画『シザー・ハンズ』をはじめとする数々の名作への出演やジョニー・デップとの婚約(後に破棄)など、80〜90年代を代表する女優ウィノナ・ライダーだ。彼女なくして当時のカルチャー界は語れないほどの人気だったにも関わらず、2001年に事件を起こして以来、メディアでの露出がぐっと減ってしまった彼女。だけど、本作で失踪する少年ウィルの母親を熱演したことで、再度スポットライトを浴びることに。
周囲に何を言われても、脇目も振らず、一心不乱に我が子を探し求める母の切実な気持ちを表現した演技は最高の出来で、批評家やファンからは熱烈な“おかえりコール”が! もともと演技力には定評のあったウィノナ。シーズン3でどのように出演するかはまだわかっていないけれど、ブランクを経て身につけた、より力強く思慮深い表現力を観られるだけでも、この作品をウォッチする価値ありと言えるかも。
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5)センスあふれる音楽&映像美。
劇中、物語の展開をさらに盛り上げる挿入歌も見どころのひとつ。80年代のムードを感じる選曲の数々は、それぞれのシーンの情景をぐっと深めるのに効果絶大。カルチャー感あふれる秀逸なセレクトが話題を呼び、その人気は使用された楽曲をまとめたコンピレーションアルバムが発売されるほど!
80年代ムード一色で彩られる映像も見逃せないポイント。インテリアやファッション、車に家電までとことん当時のムードを追求したシーンの数々は、レトロでありながらもクールな仕上がり。スリラーでありながらどこか温かみのある映像で展開されたシーズン1&2。シーズン3の予告では、夜空に花火が舞い、シーズン1&2とは一味違うムードを予感させる。今度はどのような音楽と映像が私たちに魔法をかけてくれるのか、想像するだけでワクワクが止まらない!
シーズン3の予告ビジュアルで、公開日である7月4日(=アメリカ独立記念日)を祝う花火に集うキャストたち。シーズン3の舞台は、独立記念日にオープンする移動式遊園地と、スターコートモールというショッピングモールになる模様。森の奥や研究所、自宅という人知れない場所が舞台だったシーズン1&2と違い、シーズン3では公共の場で冒険を繰り広げることになりそう! -
PHOTO:GETTY IMAGES
6)ファッション業界からもラブコール!
80sへのオマージュ、新星女優ミリー・ボビー・ブラウン、おしゃれな音楽&映像とくれば、この作品をファッション業界がほおっておくはずがない! 2018年のシーズン2配信直前には、「ルイ・ヴィトン」が秋・冬コレクションにて『ストレンジャー・シングス』のTシャツを発表。ドラマのメインキャストである少年4人の写真に、Netflixロゴ、「NOW STREAMING」というワードが飾られたTシャツは、ドラマの世界観を踏襲しながらもヴィトンらしい洗練された一着。
シーズン3の配信を控えたタイミングでは、作中でキャストが着用する衣装の一部が実際の店舗でも購入できるというH&Mとのコラボレーションも実現。さらにはナイキ、リーバイスとのコラボアイテムも登場中と、その勢いは衰え知らず。数々の記録とトレンドを生み出してきたこのドラマが今後ファッション業界とどんなケミストリーを起こすのか、ますます楽しみ。
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7)“24時間でイッキ見”が36万人も!
シーズン3の前に、今からシーズン1と2をキャッチアップするなんて無理って諦めていない? でも安心して。シーズン1は全8話、シーズン2は全9話とすべて見ても17時間以内で視聴が完了するから、一気に全部見るのも決して非現実的な話じゃない。
「それでも長すぎ!」と思うかもしれないけれど、1話だけと思って見はじめたが最後、その中毒性に惹きつけられて、イッキ見してしまうこと確実! シーズン2では、1話を見始めて24時間以内に最終話(9話)までイッキ見する人が続出し、その数なんと36万人にのぼったとか。
シーズン3では、ユマ・サーマンの娘で女優のマヤ・ホークが出演。スティーブの同僚としてモールのアイスクリームショップで働く役どころを演じる。彼女がエルたちとどう関わっていくのか、ファンの間で注目度大。とどまることを知らない勢いで、視聴数の新記録を樹立しそうな予感!