パーツを集め、組み立てて、思い描いたアイテムに仕上げる。そんなハンドメイドの魅力って?という疑問に、ハンドメイドに魅せられた3人のガールズがアンサー。作品づくりを始めたきっかけやそこから生まれた新たな活動など、盛りだくさんの内容を読めば、きっとあなたもハンドメイドしたくなる!
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FILE 01. manami saito –大学に通いながらオリジナルアクセサリーブランドを立ち上げ–
個性的ななかにシックさを残したデザインで人気を集め、ポップアップショップを開けば大人気。ハンドメイドのアクセサリーで多くの人の心を惹きつける斉藤さんみなみにインタビュー。
ーープロフィールを教えてください。
体育大学でコンテンポラリーダンスを専攻している4年生です。踊りを作り込む過程で、モノづくりやアートに興味を持つようになりました。もともと表現することが好きで、小さな頃は新体操、それからコンテンポラリーダンス、そしてアクセサリーと表現の形は変化していますが、自分の想いを“言葉以外の何か”で伝えることが好きなんだと思います。
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独特の素材感や形を組みあわせたアクセサリー。
ーーハンドメイドに目覚めたきっかけは?
大学2年生の頃、趣味でやっていたInstagramに自作アクセサリーの写真を載せたら「購入は可能ですか?」と、知らない方からDMをいただくようになったんです。個別に対応していたら、みなさんがどんどん着用画像をタグ付けしてアップしてくれるようになって。「これが似合うように頑張ります」なんて言ってくれる人もいて、ものづくりをする上で、それはとっても励みになりました。
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ーーアクセサリー作りのインスピレーションの源は?
インプットする気分の時は、美術館に行くことが多いです。あとは、日常生活でもらせん階段とか絡まったイヤフォンなど、曲線的なフォルムに目がいきますね。道に落ちている石をパーツにして指輪を作ったこともあるくらいなので(笑)、普段目に入るものからたくさんの刺激を受けているのかも。絵画やお洋服、そういった大きなもののほんの一部のテクスチャーを切り取って、作品作りに生かすこともあります。
ーーハンドメイドにトライするにはどうすればいい?
アクセサリー作りなら、まずは自分のかわいいと思うアイテムやパーツを並べてみるところから始めるのがオススメ。色やかたちを何度も組み替えて自分の好みを探ると、「これだ!」と気持ちにぴったりハマるものにきっと出合えるはずです。
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ーーハンドメイドがきっかけで変わったことってある?
ハンドメイド作品をInstagramに載せたことで、世界がぐっと広がりました! 色味とか載せるものにはとにかく自分のこだわりを貫くのがいいと思います。自分を表すものになってくれるから。それがきっかけになって、人との繋がりも増えていきました。そこから広がって、作品撮りに参加してくれる友人と出会ったり!
ーーこれからの野望は?
今年の夏、伊勢丹の店頭で私のアクセサリーが取り扱われることになったんです。学生のうちに、大人のビジネスの世界を経験できたことは自信につながりました。
大学卒業後は、作家として活動していきたいと思っています。今はアクセサリーという形ですが、今後はそれだけでなく、言葉では表せないような自分の頭の中の“かわいい”という感覚をさまざまなスタイルでアウトプットしていければいいなと考えています。Minami Saito
https://www.minamisaito.com/
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FILE 02. maho nishikawa –インスタ即完売のクリアバッグをDIY–
デザインの専門学校に通いながら、クリアバックのデザインを手がける西川まほさん。 Instagramで販売を告知するやいなやすぐに完売するというそのバッグが生まれた背景や、ハンドメイドの楽しさについてASK!ーークリアバッグを作るようになったきっかけは?
校内の素材置き場でチェーンを見つけたのがきっかけです。「このチェーン、ショルダーバッグに使えそう」と思って、素材の組み合わせを色々考えた時に、クリア素材にたどり着きました。みんながInstagramでバッグの中身を公開しているのを見て、いっそバッグが透明なら持ち物によって個性が出て可愛いんじゃないかなって思って。
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デザインから撮影まで自身で手がけたというビジュアル。
ーー本格的にブランドを立ち上げて販売をするようになったのは?
学園祭で自分の作品を販売したら、なんと即完売したんです! Instagramで告知していたんですけど、わざわざ遠くから買いに来てくれた人もいて。全員に行き渡らずに品切れしてしまったので、ネットでの販売を始めたんです。
最初は儲けなども考えていなくて、学園祭に来てくださった方の分を制作するだけでしたが、冬休みのタイミングで無制限にオーダーを受け付けてみたら、一気に100個以上売れて! 高校も美術学科だったし、ものづくりはずっと昔からやっていたんですけど、実際に自分の作ったものが必要とされるのはうれしいですね。
クリアバッグを含めた世界観も丸ごと伝えたくて、ビジュアルルックも制作しています。モデルは友達にお願いして、カメラやメイク・デザインは私が担当してるんです。 -
ハンドルのリボンがポイントのクリアバッグ。
ーーインスピレーションを受けているものは?
日常の中で、街を歩く人や日用品を見てなんとなく吸収していますね。何でも観察するのが好きで、ショップバッグなどを見て「この形、いいな」と思ったら帰ってすぐに試作したり。リボンバッグは、プレゼントのラッピングから思いついたものです。アイデアって思いついてもすぐ忘れちゃうので、作品として形にするのってとっても気持ちがいいんですよ。
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ーーハンドメイドを始めて、気づいたことは?
気になったら、心が動いた素材を触ってみて、まずは作ってみたらいいと思います。やってみると「意外とできる」ということがわかるから。クリア素材は縫うのが大変なイメージですが、ミシンなら布と同じように縫えるんです。
あとは、SNSで好きなものを発信していくこと。Instagramからお仕事を頂くこともあります。お洋服をたくさん載せていたら、同じ年代のクリエイターから、「スタイリングを組んで欲しい」という依頼がきたりして、活動の輪が広がりました。ショーをやったり、撮影をしたり、少しずつやれることが増えるのは嬉しいですね。
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FILE 03. nao suzuki –キュートなアクセサリーのウェブショップをOPEN–
ハンドメイドを初めて数ヶ月にもかかわらず、キュートなアクセサリーの数々で話題を集める鈴木菜央さん。ハンドメイド初心者へのアイディアTIPSや今後の展望など、フレッシュな魅力あふれるリアルボイスをお届け。ーー今はどのような活動を行っていますか?
都内の大学に通いながら、アクセサリーを作っています。Instagramに自分で初めて作ったアクセサリーを載せてみたら反響があって。もともと中高生のフォロワーさんが多かったから、彼女たちが買いやすいようにお手頃な価格で販売を始めました。最初はフリマアプリなどを使って販売していたんですけど、それだと「いらなくなったものを売る」ような感じが強くて。自分の伝えたい世界観を表現するために、BASEというサービスを使って自分のウェブショップを作りました。
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旅先で見つけたパーツをアクセサリーにDIY。
ーー作品を作る上で、影響を受けているものは?
海外旅行をした時にパッとアイデアが浮かぶことが多いですね。夏にセブ島に行った時、シェルのハート形のパーツを見つけたのでアクセサリーを作ってみました。日本では見たことないパーツがたくさんあるんです。南国だからこそシェルなのかな? あとは植物の実みたいなパーツも。よくみると、これもハート形っぽく見えるんですよ。
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シンプルなバレエシューズもレースリボンをプラスして自分だけのデザインに。
ーーまだハンドメイドを始めて1年も経っていない鈴木さん。ハンドメイドを始めたいと思っているガールにアドバイスをするなら?
いきなりゼロから作るよりは、まずは既製品をデコレーションしてみるところから始めるとやりやすいんじゃないかなと思っています。私も、最初はiPhoneケースのデコレーションしたり、市販のピアスをイヤリングにつけかえたり、そういうところからスタートしました。
このお洋服にぴったりのアクセサリーはどんなだろう?とイメージすると、アイディアを浮かんでくることも多いです! -
大ぶりのデザインも透け感のある素材を使うことで柔らかいムードを醸し出す。
ーー今後チャレンジしたいことは?
今はまだ将来のことまでは考えていないんですが、学生のうちはどんどんアクセサリー作っていきたいですね。たくさんの人に手に取って欲しいし、セレクトショップにも私の作品を置いて貰えたらなと思っています。
積極的にチャレンジしようと思っているのが、海外でのパーツの買い付け。来年2月にはスペインに行くので、そこでもいいパーツに出会えたらいいなと思っています。デザイン性が高いお皿とか建築があってアートやデザインがすごい国なので、可愛いものが見つかるんじゃないかなと期待しています。