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LIFESTYLE

ガールカルチャーのグル、タヴィ・ゲヴィンソンに大接近。19歳、敏腕編集長の今!

19歳にして、有名ファッションブロガー、ブロードウェイの主演女優、そしてデジタル・マガジン「Rookie」マガジンの編集長と、いくつもの顔を持つタヴィ・ゲヴィンソン。この4年間、彼女は世界中の若いエディターのチームを指揮し、ティーン世代に絶大な支持を集める「Rookie」ブランドを築いてきた。「Rookie」ではデイリーに更新されるデジタル・コンテンツのほか、アリアナ・グランデやチャーリー・XCXはじめ、豪華ゲストも寄稿するプリント版「Rookie Yearbook」を毎年秋にリリース。先日、アメリカで発売されたばかりの「Rookie Yearbook Four」は華やかなビジュアルはもちろん、ポエムやインタビュー、コンセプチュアルなアートワークまで、まさにティーンによるティーンのためのバイブルだ。若くして10代のカリスマとなったタヴィに、ブログを始めてから今までの7年間の道のり、彼女の仕事の流儀について聞いてみた。

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  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:「Rookie magazine」を始めたきっかけは?
    A:「Rookie」を始めたのは私が15歳のとき。その前は個人で「Style Rookie」というファッションブログを書いていたけど、高校生になってからはティーンエイジャーとしての自分の経験を考察したり、他の人とそういったことを話し合うコミュニティを持つことのほうに興味が向いたの。すでにネット上で他のライターの子たちや才能あふれる若い世代の人たちとは知り合いだったから、あとはホームベース的なところが必要だなと思っていて。それまではティーンエイジャーによるウェブサイトやマガジンを見たことがなかったから、自分のブログでそのことについて書いたの。そして、高慢にもこう思ったのよ。「じゃあ、自分でやっちゃおうかな?」って。出版業界で働いている知り合いからのサポートもあり、デザインチームや資金も得ることができた。ブログで呼びかけたら、いろんな人が集まってくれたわ。やっていて一番楽しいのは同世代のクリエーターやオーディエンスと自分が繋がっていると感じるとき。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:「Rookie」のコンテンツはフェミニストのレンズを通して書かれているそうですが、あなたにとってフェミニズムとは? 
    A:自分の信念をだれかに押し付けようとは思わない。でも軽んじられたり虐げられてきた同世代の子たちに居場所をを提供したいと思っていたの。「Rookie」は今まで多様な寄稿者がいたけれど、彼らの大半は自分をフェミニストだとは言わなかったわ。そして、読者の多くもそうじゃない。もちろんそれでオーケーよ。それでも作り手も読み手も同じ方向を見ながら互いに理解し合えると感じているから。重要なのは、「Rookie」が幅広い意見を認め、さまざまな体験をシェアできる存在であること。読者たちが安心できて、自分の話に耳を傾けてくれていると感じられるようにしたいわ。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:ファッションなど審美的な面でもそれを実践してますね。「Rookie Yearbook Four」ではパジャマパーティーをやっている3人の女の子が表紙だけど、全員の鼻にはセプタムリングが!
    A:そうなの! ここ数年でセプタムリングやカラーリングしたヘアをよく見るようになったわ。面白いことに、今だと変な感じもしないでしょ? 私が「Rookie」を始めた頃はオルタナティブなものとメインストリームなものには明らかに境界があった。でも、今は何がクールかということについては、権威的なメディアがなく、境界線はもはや存在しないの。それって素敵なこと! スリフトショップに行くこととか、「Rookie」で発信してきたことが今では普通になった(もしくはメインストリームになった)。「Rookie」はニッチすぎると、毛嫌いする人が少しでも減ると嬉しいわ。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:2014年に高校を卒業してから、「Rookie」を編集する上で変化はありましたか? ブロードウェイの舞台「This Is Our Youth」で主演していた期間は、演技と雑誌をどう両立していたの?
    A:演技を開始した同じ時期に高校を卒業したから、やることが増えたという感じではなかった。でも、1週間で8回も舞台をこなすときは確かに大変ね。最初は全神経を夜の舞台に向けて集中させてたわ。でも、それこそ100回くらいこなすと、次第に慣れてくるのもので、リハーサルも毎日ではなくなるし、1日をバランスよくハンドリングできるようになってきたの。今は上演も終わったので、ブルックリンにある「Rookie」のオフィスに他の5人のエディター同様、毎日通ってフルタイムで働いているわ。まるで大人になった気分よ。仕事をしていて、学校には通っていないということは名目上、読者の経験していることと違うと分かっているけど、今まで通り自分の感じていることをちゃんと書ける気がするわ。でも感覚の部分では、現役高校生たちを参考にすることが多いわ。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:高校生の寄稿者たちとは密に仕事をしているんですか?
    A:編集部がNYにあり、寄稿者のみんなとは物理的に離れている場合が多いけれど、遠隔ながらも積極的に連絡を取り合っているわ。みんなを励まし、少しだけ方向性のヒントを与えたら、彼らが自分でやれるように導いているわ。私は決して純粋さの象徴として「若さ」を持ち上げているわけじゃないのよ。それでも、私自身14歳のころの自分と時々対話するようにしている。理想主義的で胸が情熱でいっぱいだった頃の自分を、常に心のなかに留めるようにしているわ。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:いままで「Rookie」に取り組んできて、一番の挑戦は何でしたか?
    A:私はコントロールフリークで人に任せることが苦手なの。「Rookie」はみんなで作り上げるというテーマが根底にあるのに、矛盾してるわよね(笑)。本の進行中は、深夜にでもデザイナーに電話して「スパンコールが正しい場所に置かれてないわ!」って修正依頼しちゃう。決定を下すのはいつも私か、もしくは別の大人。もちろん大人の意見は大事で参考になるけれど、ティーンらしいリアルな感性の部分で、どうしても妥協できないことも多々あるの。
     
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:大人といえば……年上の人ばかりのファッション界に10代前半にして参入した当時は、どんな経験だった?
    A:13歳でコレクションに招待されたりと、確かに私は幸運だったけれど、同時に自分よりもずっと年上の人々からたくさん叩かれてきたわ。彼らは若者が持ちうる知識や批評性、思慮深さについて皮肉たっぷりなのよ。そうね……たぶん、私は『ライ麦畑でつかまえて』の主人公、ホールデン・コールフィールドみたいに頑なだったと思う。今はそこまでではないわ。あるときひとりの大人が「彼女はファッションショーにいるべきじゃないわ。だって、私は彼女の帽子でショーが見れないもの」と騒いだことがあった。そのときの私の答えはこうよ。「ねえ、そんな嫌らしいツイートをするんだったら、直接言ってくれたらどう?」ファッション業界は、人が得てして成長しないということをまざまざと教えてくれたわ。多くの人が自分が成功したり有名になった時で止まってしまう。大人とのやりとりで、中学校でされた意地悪と大して変わらないものもあったわ。大人が子供に言うこと全てが思慮に富んでいるわけではないの。今は私自身がそれを気をつけてるわ。自分は守りには入りたくない。子供の頃に抱いた夢は最終ゴールではなく、自分の理想や目標は常に進化すべきものだと思っている。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:あなたの仕事はこの数年間ですごく進化しましたが、やはり若くしてファッション業界に押し入ったメリットは大きかったんですね。
    A:ありがとう。シカゴ郊外の家から飛び出し、今のような素晴らしい機会を得たことは本当にすごいこと。嫌なことや、ごたごたも含め、全ての経験に今は感謝してる。出版やファッション、メディアといったクリエイティブな業界にいると、誘惑や雑念が付いてくるけれど、若いときからそれらを目の当たりできたのは本当に幸運だったわ。表面的な華やかさや私欲に翻弄されなくなるときに、本当の豊かさを身につけるのだと学んだわ。それは心の糧となり、人としての成熟をもたらすのだと思う。
  • PHOTO: COURTESY OF TAVI GEVINSON
    Q:若者が発言することはなぜ重要だと思う?
    A:いままで、若者が何を考えているかを理解しようとするために大人たちが開く会議やカンファレンスを沢山見てきたわ。私からすれば「どうして彼らに直接聞いてみないの?」といつも思ってたわ。若者だって直接、声をあげるべきなの。それは決して大人たちのためではなく。誰かが発言することによって、その他の若者たちは実際に共感できる相手を見いだし、さらに自らも発言してみようと勇気づけられる—自分たちの世代のために若者は声を上げるべきなのよ。
     
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出典:teenVOGUE
TRANSLATION: NAOKO OGATA

 

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