「うれしい」の復活
「自然な表情」のピンク色。そして「明るい光を受け取る」の黄色が出ています。


2017年下半期にあなたが意識して口にしてほしい台詞があります。それは「うれしい」という台詞です。
- ・「〇〇ができてうれしい」
- ・「一緒にいれてうれしい」
- ・「ひとりの時間が持ててうれしい」
- ・「前までの自分とは変わることができた。うれしい」
そんな具合に。どうしてこういうことをお伝えしたのかというと、あなたは下半期に周りの人からの助け、そして幸運からの助けを数多く受けます。そういうあたたかい声援なり幸運を受け取るあなたが、いわゆる感情を凍結させてしまっていてはいけないのです。そうなると、うまくそのあたたかいものがあなたに届かないから。まずそれを覚えておいてほしいのです。
2017年の下半期のあなたの流れはどうなるのか? それをお話ししていく前に、あなたが持っている「山羊座マインド」の取り扱い方について説明させてください。
山羊座が抱える「責任」という感覚
山羊座ってよく西洋占星術の世界では「責任の星座」と言われます。この「責任」の感覚って確認しておいたほうがいいのです。その上で、あなたに尋ねたいことがあって、以下のふたつの台詞って心当たりがないでしょうか。
- ・「先のことはわからない。だから今は自分がやっている〇〇をもっと完璧にこなしていきたい」
- ・「いつか落ち着けたらいいな」
ものすごく極端な言い方をすると、山羊座の人生ってこのふたつの台詞でずっと回ってしまう可能性もあるのです。「将来的に落ち着けたらいいな。らららー」って。裏を返すと「ずっと落ち着かない」ということがなぜか起こってしまう。
「山羊座の気持ちはいつも落ちつかない」。そのカラクリをひとつひとつ説明していくと、ほかの星座と違って、山羊座の「今」に集中する力ってすさまじいのです。「今」から目をそらすことがなかなかできないのです。
だから山羊座は、無意識のうちに「これを完璧に終わらせる。その後なら倒れてもいい。そして倒れたらまたひとりで自分を回復させて、また自分の全力を尽くしていくだけ」というすさまじい爆発力を持って生きています。自分が動いているときの「ON」の時間にはとことん、誰にも邪魔されないぐらいにやりきりたいのです。もう一方で「もう家に帰りたい」「とにかくひとりでダラダラしていたい」というときのOFFの時間に関しても、誰にも邪魔されないぐらいにまでとことんやりきりたい気持ちがあります。
「一度自分がこうすると決めたら、誰にも邪魔させないぐらいにやり抜く」というのがあなたの強さであり、いわゆる暴走性なんですね。
あなたはONにしろ、OFFにしろ、「やる」と決めたら、とにかく自分の世界に入っていきます。
その暴走モードに入って
「自分が納得するまでやれるかどうか」
その「納得」を感じられるまでやり抜くのが、あなたにとって「責任」という感覚なのです。
他の人とは違う「責任」感覚
通常、世間で言われる「責任」って、たとえば企業に勤めている人だったら無断欠勤をしない、業務で定められている会議には参加する、そういう「最低限守らなければいけないこと」を指します。「最低限の責任を果たしてくれたら、あとはそれなりにあなたの自由にしていいよ」と放任も認めてもらうのが普通言われる「責任」という感覚です。
でも、山羊座の「責任」や「責任感」って随分違うのです。最低限ではなくて、MAXなのです。「自分が命懸けでやれるかどうか」なのです。そして、その責任を引き受けた以上は命懸けでやり、そして倒れるまでやるという過激な責任なのです。だから、裏話なのですが、あなたが最大限に感じる快感って「もうどうなってもいい。この時間の延長でぶっ倒れてもいい」というモードに入ることで、そうなると最大にあなたはキラキラし出すのです。でも、ほどほどにしておきましょう。たまにはいいんですけどね!
話を戻して、なぜそこまであなたが「過激な責任」を背負うのかというと、山羊座っておそらく「加減ができない」星座なのです。大げさな話、命懸けのMAXでやりたいか、MAXでできないか、そういう極端と極端との間を激しく動いています。そのふたつのモードしかない自分をやりきる。そして、その両極端の自分をとことんやった山羊座は、はじめて「気晴らし」や「みんなとただ何もしないでいること」をやりたいと思えるのです。
あなたにとっての「責任」。喜びも、悲しみも、苦しさも、そして達成も、「全部ひとりで引き受ける」。そういう「責任」の感じ方をあなたは2017年下半期に変えていくのです。もうちょっと話につき合ってみてください。
自分ひとりで引き受ける責任ではなくて、
みんなで引き受けていく責任
ちょっとチェックしてもらいことがあって、架空の話で、あなたは今からインタビューを受けるとします。そのインタビューのときに「最近何がうれしかったですか?」と聞かれたとイメージしてください。はい、5秒以内に答えられなかった人、ひとりで責任を背負いすぎです。みんなに迷惑を掛けてはいけないと思いすぎです。
そうしたら、その質問に5秒以内に答えられた人も、答えられなかった人も、一日に何度かイメージでインタビューを受けてください。夜寝る前に1回でもいいですよ。そしてきちんと「うれしかったこと」を答える。
この下半期は、そういう「うれしかったリハビリ」をやってほしいのです。だからことあるごとに独り言で「今日のごはんがおいしくてうれしかった」などと、うれしかったことの確認をする。そういう「小さな幸せ」と「小さな喜び」はみんなと共有できるものです。逆に、何年もかかってひとりでものすごいエネルギーを費やしてたどり着いていく「大きな幸せ」って、実は他人とあんまり共有できないものなのです。ほら、無理やり共有しようとすると「私がどれだけのことをやってきたと思うんだ」という、ちょっと強迫的になっちゃうから。
小さな幸せを大切にして、そしてその小さな幸せを共有していくこと。
それを大切にしてほしいのです。
あなたがこの下半期に抱えてほしいもの。大事にしてほしいもの。
それは「苦しさ」ではなく「うれしさ」なのです。大きな達成ではなく、小さな幸せのほうなのです。「あ、今日はいつもよりも何分か気持ちよく歩けた気がする」。それだけでいいのです。そういう小さな幸せを大事に大事にやっていく。それができる「私」を好きになっていく。それがあなたのこの2017年下半期の宿題だと思ってください。必ずあなたならできるから。