自分に厳しくするのではなく、
自分を愛する
まず、この2016年下半期にあなたから目立って出ている色が3色あります。

- 1
肩から上に出ていた「到達」「達成」を表すオレンジ色
- 2
お腹など、体の中心部に出ていた「自分に厳しい」というネイビー
- 3
下腹部から下に出ていた「出会い」「今までとは違う世界と縁ができる」という緑色
まずなんといってもこの下半期、あなたにとって大切になるキーワードが①の「到達」「達成」です。詳しく説明していきたいのですが、後ほどそれをやっていくのでここではこれくらいで。
②の「自分に厳しい」というネイビーについて説明したいのですが、あなたは自分に厳しくしようと思えばいくらでも厳しくできる人です。
あなたは自分自身について「とても満足した」など、「今の自分にけっこう満足している」という“満足感”のようなものを、もともと感じにくいタイプでもあります。
「ここまでできた。よし、もっと!」
と次のステップをすぐ求めます。そういう「自分に厳しい」という自己評価の部分もこの下半期は見つめ直していきます。
そして③の「出会い」「今までとは違う世界と縁ができる」という緑色は、「自分に厳しくなりすぎる」のをやめ、「私には何もできない」とネガティブになるのをやめること。そして勇気を出して「そのままの自分」でもう一歩前に進んだ時に新しい扉が開いていくという意味があります。
周囲が心配するぐらい頑張り屋のあなた
ここでいろいろなことを説明する前に、あなたの性質について見ていきましょう。
もともと持っている性質として、あなたは周囲が心配するぐらいの頑張り屋です。努力は大きく分けて2種類あると思います。ひとつは「自分が好きで、得意な部分を伸ばす」という努力と、もうひとつは「自分が苦手で、不得意な部分を伸ばす」という努力です。
あなたの特殊性は「私が好きな世界は私だけが守らなければいけないから、好きな部分も苦手な部分も全部フォローする、カバーする」という両方の努力を抱えているところなのです。気づかないうちに「苦手な部分に関しても手を抜かない」という自分が出てきます。
もちろんそれは悪いことではないのですが「好きではない」と「苦手なこと」って、そこに取り組み続けていくと、どうしても気分がハッピーにはならないので「自分が好きなものって何だっけ?」という迷路に入ってしまいがちです。
少し例え話をしたいのですが、あなたが好きになった人が英語圏の人で、あなたはその人と「完璧なコミュニケーションを取りたい」と思い、語学学校に通います。ここまでは、あなたは素早い動きをします。それで、その語学学校で「こんなレベルだと彼と満足なコミュニケーションが取れない!」と“今の自分の語学レベル”に怒り、徹底的に自分を追い込んで勉強しようとしてしまうのです。
でも、ちょっと振り返るとあなたがその語学学校に通った理由って「徹底的に自分を追い込むこと」ではなくて「英語が話せたらもっと毎日が楽しくなるだろうな」「もっと彼と一緒にいる時間が楽しくなるだろうな」というところから始まったはずなのです。
「自分を追い込みすぎて、本来抱いていた“楽しいイメージ”を忘れないこと」
これがあなたにとってとても大切な覚え書きになります。
社交辞令を言われるのが苦手
あともうひとつ、あなたには「社交辞令を言われることが苦手」「必要もないのに自分のことを褒められるのが苦手」という面があります。その理由のひとつとして、「自分は常に初心者である」という意識があるからです。
その「初心者意識」を持つ人がよく心の中で抱く感情って「私はまだまだ」という言葉です。ほかの言い方をするとあなたは
「外でどんなに評価をされようとも、自分という人間がどういう人間なのか正直わからない」
と感じることが多いです。
ここまで出てきた言葉をまとめると、
・「今の自分に満足することが(なかなか)難しい」
・「自分を追い込むのが得意」
・「人の目に触れない、表に出てこない努力を自分なりにしていくのが得意」
・「ずっと初心者意識で『私はまだまだ』という意識を抱きやすい」
というあなたがいるのです。
あなたがこの下半期でテーマとしていることは、「今の自分を乗り越える」ということだけではなく、
「今の自分のまま、つまりすべて完璧に準備をしたあなたではなく、天然でほわ~んとしたままの自分も一緒に未来に進んでいく」
ということです。その先にあなたにとっての「達成」と「新しい出会い」があります。
毎日「到達」と「達成」を入れていく
ここまでお話ししてきたように、あなたは「私はまだまだ」という気持ちになってしまいがちです。「努力は裏切らない」という信念があるからこそ、その信念で強くやりすぎてしまったりもします。
「私はまだまだ」と思ってしまうと、自分がたどり着きたかった場所が見えなくなってしまうこともあるのです。
努力をして、自分を追い込むあなたはとても素敵です。でも、もうひとつのあなたの素敵な面、つまり「天然な性格を持っていて、周りの人たちから愛されるあなた」という面も一緒にあなたの夢に向かって連れていってほしいのです。
そのやり方は簡単。
毎日、ひと仕事終わった後や、今向き合っている作業から休憩に入るという時に、
腕を組む感じで「ギュッ」と自分をハグしてあげてください。
これだけです。そして一日の終わりにも「今日も一日お疲れ様」と言って「ギュッ」と自分をハグしてあげてください。
これによって何が起こるのでしょうか?
それは、あなたにとっての「到達」や「達成」が先の見えない未来にあるものではなくなります。
一日の終わりに必ず「今日もありがとう」という自分にたどり着きます。
上のような言い方って「なんか気持ち悪い」と感じる人もいると思います。でも、自分を追い込んで、はるか先の結果を求めていくためには、「とりあえず今日もお疲れ様」ときちんとねぎらってあげられる自分が大切です。長く自分を磨いていくためには、日々の自己満足も必ず必要になってくるのです。
“自分ハグ”のもうひとつの効果
この“自分ハグ”は、あなたにもうひとつの効果をもたらしてくれます。それは、「他人からの愛情を受け入れる」ことがあなたにとってもっと簡単になっていくことです。
一日の終わりに「ギュッ」としてあげる。そうすると、あなたの体や気持ちがだんだんと「ご褒美」「褒められること」、そして「愛される」ということを受け入れられるようになっていきます。
あなたにとってこの「ご褒美」「褒められること」「愛されること」はとても大切なこと。でも、いつの間にか「それを期待しない」と封印していることがあるのです。
「どうせ私が望む形で愛されることなんて手に入らない。だから私は今できる頑張りをするだけ」という“リアリスト方向”にすぐスイッチが入ってしまうのです。
初対面のやさしさから
次のステップへ
ちょっとこういう場面を思い描いてください。仕事でも、学校でも、一緒に共同作業をして(←あなたの恋愛感情にとって共同作業はすごく大事なものです。これはまた恋愛の項目でちゃんと説明していきますね)、あなたがある人に対して「この人おもしろいな。話し方や作業のやり方を見ているかぎり、多分信用できる人だな」と思ったとします。
実は、まだ初対面から2回3回と顔を合わせる段階、つまりお互いにまだ少し「緊張感が残る初対面モード」が抜けていない時って、実はあなたの得意な場面でもあります。と言うのは、あなたには気に入った人に対して「なぜか私たちずっと知り合いだったよね」というような同郷感のようなものを出せるからです。そして「おもてなし」の精神があるから、相手のことに気づいて、やさしくすることもできます。
そしていよいよ「初対面モードを抜けて、お互いプライベートの場面でも仲良くしていこうという段階に入った時」について(詳しくは恋愛の項目で説明するとして、簡単にお伝えします)。
そういう時に、あなたは尻込みしてしまうのです。「私の幸せがここで手に入るわけがない」と、目の前の出来事を恐れるリアリストの部分が出るのです。だから、一日の終わりに「ギュッ」としてあげてください。そして今日の自分にひと声かけてあげてください。駅から家に帰るまでの帰り道でいいです。うれしいときも、悲しいときも、「ギュッ」としてあげる。そうするとね、あなたは目の前に出てくる、あたたかさや、やさしさを自然と「ギュ」と抱きしめてあげることができるようになりますよ。
2016年下半期は「結果」ではなく
「好き」や「愛している」の再確認
なぜこんなことをしつこくお伝えするかというと、この2016年の上半期に、もう自分にとっての幸せを手に入れている人もいるし、それを今扱っている最中の人も多いから。この幸せを「状況」や「結果」として見ないでほしいのです。例えば、自分が好きな仕事をしている人がいたとして、「将来的にあまり給料が上がらないだろう」と、そういう面を見てしまうと今見ている「幸せ」は、すぐに幸せではなくなり、「不満」や「不安」になっていきます。
今の自分の幸せ感をきちんと感じているかどうかってすごく大事になります。
「幸せ感」がもたらす結果って本当にすごいのです。多少の不都合や物足りないことでも「今の自分が目の前にあることを幸せに感じているかどうか」によって数年先の結果は変わっていきます。
幸せって「幸せだよ」って言ってあげないと“なかったこと”になってしまうのです。だから「幸せだなあ」と感じたことに対しては「幸せだよ」と言って、一日の終わりに自分自身をちゃんとギュッとしてあげてください。
ギリギリに
追い込まれるのが好きなあなた
ここでもう一度お伝えしたいのですが、牡牛座の人たちって「倒れる寸前まで追い込まれる感覚」が残念ながら嫌いではありません。むしろ好きです。
少し変な例え話になってしまうのですが、あなたはこの「スレスレ感」や「極限状態で入る真剣勝負感」など、要は「これ以上やったら倒れるという時に感じる“ゾクゾク感”」が大好きなのです。
だから牡牛座が好む芸術作品や世界観って、他の人から見たらちょっと「苛烈(かれつ)さ」ややりすぎ感がありますし、もうちょっと失礼な言い方をすると、牡牛座が好きな世界って少しグロテスクなところがあるでしょう?
たとえばヒヨコが3羽いたら「かわいい」という感想をみんな抱くけれど、そのヒヨコが「これでもか!」と50羽ぐらいいるような世界にどうしても惹かれていくところがあります。
話を戻して。牡牛座はどうしても自分自身に対して「徹底的に」ということを求めます。自分の70%の力で手に入るものを信用しないのです。偶然手に入るものを信用しない。自分なりに全力で組み立てて「必然的に」手に入るものを信用します。あなたが持っている主観の世界には、「やりすぎがちょうど良い」という感覚があるのです。
だから、やりすぎる前に「ギュッ」としてあげる。しつこいけどこれ大事。