根本的なところから問い直す。
私はなにがやりたいのか?
2016年の下半期であなたから強く出ていた色が大きく3つあります。

- 1
肩から頭のラインにかけて出ていた「守るべきもの」を表す茶色
- 2
脚の部分に出ていた「自分の居場所を作る、守る」を表す森の色
- 3
お腹など、体の真ん中あたりに出ていた「新発見」や「私だけのオリジナリティ」を表す黄色
この①の部分の、肩から頭のラインにかけて出ていた「守るべきもの」を表す茶色ですが、2016年の下半期にあなたから出ていたこの茶色が「畑」をイメージさせたのです。
「畑」って食べ物を育て、収穫し、そして食べていく場所にあたります。「何かを大切に育て、収穫していく」というイメージがあなたから強く出ているのです。
これは先に結論からいうと、この下半期にあなたは「今まで通りのことをやる」ということではなく、これまで試行錯誤してきたことを試していきます。ゼロから始めていこうとするし、ゼロから作っていく気持ちもあります。
「自分が生きていく上で何に関わっていくか、何を守っていくか、何を大切にしていくか」ということに、かなり根本的な部分から取り組んでいきます。
②の「自分の居場所を作る、守る」を表す森の色。上で説明した茶色とほとんど同じ意味です。「根本的に、ゼロから取り組んでいく」というような姿勢ですね。
そして③の「新発見」や「私だけのオリジナリティ」を表す黄色ですが、そうやって「ゼロから自分で作っていったものが、いつの間にかそれがあなたにしかできないオリジナルなやり方になっていく」という動きを表しています。
2016年下半期のあなたはどうなっていくのか? それを一緒に見ていきたいと思います。
2016年下半期、
根本的なところから考える、
これまでのことを整理する
この2016年は、あなたにとってひとつの転機になる年です。と言うのは、この2016年になるまで蠍座の人たちって「自分でもどこにたどり着くかわからないまま、走り続けなければいけなかった」という流れを経験しているから。
「いろいろと考えなければいけないことはあるけれど、とりあえず目の前にあるものを乗り越えていく、やりきっていく」
という“とにかく前に進んでいく”というエネルギーが強かったのに、この2016年は急にあなたの足が止まります。そして、地図を見て今の自分がいる場所を確認している。そんなイメージなのです。
この下半期、あなたは「ただ生きていく」「ただ今までやってきたことをそのまま続ける」、もっと言うと「ただ働いてお金を稼げばいい」というところから別の風景を見ていこうとしています。
自分が“そこに関わる喜び”を感じようとしています。
つまり、忙しさに身を任せて「何でもする」と選り好みしないで何でもやってきたあなたが、自分が関わるもの、自分が関わる人、自分が関わる世界について立ち止まってもう一度見直そうとしているのです。
ちょっとここでアドバイスなのですが、今のあなたは長期的な今後を見つめているから、今までと同じペースで「ただ目の前にあるものに懸命になってやる」ということをしていますが、もうしなくても大丈夫です。自分にとって「ちょっとやる気が出ない」という日もあると認識してください。
あなたが持っている
「徹底的にやる」という性質
この下半期には「自分が今いる場所、居場所についてもう一度検討し直す」、さらにそれを「自分なりにゼロからなにかを始めていきたい」という動きがあります。
その説明の前に、ここであなたという人について少しだけ触れさせてください。
あなたを表す言葉のひとつに「没頭」というものがあります。あと、これは失礼な言い方に聞こえるかもしれませんが、蠍座の人たちって「正常なのか壊れているのかよくわからない」というところがあるのです(笑)。
つまり、あなたは周りの人が驚くぐらいに、自分で取り組むと決めたテーマに対して何年でも徹底して取り組んでいきます。
ほら、よくオリンピックシーズンが近くなると「アスリートはどういう生活をしているのか」と密着取材が行われたりするじゃないですか。
当然、アスリートの方って食事や運動の管理をしているし、「あるプログラムに沿って、ある目的を叶えていくことに集中した生活」という、ある種“極端な”生活をされています。
このような立場には誰しもなれるわけではありません。才能やセンスなどいろいろな条件も出てくるし、なによりも一般人にはとてもじゃないけど真似できないところが「ある目的を叶えていくための徹底的にストイックに管理された生活」の部分です。でも、この生活に近いことをやっている人たちがいます。それが蠍座の人たちです。
蠍座の人というのはそれこそ「自分が決めた目的に沿って、自分が壊れるまでそのプログラムに沿った毎日を送る」ことができる唯一の星座です。もっと言うと、時々壊れて自分を回復させ、また「ストイックな舞台」に戻っていく人が多いのです。
日常生活でこういう「蠍座の行動」をしている人たちがどういう人かというと、「留学する資金をふたつの仕事をしながら貯めている」というような人で、その目標が叶った瞬間にスパッとそのふたつの仕事をやめて、海外に旅立って行ってしまうような人が蠍座です。
不思議なのが、その「留学する資金を貯める」という目標を持って働いている蠍座の人ってすごく楽しそうなんですよ。それにすごくしっかりやってくれる。だからその勤め先の人たちからも「そんなによくやってくれるんだったら、留学は後にしてうちで働いちゃいなよ」と誘われたりもするのです。
そこで、普通の人だったらブレたりするんですよ。「うーん、言われてみたらそうかな」って。でも、蠍座の人は絶対にブレないのです。「はい、ありがとうございます(ニコッ)」として、時期が来たら卒業して、次の自分の目的に向かって行ってしまう。
あなたはそういう「世間的な評価」よりも「自分だけが楽しみにしているプラン」や「私だけの計画」をなによりも大切にしています。
言い換えると、その「あなたが目的としていること」が、周りの人から見たらどんなに不合理で「あなたがそこまで頑張ることないんじゃないの?」と言ったとしても、または先ほどもお伝えしたように外部の人が「あなたの大事にしている計画もわかるけど、せっかくそこまでやっているんだから計画を変更したら?」という声があっても、あなたは絶対にそういう雑音は拾わないんです。
「何があったとしても、自分で決めた理想や目的は手放さない」
あなたにはそういう部分があります。その計画を変更する時は、目標を叶えたか、もしくはある程度、自分が納得するまで私だけの計画を見届けなければ、計画の変更はしません。
逆に、その計画を達成した、見届けた後にはスッパリと次の計画に入っていきます。
自分の居場所を作る
再び「自分の居場所を作る、守る」という話をしたいのですが、これが森の色として出ていたのですね。この色には「距離を取る」「引きこもる」という意味があります。
「引きこもる」というのはネガティブな意味ではなく、「あ、ちょっと自分のことをやりたいから先に帰るね」と、「ひとりになる時間を持つ」ということを表します。
なので、この下半期にあなたは「常にみんなと一緒ではなく、自分ひとりの時間を持って『私だけの計画』を再度見直し、そして大事に作っていく」ということをやっていきます。
ここで注目したいのが、この下半期のあなたには「社会的、もしくは対外的な成果をそれほど求めていない」という面があること。今、自分が取り組んでいることは計画段階であり、または「自分だけの大切な遊びなり実験」であるから、まだ今の段階では周りにいる全員に理解されなくてもかまわないと思っています。
自分なりに試行錯誤をして「あ、これがこうなるんだという実験を楽しみたい」という気持ちのほうが強いです。人前で発表すると「自分やごく少数の人たちでやっている遊び」というわけにはいかなくなり、結果を出していかなければいけなくなってしまうから。
みんなに合わせてきた自分を引き上げ、
自分ひとりの時間も持ちたくなってくる
先ほども「留学するためにふたつの仕事に勤しむ」という例で挙げたように、あなたはどこか「いつもひとりだけで取り組んでいる」というところがあります。
これって「孤独」というわけではないのです。例えば、飛行機を飛ばすという仕事があったとして、整備士など空港勤務の方、そしてCAやパイロットの方と、飛行機を飛ばすにしても、それぞれ役割が違います。誰かひとりが自分の仕事をサボったら、飛行機は飛びません。
あなたが「いつもひとり」と言ったのは、そのような「ひとりのプロ」、つまり「これは私にしかできない」という自負心を持っているという意味なのです。どんなに仲が良い友人関係や家族のような関係でも「絶対に口出しをさせない領域」をあなたは持っているのです。そういう人はクリエイター気質とも言えます。
だから蠍座の人が「今ちょっとね、悩んでいることがある」と他人に言いだした頃には、その悩みは正直すごいです(笑)。「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」と周りが驚くぐらい、さまざまなことが重なっています。でも、不思議なことに、蠍座は「人生って、楽しいことだけで成り立っているわけではない。自分が好きなこと、関わりたいことの裏面には必ず“負”の面もある。私はその“負”の部分についても徹底的に向き合っていきたい」と “好きになったものにのめりこむ”人なのです。だから他人に悩みは相談するけど、別に他人によってその問題を解決してもらおうとは思っていないのですね。
あなたは「みんなとは一緒にいる人だけど、あくまで自分ひとりの世界を持って、自分が求める世界を追求していく」という人です。
そして2016年下半期において、あなたはさらに自分のオリジナリティを見つめ直していきます。
あなたがこの下半期に目指すもの
あなたが目指す「オリジナリティ」は何かと言うと、それは「他人の真似ができないこと」です。例えば「ある方法はみんなにはうまくいくやり方かもしれないけれど、自分には適応されない」ということは世の中にすごく多いです。でも、これは日本的なメンタルの世界だと「自分だけ外れる」ってなにか悪いことをしているかのように孤独や罪悪感を背負ってしまうこともあります。
あなたがこの下半期でやろうとしていることは「自分だけの遊び」や「自分だけの楽しみ」です。「今までの自分に“あの人に任せておいてくれたらちゃんとやってくれる”」という「とにかくみんなが喜ぶ結果を出す」ではなくて、その責任をこの下半期は半分捨ててでも「今の自分が求める時間、没頭できる時間」に戻っていこうとしているのです。