自分だけで背負うストイックを卒業する
2016年の下半期にあなたから強く出ていた色が大きく2つあります。

- 1
「ストイックな自分を追求していく」というネイビー
- 2
「これまでの自分とは違った自分を追求したい」という薄いオレンジ色
まず①の「ストイックな自分を追求していく」について。これは星座で言うと山羊座と獅子座、そしてもちろんあなたの水瓶座が特にそうですが、みなさんに共通していることって「頑張る」という感覚がよくわかっていないこと(笑)。
どういうことかと言うと、この3つの星座の人たちって「頑張っているのが当たり前」「何でも全力」という感覚を持っています。ですから「もっと肩の力を抜きなよ」と言われても、その感覚がよくわからなかったりもするし、変な話、自分の体調が悪くなって倒れた時に「無理してたんだな」と、はじめてわかったりします。
「わかっているけど気が抜けない」
というのがあなたの特徴でもあり、それが①のネイビーで表されていた「ストイックな自分」という面です。
そして次に②の「これまでの自分とは違った自分を追求したい」という薄いオレンジ色ですが、これは先ほど挙げた「頑張っているのが当たり前」「ストイックな自分」というものです。
もう一度繰り返したいのですが、「わかっているけど気が抜けない」というあなたの性質が、2016年下半期のあなたを見ていくうえで大切な鍵となってくるので、後でまたこの話については触れていきたいと思います。
“素”のお話
先ほど挙げたあなたの「気が抜けないという頑張り方」について思い出していただきたいのですが、あなたには「自分で意識をしないと気を抜くことができないところ」があります。
不思議なのですが、あなたにとって「日々頑張る」とは当たり前の決まりで、「そういう頑張っている姿はみんなに見せられるけど、私のプライベートなんて、だらしがなくてとてもとてもお見せできるものじゃない」という“異様に謙遜した姿勢”を持っているのです。
あなたと仲良くなって、あなたのプライベートを見せてもらうことができた人って、「ちょっとだらしないぐらいのあなた」のほうに魅力を感じたりするのです。でもあなたはその「気を張っていなくて、だらしない自分」を人に見せることに強い羞恥心を持つのです。
「自分のすべてを見てもらいたいけど、それを見られることがすごく恐い」
「注目はされたいけど、自分に注目を集めるのがすごく恐い」
というすごく人見知りの面があります。
そこで下半期に注目したいのが、あなたが持つ“素”です。よっぽどのことがない限り自分の“素”なんて見せられないとあなたが恥ずかしがっているその部分に光を当てていきたいと思います。
“素”って何?
「“素”って何なの?」ということを説明するために、少し例え話をします。
こういうのって男性側の例えのほうが説明しやすいから以下のような話になりますが、社会人になって平日は働いていても、休日はひたすらサッカーをやっている人っていたりするでしょう? それこそ仲間でやっているサッカーチームに入って「毎週日曜日は必ずサッカーをする」というように、趣味の範囲を超えて本格的にやっているような人です。
そういう人って、「日曜日にサッカーをやっている時が自分の“素”」と答えられると思うのです。
“素”ってほかの言葉だと「本業」や「副業」という言葉で説明できて、極端な話、サッカーをしている人の例だと、
「月曜日から金曜日までする仕事が副業」で「日曜日にやるサッカーが本業」という意識かもしれません。
その感覚としては「日曜日のサッカーを休むと1週間の調子が出ない」というぐらいまで、自分が生きていくこと、生活することの中心に、この人の場合はサッカーがあります。
ここまでの話をまとめると、その人にとっての“素”って「本業という意識」に近いものであり「その本業をやっておかないと他の生活に支障が出るぐらい調子が悪くなる。その本業だけは私の生活にとって必要不可欠」というものですね。
この「“素”=その人にとっての本業」を他の例え話ですると「何をしている時がいちばん楽しい?」と聞かれて、即座に「寝ること!」って答えられる人は「寝ること」が本業であり、寝ている時間が “素”に戻っている時間なのです。
あなたの“素”は何か?
ではあなたにとってこの「“素”=本業」とは何かというと、「すべて」なのです。
あなたは自分が関わるすべてに「手を抜くことができない人」であり、すべてがあなたにとって「本業」であるのです。だからあなたは自分にとっての“素”ってどこにあるのかわからないのです。
あなたは本業以外の「副業」に関しても、本業なみのエネルギーを持って極めようとするところがあるのです。
例えばあなたは極端に無気力になる時もあるし、極端に精力的な行動を見せる時もあります。それは「極端にやるか、極端にやらないか」というエネルギーが強い人特有の問題なのです。「走るまでは慎重で時間がかかるけど、走り出したら止まらない」という性質をエネルギーが強い人は持っています。
だからもし、あなたが働きながら趣味を始めたとしたならば、あなたのなかで「働くことも手を抜けない、趣味にも手を抜けない」という意識になりやすいです。「どれもこれも、私にとって大事なものだから」という感覚をあなたは強く持つのです。
強い感情移入能力。「心に残る」
あなたの“素”というものに注目していくうえで、もうひとつ注目したいものがあります。それはあなたの「感情移入能力」です。
あなたは映画でもドラマでも漫画でも、自分が影響を受けた作品については一生その影響を胸の内に秘めておくことができます。
特に子ども時代に感動した芸術作品、ドラマ、映画、漫画、本、そして人など、それらが強くあなたの心の中に残ります。
あなたはそういう「自分が影響を受けたものと共に」生きている人です。
そろそろここで、ひとつの結論を言います。あなたはリアリストではなくて、ロマンティストでいるべき人なのです。
あなたがいちばん力を無くしてしまっている時というのは、自分が幼少期から影響を受けてきた「ヒロイン像」もしくは「ヒーロー像」に比べてなんて自分は弱い人間だろうと挫折をしてしまった時です。
でも、あなたは何度でも立ち上がるべきなのです。なぜなら、あなたには誰かを救える力があり、あなたが関わる世界を変えられる力があるからなのです。あなたは人が好きです。自分と関わる人に喜んでもらいたい。あなたが関わる人になにか贈り物をしたい。そんな素敵なあなたが立ち止まっていてはやっぱりダメなのです。
もしあなたが持つ力やエネルギーが弱いならば、「少し肩の力を抜いてゆっくりしてください」とも言えるのです。でも、あなたが持っている力は強い。力が強い人のエネルギーって「前を向かって動いていくこと」でしか発揮されないのです。後ろを向いて発揮されるエネルギーはないから。
2016年下半期、ふたつの方向性
再び2016年下半期診断の話に戻すと、あなたはこの下半期、ふたつの方向性のどちらを選ぶか、葛藤していきます。
ひとつの方向性とは、
「今までやってきたことをとりあえず卒業し、来年の2017年に向けて新しい分野に進んでもいいかな」
と思い始めていることです。
そしてもうひとつの方向性が、あなたの持つストイックな部分が要求する、
「ここまでやってきたならば、自分なりに今までやってきたことをもっと追求して、納得できる形で完成させていきたい」と、今まで手がけてきたものや、追求してきた道を完成させていきたいと強く願うことです。
先ほどもお伝えしたように、あなたは「何かをやり始めた時に中途半端がない」という人です。もし「2017年に向けて新しい方向」を選んでいくならば、今やっている生活設計などをすべて見直していくことになると思いますし、「中途半端な形で終わらせたくない。私なりに納得ができる形でやりきりたい」と思う気持ちが勝った時には、「新しいこと」への“浮気”心は封印し、今の自分がやってきたことのみに集中します。
「どうやってあなたは次を決めていくのか?」
ぜひお伝えしたいアドバイスがあるのです。
すべて責任を背負わない方がうまくいく。
“なんとかなる”
あなたが何か大事なことを決めるのが難しいと感じ、必要以上に自分が選んでいくものを恐れてしまうのは「極端に考えすぎてしまう」からだと思います。
それに対するあなたへのアドバイスは、
「正しい選択を徹底的に考え抜くのではなく、まず今の自分に“なんとかなる”という適度な自信をつけましょう」
ということです。こういう話って聞いたことがありませんか? 目の前にAとBという選択肢があって、そのどちらかを選ぶ。その時はすごく真剣に悩んでしまうけど、後から振り返った時に「あの時、Aを選んでも、Bを選んでも、今の自分になっていただろうなあ」と思う。
つまり、人生ってひとつの選択ぐらいで大きく極端に変わることはないという考え方です。
胸が苦しくなるのは「自分で何とかしなければいけない」と思う責任感から来るものです。あなたに言います。過去を過度に背負わないでください。あなたは自分の過去のすべてに対して責任を持ちすぎるところがあります。
もっと図々しくていいです。「思い立った時から真新しいスタート」という感覚で。
日常生活で起こるミスや「至らない点」は「起こるべくして起きたんだろうな。だって疲れていたし。まあ、しょうがない。でもここまで頑張っている自分が好き。時々理解されないのはしょうがない」と思ってください。
ミスや至らないところを見ていくのではなく、「自分を好きでいること」。これがこの下半期におけるあなたへの宿題になります。