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クロエ・セヴィニーが直伝! 90’sユースカルチャーと「X-girl」の魅力。

クロエ・セヴィニーが直伝! 90’sユースカルチャーと「X-girl」の魅力。

90年代を象徴するファッションアイコン、クロエ・セヴィニーが「X-girl」と再びタッグを組んだリバイバルコレクションが発売に。ブランド誕生と同じ1994年に撮り下ろされたクロエのポートレート写真をプリントしたスペシャルアイテムや、クロエが映画『KIDS』で着用していたアイコニックなリンガーTのオマージュなどが登場。20年以上たつ今もなおファッショングルとして熱狂的に支持される彼女が登場し、当時のカルチャーやスタイルについて語り尽くしてくれました!


 

■X-girlとあなたの関係を教えて!
最初はブランドのフィッティングモデルをしてたの。X-girlを立ち上げたスタイリストのデイジー・ヴォン・ファースとソニック・ユースのキム・ゴードンとは仲が良く、みんなご近所さんだったわ。それでキャンペーンモデルにリアルな女の子を起用したいというときに、私に声がかかったの。ギャラとして、服をいっぱいもらったわ。今でも全部大事にとってある。Tシャツは10枚くらい、デニムは数え着れないくらいたくさん、それにヴェルヴェットパンツもお気に入り。なぜかミニスカートがないんだけど、たぶん、当時の私はトムボーイ気分だったんでしょうね。赤×白のストライプのミニドレスをもらえばよかったって後悔している。今年着たら、絶対にイケてると思うの! 私はもう大人の女性だけど、X-girlを着たっていいわよね?(笑) 今回のコラボコレクションには、当時を思い出すような懐かしいアイテムがいっぱい。そうね、自分の顔がプリントされたTシャツはさすがに着て歩けないけど、いつか姪っ子とか、孫なら、私のプリントTを着たがるかしら。保存用のコレクションにしっかり入れておくわ(笑)。

■X-girlというブランドはあなたにとってどんな意味合いをもつ?
今も昔も、リベラル・ガールの象徴。スポーティでトムボーイ、ときどきガーリィにもなれるブランド。しっかり芯をもつ強い女の子像なんだけど、楽しむことを忘れないお茶目さも持ち合わせているような。最近はスポーティに進化しているけど、昔は60年代のバイブスが混ざっていて、「A.P.C.」のようなシンプルさやユニフォームっぽさが強かったかな。当時、スケボーカルチャーが盛り上がった頃だったけど、女の子に向けたストリートウェアって、存在しなかった。あったとしても、メンズブランドから、女子用にチビTがちょっと売られていた程度。そんな中で、女の子による女の子のためのX-girlはまさに先駆けで、新鮮だった。

■1994年という年は、あなたにとってどんなとき?
ちょうど実家を出て、フリーダムを手に入れたとき。好きな音楽や映画などとたくさん出会うなかで、自分自身についていろんな発見があった。物や情報が一律になってしまった今に比べて、よい意味でゆるくて寛容な時代だったから、バンドにしても映画作品にしても、振り切ったものがいっぱいあって、とにかく刺激的だった。

■お気に入りのアイコニックなビジュアルをあげるとしたら?
キム・ゴードンが撮影したX-girlのショートムービー。ゴダールに影響された作品で、私がマイクを抱えながらバスタブに入っているシーンとか、劇中のすべてのイメージが強烈に記憶に残っている。実際、セリフのある役を演じるのもこの作品がはじめてだったの。お芝居すること、映画を作ることの楽しさを知るきっかけに。

■90年代スタイルを上手に着こなすには?
ひと口に90年代といってもいろんなタイプのスタイルがあったから難しいけれど、仲間内でミディアムライズのフレアデニム、あとリンガーTが人気だったわ。一方でポロ・ラルフ ローレンを着ている可愛いBガールたちもいたわね。ストライプ柄のタイツも懐かしいわ。先日、ちょうど友達と話していたんだけど…当時と今の若い子がしている90年代スタイルの唯一の違いって眉毛! 昔はケイト・モスになりたくてみんなが細眉にしたけれど、今の子は太眉が好きみたいね。ちなみに90年代の頃の私は、70年代のビアンカ・ジャガー、デヴィッド・ボーイ、ランナウェイズの女の子たちに憧れてたけど。古着屋に行けば、70年代のおしゃれな服が簡単に手に入ったわ。そろそろ2000年代が流行り出すってことかしら?

■当時の自分に声をかけるとしたら、なんて言う?
「もっと自信をもって」と。当時はとてもシャイで自信がなくて、大勢の中でひとりイジイジしてたわ。というのも、まわりには才能溢れるアーティストたちばかりいて、自分には何もないと思って縮こまっていた。若さがあるってだけで素敵なのに、そのことをまだ知らなくて。

■では、もし当時にタイムスリップしたら、どこで何して遊ぶ?
うーん、悩む。とりあえず高校時代やっていたようにワシントン・スクエア・パークに溜まるでしょうね。友達とおしゃべりして、行き交う人たちを観察して。でもそれって今でも変わらずやってるか(笑)。公園がトンプキンス・スクエア・パークに移っただけ。

■今も昔も、絶えずファッションアイコンとして支持され続ける秘訣は?
自分で説明するのは難しいけれど…やっぱり『KIDS』というユースカルチャーや自由を象徴する力強い作品に巡り会えたことが大きい。何年経っても、作品は繰り返しメディアに取り上げられるから、その度に、私のイメージも語り継がれるのだと思う。これからも、潔く歳を重ねながら、時代を超えて記憶に残る作品に関わり続けたいと思っているわ。良い演技をして、良い仕事を残すことに集中して。いつだってメインストリームの方向に迎合したことはないし、自分らしくいることにこだわってきた。それと同時に、新しい才能、尊敬できるクリエーターたちとの出会い、絶えずインスピレーションを吸収することも大事にしている。一昨年初監督した『Kitty』というショートフィルム作品で、各国の映画祭をまわったんだけど、若い世代の女性カメラマンやクリエーターにたくさん出会えたわ。すごい!って思う子がいれば、その後も展覧会に足を運ぶし、知り合いに繋げたりしながらサポートするようにしている。

■最近、特に注目しているクリエーターは?
今、すごくハマっているのがNYのヴィンテージショップ「RITUAL」で働いている店員の女の子。いっしょに写真を撮り合ったり、彼女のアートショーにも遊びに行ったわ。服もメイクもとにかくパンチが効いていて最高にクール。心を動かされた人には、素直に気持ちを伝えるようにしている。「毎日あなたのことが見たいから、インスタグラム教えて!」ってナンパしたの。ボンネットを被ってたりして、ちょっとゴスロリで、本当に可愛くおしゃれ! 彼女のアカウント「@secretdollunderworld」はぜひチェックしてみて。

■そして気になる私服。今回の来日用にパッキングした服は?
たった4泊の短い旅だから、そんなにたくさんは詰めなかった。歩きやすい靴を2足、歩きにくいのを2足。今日はいているのは、リーバイスのフレアデニム。オレンジタグのヴィンテージよ。日本に来るたびに、ヴィンテージショップを巡るのが楽しみ。状態の良いデニムやTシャツが見つけやすい。あと、今回の旅ではヴィンテージのヴィヴィアン・ウエストウッド探しに出かけるつもり。原宿にある「クローゼット・チャイルド」っていったけ?


 


【おまけ】気になるトピックスに、クロエが即答!

-はじめて奮発したファッションアイテム
21歳のときに購入したコム デ ギャルソンのセーター。あ、でも18歳のときにマルジェラの足袋ブーツも! でもそれは半分、親に払ってもらったけど(笑)。

-クローゼットに長い間、捨てられずにとってあるもの
私は“捨てられない病”で、巨大な倉庫に大量の服が。いちばん古いものだと8歳の頃に着た初聖体用のドレス。初めて買った足袋ブーツもあるわ。

-クローゼットを交換したい相手
だったら、セレブよりもスタイリストがいいわね! ヴィヴィアンで働いているサビーナ・シュレーダー、メラニー・ワード、ジェーン・ハウとか。

-東京でお気に入りのお買い物スポット
「RAGTAG」! え、それって可笑しい? じゃあ原宿の「ベビードール」。

-靴アディクト? それても鞄アディクト?
断然、靴!

-Tシャツは、ビッグサイズとぴたっとサイズ、どっち派?
ビッグ。今日着ているのは例外ね。

-デニムはフレアとストレート、どっち派?
最近はフレアに気持ちが傾いてる。

-身支度にかかる時間
カジュアルな日なら20分で着替えて…、ヘアメイクも入れて30分あれば充分。

-リップは赤派? ピンク派?
赤。

-お母さんから教えられた美容ティップス
ほんのりチークをつけること。

-はじめて憧れたファッションアイコン
『大草原の小さな家』(1974-1983年)のローラ・インガルス・ワイルダー。

-ベストドレッサーだと思う、映画のキャラクターは?
『アウトサイダー』(1983年)のマット・ディロンかしら。

-最近のヘビロテチューンは?
そこはカーディ・Bでしょ!

STAFF

PHOTO: KIYOE OZAWA
EDITOR: YUKIKO MOROOKA

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