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太賀の素顔に迫る、本音のボーイズトーク。【VOGUE GIRL with BOY FRIEND】

VOGUE GIRL
with BOY FRIEND
Guest :太賀

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載がスタート!レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第4回は、サブカルチャーな匂いを漂わせるユニークな存在感で、若手俳優の中でも独自のポジションを築きはじめている太賀くん。



太賀くんって、キャリアのスタートが結構早いけど芸能界に入ったきっかけって?
小さい頃から映画とかドラマを見るのが好きで、よく登場人物のセリフを真似したり、ドラマのシーンを再現してみたりとかして遊んでいたんです。で、小学生とのときにTVドラマで『ウォーターボーイズ』がやってて、俺もシンクロを一瞬していたんですよ、夏休みに市民プールで(笑)。

「ドラマみたいにシンクロやりたい」って思ったんだ(笑)!
そう、実際やってみたかったんですよ。あのドラマを夢中になって見ていたんです、小学生の俺は。でもやっぱりドラマみたいにやるには限界があって、仲間も集まらないし。そうするうちに、「このドキドキはなんか違うぞ、これはシンクロにじゃなくて俳優に、演じることに向けた方がいいんじゃないか?」って思って。で、俳優やりたいなって思い始めて、映画のオーディションに行ったんです。

それからもう10年くらい?
11、2年です。

もうけっこう長いよね。前に登場してくれた北村匠海くんも同じくらいだったかな。
あ、同期です(笑)! あいつと同期なんですよ、歳は違うけど。

他のインタビューで「自分は下積みが長かった」って言ってたけど、そういう10代の頃の下積みってどうだった? 仕事での下積みっていうと普通は20代から始まる感じだけど。
下積みっていうか、なんていうか……。小さい頃から仕事に対して、熱量というか向き合い方は変わってないんですよ。やりたくて役者という仕事を始めたので、そこは変わらない。でも、作品とか役とか、大きいものから小さいものまで、ちょこちょことやりながら全然評価されないし、認知されない。どんなに多くの作品にでていい演技をしたとしても、みなに観てもらえないとゼロに等しいというか。「役者だ」って自分で言おうと思えば、誰でも言えるような仕事じゃないですか。誰かに「あなたは役者だ」って認知してもらわない限り、自分が「役者だ」という意識って持てないんですよね。今は少しづつ露出する機会が増えてきて、ようやく始まったなっていう感じがします、むしろ。

それを長い準備期間だと捉えるとすると、そういう、なかなか芽が出ないなって思った葛藤とかは、今の自分の役に立ってると思う? そういう経験も良かったと?
良かったと思いますね。何が自分に足りないのか、どうすれば認めてもらえるのかっていうのをずっと考えてきたし。かなり悶々としてたんで、その頃の感じていたことは、今の自分と地続きにあると思いますね。

お父さんも役者だし、見た目も飄々としてるし、そんな葛藤があったっていうのは意外だったんだけど、10年くらいはそんな時期があったんだね。
そうですね、それが今後続けていく上で長い時間だったのか短い時間だったのかわからないですけど、確かに楽しいだけの10年間ではなかったですね。

「楽しいだけの10年間ではない」という経験は、すでに役者としての太賀くんの魅力になっている気もする。出身って東京だよね?
そうです。

太賀くん、若手俳優で活躍している子の中でも一番東京っ子ぽいなって。
意外ですね!

というのも、必死さとか、がむしゃらさが太賀くんの中にあっても表面に出てこない印象があって。東京っ子ってよくそういう評価されるじゃない?そのちょっと捉えどころにない所が大きな魅力的だと思うんだけど。自分のキャラってどう分析する?
気にしいですかね。

人がどう自分を思っているのかを?
そうですね。見えにくかもですけど、自分なりにはあるんですよね。

自分の性格は「俳優の太賀」にとってはプラス?
微妙なところですね。気にしいだからこそ、自分の道を行くみたいな人には憧れますね。俺は絶対行けないですけど、性格上。周りから見たらマイペースに見られることがあるのかもしれないですね(笑)。

そういう風に見える原因として、フォトグラファーの川島小鳥さんの写真集に登場したり、俳優の中でも王道っていうよりもカルチャーを含めた活動をしている影響も強いのかも。
なるほど。

今興味があるものってある? 趣味とか。
興味があるもの……う〜ん……。

カメラはまだやってるの? 菅田将暉くんとか撮ってるよね。
やってますね。

どんなカメラを使ってるの?
ペンタックスの67っていう中判機をメインに使っていて。今日の撮影で佐野さんが使っていたカメラも持っていますね。勝手にシンパシーを感じてました!

じゃあ今度VOGUE GIRLでも撮る側になって欲しい!
ぜひ!

本当ですか?
ぜひぜひ!! せっかくなんで、撮りたいです。

菅田くんの写真もよかったです。
被写体がいいんで。でも将暉は撮っていて楽しいですね。

そうなんだ。カメラを持つときって撮りたくなるものがあったとき?
そういう時が多いですね。常に持ってたりはあまりしていなくて、予定を立てて撮りに行くことが多いです。

今日は撮りに行こう!みたいな?
そうですね、友達とか被写体を連れてどこか行こうと誘って、カメラをこそこそって取り出す、みたいな感じですね。あとは地方に行くときはなんとなく持って行く感じです。

撮られるのと撮るの、どっちが好き?
難しいですね。重要なことは、演じているか演じていないかで、撮られる上では違いがある気がしますね。単純な被写体としては撮る方が好きです。

川島小鳥さんとの撮影はどうでしたか? まるまる一冊、大賀くんの写真って素敵だけど大変だったのでは?
小鳥さんはもう、自分の中ですごく大きな存在で。そもそも川島小鳥のファンだったし、まさか自分が川島小鳥と作品集を作れるなんて。で、それまで撮られるっていうことに強烈な自意識があってちょっと苦手だったんですけど、小鳥さんの写真を経て、撮られることがすごく楽になりましたね。それは何よりも小鳥さんが自分を肯定してくれてたし「あ、このままでいいのかもしれないな」って思ったし、それからすごく撮られるのが楽になりました。

俳優としての気持ちも、小鳥さんの写真を通して変わったりした?撮られる側として。
小鳥さんっていう天才が、自分に興味を持ってくれたんだなっていうことだけで、俺にはすごく自信になりました。

今後こういうふうになりたいなってざっくり考えてたりする? 
こうあればいいな……う〜ん……。

こんな質問をしているけど、僕なんかは将来のことはそんな考えずに、今に流れ着いたって感じ(笑)。
まあ、全員思っていると思うんですが、好きなことして生きていけたらいいなって思いますね(笑)。

好きなことっていうと、役者?
そうですね、役者。自分がドキドキすることを30、40になっても、おっさんになっても、そういうドキドキと向かい合えたらいいなと思っていて。年を重ねていろんなことを経験すると、心もそんなに動かなくなっていくのかなって想像すると、そこは敏感でありたいなって思います

ちなみに、結婚願望はある?
ありますね。憧れはありますね。

恋愛観は?
恋愛観?

「こういう人が好き」「こういう人に惹かれる」みたいな。
「こういう人に惹かれる」だと一つあるのが、食べ物を美味しそうに食べる人が好きです。それがけっこう重要で、素直さにも関わってくる。食事って1日3回チャンスがあるじゃないですか。その度に喜びを感じられる人って、敏感さがあるような気がします。

「美味しいね」と言い合って食べられるのっていいよね。
いいですね〜!

ちょっと役者の話に戻るんだけど、太賀くんにとって演じるってどういうこと?
芝居をしてるときの方が普段より素直でいられるんじゃないかなって。そういう気持ちを演じてるときのほうが感じていたりしますね。

自由を感じてるって?
素直にいれるっていうこと。

役者ってすごく普通な部分と、ちょっと狂っている部分を持っている人が多いのかなって思って。その両極がないといい役者になれないんじゃないかなって思うんだけど、そういうバランスって意識したりする?
自分が演じるほとんどは、スーパーヒーローでもないし、突飛な役ばっかりするわけじゃない。観てくれる人は普通の人だからこそ、当たり前のことを当たり前に感じられる風ではありたいですね。サラリーマンの役をやる時に、サラリーマンの葛藤だったり思いみたいなものは、ちゃんと理解しないと感情移入できないから。そういう当たり前のことをちゃんと実感を持って感じられるようでありたいです。

2018年5月26日(土)全国公開の『海を駆ける』を観たんですが、日系インドネシア人の役でしたよね。まず最初に驚いたのはインドネシア語での演技。正直上手なのかもわからないんだけど、あの語学力はどうやって? 猛勉強?
撮影の3ヶ月前くらいからインドネシア語の先生がついてくれて、みっちり練習しましたよ。

自然な演技が印象的だったけど、日本語ではない言葉で演じるって難しくなかった?
発音など、感覚だけでは演じられない部分は確かにあったんですけど、でもそれは準備すれば回るっていうのがあって。しかも、インドネシア語の先生が厳しくチェックしてくれたので、あれだけ厳しく指導してくれたんだから自信を持って演りたかった。でも逆に、お芝居というか、人と人がつながるのに言語って関係ないのかも、って思えましたね。あっちの言ってることもよく分からないし、こっちの言ってることもよく分からないけど、思いだけを共有するみたいな。それだけで成立するかもしれないって思う瞬間が何度もあったので、それは大きな収穫でした。

作品自体も観終わった後に不思議な感覚が残りますよね。
本当にいい経験をさせてもらいました、奇跡みたいな現場でしたね。脚本を読んだ時も今までにないくらい独創的でしたし、これがどういうふうに映画として形になるかすごい興味深くて。映画になって観ても、やっぱり僕が今まであまり観たことがない感覚のものでした。かなり強い個性を持った作品なので、これから観てもらう人にはいろんな感想、十人十色の意見を持ってもらいたいですね。

深田監督の作品は?
3作目です。

ライフワークみたいでいいですね、25歳で同じ監督の作品が3つ。
いや、そう思っちゃいけないし、むしろ何回か一緒にやらせてもらうと、演じるたびに怖いんです。1番目より2番目、2番目より3番目の方が怖い。

その怖いって気持ちはどこからくるもの?
期待を裏切れないっていうプレッシャーとかかな。やっぱりライフワークにはならないんですよね、一緒の人と組んでてもその度その度、一生懸命演ったからつながってるだけの話で。監督とは信頼関係もあるし、勝手知ってる仲ではあるかもしれないけど、毎回これが最後だと思ってやってますね。

6月1日(金)全国公開のもうひとつの映画『50回目のファーストキス』は、真逆なコメディータッチの作品ですね。太賀くんが俳優を目指すきっかけとなったという山田孝之さんと共演してみてどうでしたか?
山田孝之ファンとして、今は第3期山田孝之って勝手に思ってるんです。もちろん俺は第1期からのファンなのです。僕が何を知っているんだって話なんですけど(笑)。久々に孝之さんの純愛ドラマを観られて、それを共演者として観られたことにすごく感動しました。「これこれ!この山田孝之が好きなんだ!」って(笑)。 先輩なんでそんなこと言えないですけど、現場でも心の中では「この山田孝之、最高!」って(笑)。

太賀くんの役もかなりひょうきんな役だったけど、劇中の掛け合いはアドリブだったの? テンポがよかったです。
アドリブっていうアドリブはそんなにはなかったんですよ。

すごいライブ感があったし、ギリギリを突くやりたい放題な感じもすごく楽しかった。
監督の福田さんは、そういう今のコメディーを第一線で作られている方で、現場でのチームワークも福田組っていうような感じでした。ムロさんだったり二郎さんだったり、孝之さんもそうですけど、みなさん何度も組まれているので、そんな人たちの中にポンって行くと、試されている感じもちょっとありました。監督も「自由にやっていいよ」って言う寛大な方なので、思いつく限りのことをやろうって。

この映画はドリュー・バリモア主演の映画のリメイクですけど、もし、どんな役でも演れるなら、どの映画の、その役をやってみたい?
いっっぱいありますよ。

その中で例を挙げるとしたら?
イ・チャンドン監督の『オアシス』(02年)っていう韓国映画があるんです。ソル・ギョングさんが演じた主人公をやりたいです。

それはなんで?
素晴らしい、超最高のラブストーリーなんです。って今ちょっと言い方がシティ感すごかったですけど(笑)。本当にマイベストムービー。大好きな映画で、とっても感動したんですよね。ソル・ギョングが演じるのは、どうしようもない馬鹿な役なんですけど、それがすごく痛々しいくらいに純粋で、めちゃめちゃキラキラしてましたね。

気になる! この週末に観てみます。
いやもう、すごいですよ! 傑作です。

今からはちょっと細かい質問をしたいんだけど、何をしている時が幸せだなって感じますか?
寝ている時。

何かのインタビューでも「ずっと寝てます」って言ってたよね(笑)。
一番ですね。

いくらでも寝れる?
今の所。

じゃあ、寂しいときはどうやってその気持ちを紛らわす?
早く寝るとか(笑)。



寝てばっかりだなぁ(笑)。人に会いたいとは思わないの?
呼ばれたら行きますけどね。寂しいときか……俺そんなにお酒が強くないんで、早く酔っ払ってダメにする、自分を殺します。最近、お酒を飲むっていう行為は、自分を殺すっていう行為なんじゃないかって気がしてきたんです。早くダメになっちゃえば、いろんなことを考えなくて済む。

言葉を柔らかくすると、リセットするみたいな? スイッチ切るとか。
そうですね、はい。

好きとか自分の気持ちを素直に表現するほう?
素直に表現する方だと思います。

1週間自由に時間があるとしたら何をしたいですか?
旅行に行きたいですね。

どこに行きたいですか?
一番行きたいのはイスラエルなんですが、今は中国の北京。

理由は?
やっぱり大きな国だし、同じアジアだけど日本とはぜんぜん違う文化と環境がありそうなので。秘境にも行ってみたいですね、中国の。

10年後の自分を想像してみるとどんな人になりたい?どんなことをしてたい?
35歳か。う〜ん……いい感じになってればいいですよね(笑)。

偉そうですが、太賀くんは長持ちタイプだと思います。年を重ねてどんどん味が出てくるような。
いや〜、ここまできたら長く持ってくれないとキツいですよ(笑)。

一度好きになったら、太賀ファンはずっと好きなんじゃないかな。
そうあって欲しいですね。短命タイプの入り口さえ見えないですからね。だから長持ちタイプの入り口を探してそっちに進んでいくしかないです(笑)。

自分の顔で好きなところは?
ヒゲ。自分なりにはいい生え方してんちゃう?って思いますね

25歳のヒゲって感じだね、隣で見ると(笑)。じゃあ、体で好きな部分は?
好き……この体って思ったことないな。この手が好き……って思ったこともないな。でも、首!

どんな時いいなって思うの?
ボディーラインの割には太めなので逞しく見えるかなって。

では次。好きな音楽は?よく聴いてるミュージシャンはいる?
ずっと聴いてるのは、「銀杏BOYZ」と「くるり」と「ナンバーガール」です。

好きな曲は?
難しいな、絞れない。その(銀杏BOYZの)峯田さんと(くるりの)岸田さんと(ナンバーガールの)向井さんの3人は、僕の中では憧れって感じです、その3人は。

ミュージシャンに憧れる?
憧れますね。会うとミーハーになっちゃうのはミュージシャンです。

他の取材の含めて今日は喋り倒した一日でしたね。ありがとうございました!
そうですね(笑)。 お疲れ様です!

STAFF

PHOTO: MASAMI SANO @ KIKI INC.
HAIR MAKE-UP: MASAKI TAKAHASHI
STYLIST: DAI ISHII
MODEL: TAIGA @ STARDUST PROMOTION
COOPERATION: CAFE & BAR CHAOS
EDITORS: GEN ARAI, LISA HIJIKATA