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世界を旅したポップな感性で日本家屋がモダンに変身。 パリジェンヌが暮らす、神楽坂の家。

世界を旅したポップな感性で日本家屋がモダンに変身。 パリジェンヌが暮らす、神楽坂の家。

1803年創業のフランスの老舗総合薬局ブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」クリエイター、アート系ビューティ雑誌「コルピュス」編集長、ビューティ業界でインターナショナルに活躍するパリジェンヌ、ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック。パリをはじめ、モロッコ、ニューヨークと世界を転々としてきた彼女が新しく居を構えたのは東京・神楽坂。クリエイターらしいアートな感覚で暮らす日本の生活を覗いてみた。



    

    

パリジェンヌが恋に落ちたのは、築90年の日本家屋。

神楽坂の閑静な住宅街に佇む、築90年の日本家屋。ここに暮らすのが、フランスの老舗総合薬局ブランド「ビュリー」クリエイターでアート系ビューティ雑誌「コルピュス」編集長のヴィクトワール・ドゥ・タイヤック。夫でアートディレクターのラムダン・トゥアミ、3人の子供たちと一緒に暮らすその空間はポップな色彩感覚が弾ける無国籍テイスト。それもそのはず、彼らはパリ、モロッコ、NYと世界を転々と移動するクリエイターファミリー。2008年にパリからモロッコへ移動しレストランを経営、続くNYではフランスの老舗キャンドルブランド「シール・ドゥ・トリュドン」のブティックをオープン、パリに拠点を戻し2014年には「ビュリー」のリブランディングを手がけ、パリのビューティ界の話題をさらった。そして、2017年4月に「ビュリー」を東京にオープンさせるべく、神楽坂へ家族で移り住んだ。
      
日本に来たからには日本らしい家に住みたかったというヴィクトワール。家族で惚れ込んだ家は伝統的な日本家屋で、障子や畳、少し低い天井など古き良き情緒が溢れる。雨戸の存在を知らなかったり、フランスに比べてコンパクトなキッチン(たくさんのお皿を収納するスペースがない!)など、文化の違いに悪戦苦闘しながらも、それも醍醐味と受け止め楽しんでいる。「他の国に住むのはその国のことを学ぶことなので楽しんでいるわ。それにその経験はギフト。毎日が発見の連続よ」

上/ヴィクトワールの書斎には日本を旅して集めたお土産が並ぶ。
中/ヴィクトワール・ドゥ・タイヤック。カラフルな波を表現したというラムダン製作のオリジナルソファー。生地はフランスから持ってきた。後ろのアートは仲のよい友人がプレゼントしてくれたもの。
下/和室にオレンジのポップなソファを置く自由な感性はさすがクリエイターカップル。


    

     

ふたりの感性溢れる、プレイフルな空間作り。

そんなインターナショナルな感覚と日本の美が出合った神楽坂のお宅は、ヴィクトワールファミリーのアドベンチャーを描いているようだ。ひときわ目をひくカラフルなソファ&椅子をはじめ、あちこちに飾られたアート作品、日本を旅して集めた調度品などが、ミニマルな部屋を彩っている。「伝統的な日本家屋なので、ポップなカラーを使ってコンテンポラリーに。エネルギーが溢れている感じが私たちらしいわ」と語る。
    
「私たちはパリ、モロッコ、ニューヨークと移動してきて、そのたびにいろいろな家具や色、インテリアのデコレーションを試してきた。これが9回目(!)の引越しになるけれど、いつも自分たちが心地いい家を作りたいと思っているわ。長期休暇に出かけてスペシャルな時間を過ごすよりも、毎日過ごす家を心地よい場所にしたい。朝起きて、朝日を浴びて、みんなで一緒に朝ごはんを食べる空間が素敵であることにいちばんお金をかけたいと思っているの」

上/貝の標本はヴィクトワールが日本の蚤の市で見つけたもの。
中/夫婦で集めているレコード。取材時には映画「ダージリン急行」のレコードがセットされていた。
下/懐かしいコロ助を発見。ラムダンが好きで集めているそう。


    

    

    

大切にしたいのは、自然を感じられる暮らし。

この家で気に入っている点について尋ねると、「朝起きて気持ちいい光が入ってくるところが好き。あとは庭。まだ観察している段階で、何を植えようかなと考えているところ。家族みんな庭いじりが好きなので、これから私たちらしい庭を作っていくつもりよ」と話す。花のある暮らしも大切にしていて、どこにでもあるフラワーショップで花を買って自分なりにデコレーションしている。「昨日の夜、床に小さなカメリアが落ちていたから、飾ったの。実は息子が道路に落ちていた花をママにと拾って持ってきてくれたと後で知って、些細なことだけど幸せになったわ。日常の小さなことに幸せを見つけることが素敵だと思う」

上/玄関までのアプローチにもカラフルな石を配置してアレンジ。
中/1階のダイニング&リビングルームからは庭を一望できる。
下/花を飾ることはヴィクトワールの楽しみのひとつ。

     
「ビュリー」のクリエイターとして、「コルピュス」の編集長として、妻として、母として多忙な毎日を送るヴィクトワール。そんななかで自分らしいバランスを保つうえで意識していることは何だろうか。「自分の好きなことに時間をかけること。女性として生きると、仕事、家族、夫、両親と、いろいろとマネージしていくことが大変だけれど、1日のうちどこかで自分のためだけの時間を作ることが大切。些細なことでも自分を気持ち良くさせてくれる。あとは美しさと機能性も切っても切れない関係にある。エステティックに過ごすことはとても大事で、バスルームやキッチンをきれいにしておくということも自分の気分をあげてくれる。日々の小さな積み重ねが私にとって大切なの」とそのティップスを明かしてくれた。

ヴィクトワールが家の中でいちばん好きな空間。ジャイアンの置物はラムダンが見つけてきたもの。


     

      

ビューティも日常の小さな幸せの積み重ね。

そんなヴィクトワールが手がける「ビュリー」も日々の小さな幸せをつくってくれるもの。「美容、美しくなることってとてもパーソナルなこと。自分が気持ち良くなるためにするものだと思う。ビュリーは香りやパッケージなど、小さなディテールにこだわってつくっているわ。4月1日にビュリー本店が代官山にオープンするので、日本のお客様とコミュニケーションを取れるのも楽しみ。ビュリーは美容薬局という位置づけなので、私たちが学んできたことをカウンター越しにお客様とシェアしながら会話を通して、ひとりひとりに合うプロダクトを提案していくのがスタイル。数多くの商品を取り揃えているので、あなたのための、あなたの肌に合ったプロダクトを一緒に見つけましょう、そうみなさんに伝えたいわ。Bienvenue à Buly!(ビュリーへようこそ!)」

上/1803年創業の「ビュリー」。かつて商品としても存在していたハンドクリームを内容もパッケージもリバイバル。ナチュラルな素材を使い、こってりとしたテクスチャーが特徴。「シアバターをメインにしたハンド&フットクリーム。マッサージしながらゆっくり手に塗り込んでいけるよう硬めのテクスチャーにしているの。最初は硬いかもしれないけれど、あたためていくと肌になじみ浸透していく。香りもほんのり香る程度なので、食事をする前につけても気にならないわ。いつも持ち歩いている私の必需品」。ハンド&フットクリーム”ポマード・コンクレット”¥4,700

中/「ビュリー」の人気商品、固形石鹸。こちらはヴィクトワールのお気に入り”チュベローズ・ドゥ・メキシク”。「パッケージを開けた瞬間にふわっと香る香りが好き。フランスでは固形石鹸はギフトとして使われていて、バスルームに置いておくだけでもいい香りがしておすすめ。立てて置ける建築的なデザインもお気に入りよ」。石鹸”サヴォン・スゥペールファン” 全11種 ¥4,300

下/日本先行発売される紙石鹸。日本ではじめて紙石鹸と出合ったヴィクトワールがぜひオリジナルのものを作りたいと製品化。「旅行に行く時の必需品。機内でもこの石鹸で洗うだけで癒されるの」。ダマスクローズ、リケンデコス、オレンジフラワーの3種揃う。紙石鹸”フゥイユ・ドゥ・サヴォン”¥1,000

CONTACT

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店
東京都渋谷区恵比寿西1-25-9 B1F
0120-09-1803
営業時間/11:00〜20:00
無休
http://www.buly1803.com

STAFF CREDIT

PHOTO: TAKAKI IWATA
EDITOR : CHIKAKO KURAZUMI