いつだって自然体、独自のニュアンスある美しさで世界中の女性から支持されるパリジェンヌ。そのパリジェンヌらしさはどうやってつくられるの? 知られざるその秘密について、生粋のパリジェンヌにして世界を飛び回るビューティジェットセッター、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のヴィクトワール・ドゥ・タイヤックに教えてもらうスペシャル連載をお届けします。第11回目はパリジェンヌが語るカフェの流儀について。
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パリジェンヌと切っても切り離せないのがカフェ文化。テラス席を陣取って何時間も語らう姿はわたしたちにとって、ザ・パリな光景だ。人々の人生の縮図のような彼の地のカフェ文化について、マレにあるグラン・カフェ・トルトーニのオーナーでもあるヴィクトワールに聞いてみた。
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Grand Café Tortoni(45 Rue de Saintonge, 75003)
パリジェンヌにはステディなカフェがある。
ーーパリの行きつけカフェは? そこのどんな雰囲気が好き?
やっぱりカフェ・トルトー二(Grand Café Tortoni ※)かしら。洗練されたサービスと美しい食器や極上のコーヒーがお気に入りです。2番めに好きなのは、自宅の近くにあるCafé Varenne(36 rue de Varenne, 75007)です。ここには素敵なテラスがあって、陽気な雰囲気とここのホームメイドメニューが好きです。友人とのモーニングコーヒーや、ここのポテトフライ付きステーキやタルタルステーキが好きな子供たちと一緒に早めのディナーに行ったりします。
※2017年8月にオープンしたパリのビュリー2号店に併設されたカフェ。19世紀、アーティストや作家らのノーブルな遊び場であったグラン・カフェ・トルトーニをヴィクトワールとラムダン・トゥアミが新しく蘇らせた。かつてパリジャンらを魅了したカフェ名物のホットチョコレートやアイスクリームをはじめ、オーダーメイドのコーヒーにスイーツが揃う。赤いアンティークの大理石のカウンターでシルバーのトレイでサーブされる。
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ーーグラン・カフェ・トルトーニでこだわった点は?
最高のマナーによるサービスプロトコルをつくりあげることと、古くから最高と称されてきた伝説のクラシックなコーヒーマシンを探し出しました。
ーーカフェでいつも頼むお気に入りメニューは?
朝はカフェオレとタルティーヌ(トーストセット)、ランチはポワロー・ビネグレット(ポロ葱のヴィネグネットソース)かサラドゥ・ニソワーズ(ニース風サラダ)です。
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カフェ=社交場。楽しむためにルールを知ろう!
ーーフランス人にとってカフェってどんな場所?
フランス人にとってカフェは、人と会うための大事な場所です。仕事前の朝やランチ、夜はワインを飲むために集まります。
ーーパリのカフェは日本人にとって特別。パリジェンヌらしくカフェを使うのに、あらかじめ知っておくべきお作法やルールはある?
パリのカフェを楽しむのには5つのマナー(マニュアル)があるわ。
【1】まずは賑やかなカフェを選ぶべきね。多くのお客様で賑わっていることは良いサインです。
【2】空いているテーブルがあったら座りましょう。
【3】そして、最初に目が合ったギャルソンにサインを送ります。
【4】ご存知のように、フランスでの”NO”は、会話を始めるきっかけになるのよ。(どうぞゆっくりくつろいで、友人との会話を楽しんでください)
【5】そしてエンジョイしてください。フランスのカフェは、ワインやカフェを片手に自由を謳歌する場所、 つまり“free spirit place”なのよ。ーー東京とNYのお気に入りのカフェを教えて!
NY:The Counter of Via Quadronno(25 East 73rd. Street)
https://www.viaquadronno.com/東京:ヴェルデ(東京都渋谷区恵比寿西1-20-8)
オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー本店の近くにある自家焙煎珈琲屋です。
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13050095/ -