パリジェンヌはなぜいつも自然体でリラックスしているのに、自信に満ちているように見えるのか。その真髄について、パリのファッション業界で活躍する3名の女性にインタビュー。彼女たちの初夏の着こなしからその秘密を探ろう!
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4年前に自身の名を冠したブランド「マリマロ」をスタート。ベーシックかつタイムレスなシャツがパリのファッショニスタにも人気を博している。パリ生まれ、4区に暮らす彼女のクールビューティは”ユニフォーム”と呼ぶブレない定番スタイルでつくられている。「私のスタイルはユニフォームのよう。いつも同じ格好をしているの。デニムにシャツにテーラードジャケット。昼も夜も変わらずこの格好で、色は黒、ネイビー、グレー。私はよくトムボーイって言われることが多いけれど、自分ではそうは思わない。シックとカジュアルのバランスをキープするようにしているわ」
彼女が絶大な信頼を寄せる「パラス」のブラックジャケットに「エルメス」のTシャツ、「エイプリルセブンティセブン」の黒スキニー、「ジェイエムウエストン」の黒ローファーとミニマルな装いながら、自分の体に合ったサイジングや少しロールアップして見せた足首など、ディテールまでこだわった着こなしがシックな印象を残す。
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「マリマロ」のストライプシャツを「エイプリルセブンティセブン」のスキニーにイン。シャツはボタンを3個ぐらい開けて少しセンシュアルに着こなすのが彼女流。マニッシュなシャツを胸元でセンシュアルに、手元には辛口なアクセサリー使い、ディテールのバランスがクールビューティの鍵だ。「ジェイエムウエストンのシューズも彼女のユニフォーム。ブルートーンの着こなしには、ブラウンをピックアップして初夏らしく。
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「パラス」のシングルジャケットにヴィンテージの「エルメス」のシャツ、「エイプリルセブンティセブン」の黒スキニーでナイトアウトルック。「ジェイエムウエストン」のサイドゴアブーツで初夏のブラックスタイルが完成。
「私にとってパリジェンヌとは自由でいて、インディペンデント、それに女性であることを楽しんでいること。いつもノーメイクアップというわけではなく、自分らしい色を知って身につけている、そんな女性。あとは日常に少しのワインとウォッカがあればパーフェクトね」
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彼女のスタイルに欠かせないのがクロムハーツ。7年前から集めはじめ、リングは15個所有している。その日の気分でじゃらっと手元につけるのがお気に入り。「スタイルはベーシックだけれど少しロックなバイブをクロムハーツでプラスするの。いつも肌身はなさずつけているステディアイテム」
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バッグは持ち歩かないというミニマル主義のマリ。エルメスのノート、ノーブランドのカードホルダー、キャビア専門店Petrossianのウォッカ入りチョコレート、シスレーのリップ「フィト リップ ツイスト」(#9 Chesnut)、「フィト ブラッシュ ツイスト」(#3 Papaya)を愛用。
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ローファーからブーツまで、「ジェイエムウエストン」に徹底している。黒と経年変化が楽しめる茶色の2色。
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香りの好みも媚びないシック派。愛用している香水は「ディオール」と「フレデリック・マル」。
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ブックエンドはステディブランド「エルメス」で見つけた馬のモチーフ。オブジェとしても使っている。
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左:「エルメス」のボックスはジュエリーなど細々としたものの収納に。右:マイアミに限定オープンしたクロムハーツ×ラデュレのカフェで購入したマカロンボックス。
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■パリのお気に入りの場所は?
カフェ「Café de Flore」(172 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris)
キャビア専門店「Petrossian」(18 Bd de Latour-Maubourg, 75007 Paris)
本屋「L’écume des pages」(174 Boulevard Saint-Germain, 75006 Paris)
本屋「Librairie Gallimard」(15 Boulevard Raspail, 75007 Paris)
定番の小説:マルグリット・デュラス『ラマン』
■夏のバカンスの予定は?
トルコ・イスタンブル、エーゲ海のボドルムにいく予定。その後は、南仏のリヴィエラも計画中!