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これまで2冊のZINEを発行し、ガールズクリエイターとして注目を集めているRIN(リン)が着回しリレーに参戦! イギリスの老舗ブランド「MACKINTOSH(マッキントッシュ)」のゴム引きトレンチを主役にした、トラッドなセルフスタイリングを披露。カルチャーの分野で頭角を表しつつ、持ち前のチャーミングなファッションセンスでも魅了してきた彼女は、このベーシックなアウターをどう自分らしくモノにする? バッグの中身や気になる素顔に迫るQ&Aと共にチェック!
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まず最初に披露してくれたのは、トレンチ×ボーダーでつくるマリンなトラッドスタイル。「普段はカジュアルな格好が多いんだけど、これは少しパリ寄りというか、珍しくシックなイメージでまとめてみました」。コートは前を開けて軽く羽織り、中から「プチバトー」のワンピースを覗かせ、レザーのベルトでウエストをマーク。「ラルフローレン」のソックスと「グッチ」のビットローファーで、アイビー感漂う足元を演出したところも彼女らしい。
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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大人なトレンチも、あえて白ソックス×ローファーで、スクールっぽく着崩すのがRIN流。「グッチのローファーは、最近購入した大のお気に入り。代官山のヴィンテーショップで偶然見つけたんだけど、状態もすごくキレイだし、お店の人が裏ストーリーまで力説しくれたので、もう買うしかないなって(笑)」
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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次はコンバースの名作、チャックテイラーを軸にボーイッシュなパンツルックにチェンジ。インナーとして迎えた「メゾン キツネ」のジャカードセーターは、3シーズンに渡って活用している鉄板アイテム。「キャッチーなデザインなのに不思議と飽きがこなくて。着倒して少し古くなってきてる感じも私らしくていいんです(笑)」。コートからチラリと見せたチェック裏地に加え、テーパードパンツ×ハイカットのキッズライクな足元のバランスも、譲れないポイントなんだそう。
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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端正な横顔を引き立てるベレー帽は、青山のヴィンテージショップで見つけたもの。「レザーのパイピングがミリタリーっぽくて素敵だなって。アイテムを選ぶときは、奥にある背景やヒストリーを重視しちゃうほうかもしれません」。クールなオールバックヘアも相まって、気品と知性が漂うワンランク上の着こなしに。
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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最後はコートからインスピレーションをもらい、クラシック感を前面に押し出したスタイリングに。インナーに合わせたのは「メゾン キツネ」のグリーンのボックスワンピ。襟とソックスを白で合わせ清潔感を演出したら、NYのブックストアのオリジナバッグを投入。「プリンテッド・マターのトートは縦型すぎず、持ち手も長くて使いやすい! 旅行に行ったときに買おうと思ってたんだけど、お店があいにく閉まっていて。悔しいって話していたら、知人がお土産で買ってきてくれました」
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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主役の「MACKINTOSH(マッキントッシュ)」のゴム引きコートは、伝統的な手法にのっとり全てハンドメイドで仕立てられた一級品。防水加工が施された張りのある生地が上品なシルエットを作り出し、ベルトで絞ったときのドレープの美しさはため息もの。「一生モノとして付き合いたい特別な1着ですね」
着回しアイテム:コート¥200,000/MACKINTOSH(マッキントッシュ ジャパン) その他/モデル私物
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RINのカバンの中身は、時代を経ても色褪せないタイムレスな逸品揃い。「お財布は自分へのご褒美として買ったセリーヌ。ショップに足繁く通って見つけたもので、飴色のレザーはもちろんステッチの色も含めてすごく気に入ってる。マーガレットハウエルのパスケースは、名刺入れとして活用。ミラーはキツネのノベルティ。スミスのリップバームはロンドンで購入したもので、ローズの香りに癒されます。西加奈子さんの文庫本は、一種の処方箋みたいな感じで常に持ち歩いていて、この『窓の魚』はもう5回は読んでる(笑)。どの作品を読んでも、私の事を知ってるんじゃないかってくらい、ドキッとさせられる描写がたくさんあって。ここまでハマッた作家さんは過去にいないかも!」
すべて/モデル私物
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自身の名を冠した「RINZINE」が話題となり、ガールズクリエイターとして一躍注目を浴びるようになったRIN。埼玉で生まれ育った彼女は、大学卒業後にアパレルの販売員やプレスを経てメゾン キツネに入社。本社スタッフとして働きながら、年1ペースで親しいクリエイター達と共に、自身が思い描く世界観を発表してきた。モデルの田中シェンらを起用したキュートなビジュアルは話題を呼び、これまで発行された2冊はすべて完売。続く第三弾の発表が待ち望まれるが、いまはプランを練っている真っ最中なんだそう。「次も楽しみにしてるっていう声をいただくと、本当に生きててよかったなーって思うんだけど(笑)、今後はZINEという形に捉われずに、何か仕掛けてみるのも面白いんじゃないかと思っていて。例えば、コラボレーションとか? その時々の出合いを大切にしながら、焦らずにベストな方法を見つけられたら……。楽しみにしていてください!」