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佐久間由衣の、本と花と。VOL.7

佐久間由衣がVOGUE GIRL+メンバーのために選ぶ本と花の連載。ページをめくる度に湧き上がる思い、本を読み終えた後に感じる余韻……。共有したいあのシーンも、言葉にするにはちょっと恥ずかしい感情も佐久間由衣自身が手書きの文字で丁寧に綴ります。

はじめに

連載第7回目に選んだ本は、新井素子が1980年に書いたSF小説『グリーン・レクイエム』。40年前に描かれたSFファンタジーの名作を、2021年を生きる佐久間由衣はどんな視点で切り取る……?


 

今月の本。

『グリーン・レクイエム  新装版』新井素子(著)(講談社文庫)

あらすじ
幼いころに迷い込んだ山奥の洋館。嶋村信彦は、そこで出会った緑色の髪の少女が忘れられないでいた。時を経て「みどりのいえ」という喫茶店で働く三沢明日香という女性と出会う。彼女は幼少のころに出会った少女の面影があり、聴いて覚えたと弾く「グリーン・レクイエム」という曲は、あのときに聴いたピアノ曲に似ていた。違っていたのは、髪の色が緑ではなく黒だということ。さらに、彼女は長時間外に出られないなどいくつかの秘密を抱えているようで……。彼女の正体、そして課せられた運命は、2人の関係をどのように左右する?

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今月の花。

四つ葉のクローバー

四つ葉のクローバーには幸福のほかに、復讐という花言葉があるそうだ。相反する2つの意味がある四つ葉のクローバーと、単純なラブロマンスではない、シリアスなテーマを持つ物語にリンクする部分を感じて「今月の花」に選んだ。四つ葉のクローバーは、夜になると葉を閉じる繊細な植物。外敵から身を守るために葉を閉じる様子は、まるで自分自身を必死に守ろうとする明日香の姿さながら。明日香と信彦の奇跡のような出会いを、奇跡のような確率で出合うクローバーに重ねて。真っ青な空に2人きりの世界を描いた。

今月の文。

おわりに

地球上で生き延びるために人間の姿となった植物の少女、明日香と人間、信彦の恋模様が描かれる物語。佐久間由衣がフォーカスしたのは、2人のラブロマンスの部分だけではない。「もともと植物だったものが人間に変わったら、エネルギーの消費量や違いがきっと大きくあるはず。小説の中でも書かれていましたが、明日香が長生きでないことは想像ができました。じゃあ、自然と人間の違いって……? 今回の連載では、そんなことを書こうとペンを手に取ったのですが、そもそも人間の体だって自然そのもの。出身地は同じだと思ったんです。そんなことを考えていたら、幼いころのある経験を思い出しました」と、今月の文に四つ葉のクローバーのエピソードを添えた理由を話してくれた。「今月の花としても選んだ四つ葉のクローバー。子供のころに必死になって見つけた一輪は、摘んでしまったそのときから元気がなくなってしまう。日光の当たる場所においても、水をあげても、摘み取る前の姿は取り戻すことができなかった。これが、私が生命の儚さを感じた初めての経験でした」。人間も人間以外の生物も、生命は同等に儚い。小さく、儚い生命を守ることこそが、大きく明るい未来を築く1歩になるのかもしれない。


 

ドレス¥56,100/G.V.G.V.(K3 オフィス 03-3464-5357) グローブ¥7,700/MAISON SPECIAL(メゾンスペシャル 青山店 03-6451-1660)



  • 佐久間由衣

    1995年、神奈川県生まれ。2014年に映画デビューを果たす。現在、ドラマ『彼女はキレイだった』(毎週火曜よる9時、カンテレ・フジテレビ系)に、桐山梨沙役で出演中。2021年9月17日からは、主演映画『君は永遠にそいつらより若い』の公開が控えている。

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