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佐久間由衣の、と花と。VOL.2

「本が好きになるまで、何を手に取ればいいのか、何から読み始めればいいのか分からなかったんです。今、その時の私と同じ気持ちの人も本を読むきっかけになったら……」そんな一言からはじまった、佐久間由衣の連載、本と花と。女優・佐久間由衣が選ぶ毎月の本。本を閉じた時に感じた余韻と思いを、大好きな花と手書きの原稿に託してVOGUE GIRL+メンバーに。

 

はじめに

この本を友人に勧められたのは、19歳の夏でした。上下巻と続く二冊のハードカバーのページをめくると、薄い紙にビッシリ埋め尽くされた小さい字……。私は背骨を丸めて、静かに本を閉じました。(パタリ…)

今や、まだ出会っていないその頃に戻りたい。当時、傷だらけでなんとか完走したこの本は、自分にとって大冒険でハードな旅だったからこそ、今回勧めるのを少し躊躇もしました。ボッコボコにされたけど、やっぱりすごく大好きで、でも同じくらい大嫌いで、今や私の”バイブル”となっている一冊です。VOL.2は、“危険”な出会いとなった大切な本をお届けします。(佐久間由衣)

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今月の

『コインロッカー・ベイビーズ』村上龍(著)(講談社文庫)

  • あらすじ

    コインロッカーに捨てられていた、キクとハシ。奇跡的に生き延びた彼らは、施設で育てられた後、双子の兄弟として九州の離島に住む夫婦のもとで暮らすことに。ある日、ハシは産みの母親を探して東京へと旅立ち、歌手として活躍するようになる陸上の棒高跳びで活躍していたキクも、消えたハシを探して東京へ。そこで、ワニのガリバーと暮らすアネモネという少女に出会う。やがて、キクは深海に眠る「ダチュラ」の力で街を破壊し、“絶対”の解放を強く望むように……。日本文学のみならず、80年代以降の文化全体、そして多くの小説家に影響を与えた現代文学。

今月の文。

今月の花。

アネモネ

  • 主人公、キクがともに育ったハシと同じくらい大切に思うアネモネ。今月は、登場人物の名前にもなっているアネモネを押し花に。小説の中でも鍵となる海に出向いて撮影した。冬から春にかけて、赤や青、紫色といった鮮やかな花をつける多年草のアネモネは、ローマ神話やギリシャ神話で、愛の象徴としても描かれる。

おわりに

と花”の連載をするにあたって、真っ先に思い浮かんだのがこの本でした。それは、物語の中に出てくる大好きな女の子に、お花の名前がついているから。今回のVOL.2は「本と花と、アネモネ」です。(あ、花と花になっちゃった!)(佐久間由衣

いい本を読み終えたとき、
私は怒ったように無口になる。
誰にも邪魔して欲しくない。
何か口を開くとするならば、全て本についてになってしまう。
それでもいいなら話すけど。
それ以外のことは、今話しかけないでほしい。
他の本も、しばらく読みたくない。
まだまだその物語の余韻に浸っていたい。
うん、とっても面倒臭い。
そんなわがまま溢れる感情で埋めつくされてしまう。
自分でもどうしようもないほどに。

原稿に添えられていた文章と「読み終えた後の気持ちをそのまま綴りました。修正テープも使ってしまいましたが、もうこのままでいいや!」と書かれたメモを一緒に受けとった今回。いつも冷静で、丁寧に言葉を紡ぐ彼女の気持ちをこれほどまでに揺さぶり、心を乱す『コインロッカー・ベイビーズ』。佐久間由衣が「危険な出会い」と呼ぶ一冊を、嘘偽りない感情とともに紹介してくれた。希望も絶望も、爽快感も虚無感も、どんな状況に置かれていても、いつだって血が通っていることを感じていたい。そんな心の叫びのような、佐久間由衣の人間味ある“熱”の部分を引き出した一冊を、みなさんにもぜひ読んでいただきたいです。(編集部)

 

ドレス ¥181,000/ROBERT WUN(ル・シャルム・ドゥ・フィーフィー・エ・ファーファー 03−5774−0853)
  • PROFILE | 佐久間由衣

    PROFILE | 佐久間由衣

    1995年、神奈川県生まれ。2014年女優として映画デビューを果たし、以降NHK連続テレビ小説『ひよっこ』(2017)、主演映画『“隠れビッチ”やってました。』(2019)他多数出演。2020年12月から2021年1月にかけて行われた舞台『てにあまる』では、柄本明や藤原竜也、高杉真宙ら個性派俳優との共演が話題を呼んだ。今後は、NHK土曜ドラマ『ひきこもり先生』(6月12日より)、主演映画『君は永遠にそいつらより若い』の公開が秋に控えている。

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