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FASHION

金曜の夜はaggiiiiiii散歩 第27回:「女子とサッカー!」

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最近たてつづけに観たふたつの映画で、おおー!と気がついたことがあって、それはどちらの映画も主人公の女の子がサッカーチームに所属していたということです。とはいえ『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のイヴは健康のためにやらされている感が強いし、『パロアルト・ストーリー』のエイプリルだって体育の授業の延長のようなノリ。どちらもスポーツや部活がメインの物語というわけでもなく、それほど本筋には関係していない(ように思える)のですが、ティーンエイジャーの女の子の日常生活のひとコマとしてサッカーをプレイするシーンが、偶然かもしれないですが共通して出てくるのです。

そこで思い出したのが、1996年に公開された『トレインスポッティング』というユアン・マクレガーが主演をつとめたドラッギーでヤバいイギリス映画のこと。その中の印象的なシーンのひとつに、聞かれたくない下世話な話をしていた男たちがあわてて「サッカーの話をしてた」と言い訳するのに対し、やはり聞かれたくない下世話な話をしていた女たちが「こっちはファッションのこと」と言い返す場面があります。男=サッカー、女=ファッションといった「いかにも」なステレオタイプの記号をみずから利用することで彼&彼女たちはわたしたちの笑いを誘うわけですが、それから20年近くたった今、女の子の生活にも当たり前にサッカーがあるという描写がされているのがなんだかよいなあと思います。

女の子とサッカーの映画といえば、ブレイク前のキーラ・ナイトレイが出演していた『ベッカムに恋して』(’02)が有名ですが、調べてみたらほかにもおもしろそうな作品がいくつかありました。例えば『Gregory’s Girl』(’81)は、さえない高校男子サッカーチームにエースストライカーのドロシーが参加して……というさわやかなラブコメ。『THOSE GLORY GLORY DAYS』(’83)は、イギリスではじめて女性スポーツライターとなったジュリー・ウェルシュの半自伝的映画で、とあるプレミアリーグのチームの大ファンだった彼女の少女時代を描いたものだとか。チームのモチーフである鶏の被り物なんかかぶっちゃってかわいい。

そして最近は、まさに今、女優のローラ・ダーンと『GIRLS』のプロデューサーとしても知られる映画監督のジャド・アパトーがタッグを組んで女性サッカーファンのコメディを制作しようとしているみたい。って去年の秋の情報だけれども。その後どうなったのかしら? 続報が気になります。

Illustration : aggiiiiiii
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aggiiiiiii(アギー)
兵庫県生まれ、東京在住。2007年よりオルタナティブカルチャージン『KAZAK』をはじめ、2013年にはソフィア・コッポラ監督『ブリングリング』のオフィシャルファンジンも手がけた。とりあえずなんでもDIYでやろうとする。旅行が好き。www.kazakmagazine.blogspot.jp

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