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FASHION

「25歳はこの1枚」:VOL.19「HUNTER」のウェリントン・ブーツ

hunterブーツ¥14,000/ハンター(ステップ インク)

ウェリントン・ブーツとは、一般的に膝下までの長い丈で、ラウンドトゥ、ローヒールのブーツのこと。現在ではレインブーツと同義だが、世界で初めてのウェリントン・ブーツは1817年に誕生した。きっかけはメンズファッションの改革時期に、英国の英雄だったウェリントン公が、それまでの膝丈のズボンに代わり主流となっていたフルレングスのトラウザーズパンツに合う靴の改良を贔屓の靴屋に依頼したのが始まり。当初はカーフスキンレザーを使用したスマートなもので、瞬く間に愛国的な英国兵の間で大変な人気となった。これが「ウェリントン・ブーツ」と呼ばれるようになった由縁。

ブーツといえばレザーが当たり前だった当時、アメリカではラバー製ブーツの製作が試みられ、アメリカ人企業家ヘンリー・リー・ノリスは、ラバーブーツ製造に適する工場を求めてスコットランドにやってくる。そこで、天然ゴムの硫化製法のパテントを使用したラバーブーツ工場を獲得。1856年、エジンバラにノースブリティッシュ・ラバーカンパニーを設立する。これが現在のハンターブーツ社の前身で、ハンター・ウェリントン・ブーツの歴史の始まり。最初はわずかだったラバーブーツの需要も、第一次世界大戦をきっかけに爆発的に増え、軍需用に、ぬかるんだ塹壕に適した頑丈なブーツが大量に生産されるようになる。続く第二次大戦でも、その機能性からなくてはならないブーツとして、軍から大量の発注を受けけ、終戦を向かえるまでに、ゴム素材のウェリントンはレインブーツとしてポピュラーになり、一般の労働者の間でも人気となった。この成功により工場も拡張した同社は、その後数度の買収・合併、社名変更を経て、2006年に現在の「ハンターブーツ社」となり、2013年には、ステラ・マッカートニーの夫、アラスディア・ウィリスがクリエイティブ・ディレクターに就任。

シンプルでスタイリッシュでクラシックで機能的。そんな大好物をファッショニスタが放っておく訳がない。かつてはぬかるんだ戦地でその機能性を発揮したウェリントンは、今では世界中のピースな野外フェスでセレブリティの足元を彩っている。野外フェスももちろんだけど、これからの梅雨の時期、不快な雨でもコーディネートが決まるクラシックなウェリントン・ブーツは活躍、絶対!

PHOTO:SHINSUKE KOJIMA FASHION EDITOR : YURI ARAI

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新居由梨
大手セレクトショップのPRを経てフリーランスに。様々な女性誌でファッションエディター、ライター、スタイリストとして活躍する他、広告、CM、ブランドディレクション、デザインの分野でも幅広く活動している。現在スタイリストアシスタント募集中!将来スタイリストを目指す方、下記アドレスまで履歴書、職務経歴書をお送りください。書類選考後、面接にお越しいただきます。 recruit.yuriarai@gmail.com

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