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金曜の夜はaggiiiiiii散歩 第23回:「ジア・コッポラの映画がついに日本公開!」

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なかなか日本で公開される気配が見られず、首を長~くして待っていたジェームス・フランコ原作&ジア・コッポラ監督作品『パロアルト・ストーリー』(2013)がついに新宿の映画館で上映されるとのニュース! フランシス・フォード・コッポラが祖父で、ソフィア・コッポラが叔母というハリウッド屈指の映画遺伝子を持つジアの長編デビュー作となったこの作品は、予告編を眺めているだけでも、ソフィアの影響を思わせるドリーミーでスタイリッシュな映像にぐっと心をつかまれます。

幼い頃から祖父や叔母にくっついて撮影セットのそばで育った1987年生まれのジアですが、有名すぎるコッポラの名字に気後れしていたこともあり、映画監督になるつもりはなく、学校では写真の勉強をしていました。ところが偶然母親を介して俳優のジェームス・フランコに出会い、自分の小説の映画化を模索していたフランコがジアの写真やショートフィルムを気に入ったことから二人がタッグを組むことに。

原作となったフランコの短編作品集『パロ・アルト』(2010)は、彼の故郷であるサンフランシスコ近郊の都市を舞台に、自伝的要素をふくめながらカリフォルニアの高校生たちのリアルな生態をダークなトーンで描いたもの。映画ではナイーブなエイプリル(エマ・ロバーツ)と彼女のことが気になるテディ(ジャック・キルマー)、彼の親友でトラブルメーカーのフレッド(ナット・ウルフ)を中心に物語が進行します。エマとジャックはジアの古い友人であり、また彼女の強い希望で、フランコ自身もエイプリルが恋心を抱くサッカーコーチの役で本作に出演しています。

無名監督と新人俳優ばかりの映画だったために資金の調達には苦労したようで、最終的にはフランコがひと肌脱ぎ、ある映画に出演して得たギャラをまるまるこの製作費に提供したそう。できるだけコストをかけないように工夫された撮影は、かえって出演者やスタッフたちの親密さを深めたとか。エイプリルの部屋にソフィア・コッポラのデビュー作『ヴァージン・スーサイズ』のポスターが貼られているのは、ジアが子供時代に暮らしていた実家の部屋をそのまま撮影に使用したからなんだって!

イギリスの『ガーディアン』紙は『パロアルト〜』を「ここ数年のコッポラ家の作品の中で一番」と絶賛。サウンドトラックもすばらしいと評判で、すべてのガールズ&ボーイズにドンミスイットな作品といえるのではないでしょうか。そうはいっても新宿は遠い……という方にも朗報! 2015年4月30日(木)にWOWOWでも放送されるみたいなので、こちらもあわせて要チェックですね!

■ 『パロアルト・ストーリー』
2015年5月16日(土)〜6月26日(金)に新宿シネマカリテで開催される「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」にて6月6日から公開予定。http://qualite.musashino-k.jp/quali-colle2015/
※4月22日現在、タイムテーブル未公表。

■『パロアルト・ストーリー』予告編(英語) https://www.youtube.com/watch?v=sTqMUu1iTIo

Illustration : aggiiiiiii
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aggiiiiiii(アギー)
兵庫県生まれ、東京在住。2007年よりオルタナティブカルチャージン『KAZAK』をはじめ、2013年にはソフィア・コッポラ監督『ブリングリング』のオフィシャルファンジンも手がけた。とりあえずなんでもDIYでやろうとする。旅行が好き。www.kazakmagazine.blogspot.jp

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