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FASHION

「25歳はこの1枚」VOL.13:「J.M. WESTON」のローファー

22320ローファー¥90,000/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン 青山店) 

「J.M. WESTON ジェイエムウエストン」。なんとも英国らしい響きだが、その実、現代と伝統、ロックとエレガンスを完璧なバランスで融合した、パリジャンの神髄とも言えるスタイルを持つタイムレスなシューズブランド。「J.M. WESTON ジェイエムウエストン」の物語は19世紀終わりの1891年、エドゥアール・ブランシャールがフランス、リモージュ地方に靴工場を設立したことから始まる。昔ながらの製法で男性、女性用の靴を作っていたが、間もなく、アメリカで用いられていた近代的な靴の製法に注目していた息子、ユージェーヌ・ブランシャールが加わり、飛躍的に進歩。そして運命の出会いが訪れる。ユージェーヌはパリの競馬場で、社交界の紳士、ヴィアール氏と出会い、2つの文化(確かな技術とパリのエスプリ)が交わることとなる。これにより「J.M. WESTON ジェイエムウエストン」はブランドとして確立され、パリのクルセル大通りに1号店をオープンした。

ウエストンを語る上で欠かせない、真のアイコン、ローファー。それはパリの一時代を築いた伝説でもある。60年代のパリでは、シャンゼリゼ大通りのドラッグストアにたむろする「Bandu du Drugstore(=ドラッグストアのダンディ)」と呼ばれる若者たちのスタイルが大流行。ウエストンのローファーをジーンズに合わせて裸足で履くという、当時のドレスコードの常識を覆すスタイルだった。それは既存の秩序に対しての反抗であり、ロックスピリットを持つパリジャンたちに瞬く間に受け入れられ、ローファーは彼らのマストアイテムとなった。

そのウエストンの象徴とも言えるローファーは、現在でも120年以上受け継がれてきた技術と伝統的な製法を用いて、全てリモージュの自社工場で作られている。一つのモデルが完成するまでに、150以上の工程を経て、2か月を要するそう!

そんな本物のクラシックでありながら、時代と共に進化し、スタイルを作る。だからこそタイムレスなエレガンスであり続けられるのだろう。

現在では、素材・カラー・ステッチを自由に変更できるスペシャルオーダーのシステムもある。自分に合った完璧なサイズに仕上げたり、定番モデルに自分のテイストを加えたり、パーツごとに違う素材やカラーでオーダーすることもできるそう。

新しい季節に新しいシューズは欠かせない。まだ誰も見たことのない“クラシック”なローファーで、自分らしい“パリシック”を作ってみるのもいいかも!

PHOTO:SHINSUKE KOJIMA  FASHION EDITOR: YURI ARAI

 

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