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FASHION

金曜の夜はaggiiiiiii散歩 第10回:「GIRLS BE POLITIC AND DIRTY」

ここのところ気に入ってずっと手帳にはさんで持ち歩いているのは、コンセプチュアルな手作り石けんブランド「POEM & SOAP」の川島あぐりさんが作られている布のパッチです。ばつんと切り落とされた手のひらサイズの布地に石けんの宣伝文句がプリントされているだけの、見る人によっては「いったいに何に使うの?」と言われてしまいそうなそれは、しかしわたしの中に住むライオットガールたちがいきおい立ち上がり、飛び跳ね、叫び、どこかへ走り出していってしまうような、みるみる元気な気分にさせてくれるアイテムなのです。

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「GIRLS BE POETIC AND DIRTY」 というフレーズは、「POEM & SOAP」の石けんを使っていくと中から一編の詩が印刷された布が出てくることから、手を汚してどんどん石けんを使おう! という意味を込めて作られたもの。なんだけど、じつはあぐりさんいわく二重の意味があって「POETIC」には言葉に表しがたい感覚的な部分を大事にすること、「DIRTY」には美しい、かっこいいという意味合いが込められています。つまり、「少女よ! 詩的で美しくあれ!」

DIRTY=美しいという解釈に異論のある人はいる? 「きれいはきたない、きたないはきれい」というのはシェイクスピアの『マクベス』に出てくる三人の魔女の呪文ですが、汚かったり、ゆがんでいたり、完璧じゃないもののほうがかえって魅力的に見えることってありますよね。「汚い美しさとかそんなものを認めていこう」という「POEM~」のこのパッチも、プリントが斜めになっていたり、切りっぱなしで糸がぴんぴん出ている、そういったラフさがものすごくかっこいいんです。

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そして数年前からは、このフレーズをもじった「GIRLS BE POLITIC AND DIRTY」というバージョンが新たにシリーズに加えられました。POLITIC? 政治や世界情勢になんて興味ないよと昔は思ってたけど、もうそんなことも言ってらんないなあ、というのはきっと多くのみなさんが感じているところなのではないでしょうか。きっかけは「POETIC」からの言葉遊びだったそうですが、その鋭いセンスはさすが。2015年を生きるすべてのガールズに差し出したい、最高のフレーズだなあと思っています。

▪️「POEM&SOAP」http://poemandsoap.tumblr.com/

▪️「POEM&SOAP」の布パッチが買えるのは、こちらとかこちら。なんと100円。
・Lilmag http://lilmag.org/
・SHE SAYS distro http://shesaysdis.thebase.in/

 

 

Illustration : aggiiiiiii

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aggiiiiiii(アギー)

兵庫県生まれ、東京在住。2007年よりオルタナティブカルチャージン『KAZAK』をはじめ、2013年にはソフィア・コッポラ監督『ブリングリング』のオフィシャルファンジンも手がけた。とりあえずなんでもDIYでやろうとする。旅行が好き。www.kazakmagazine.blogspot.jp

 

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