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FASHION

金曜の夜はaggiiiiiii散歩:第3回「鉄割アルバトロスケット公演 in 下北沢」

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ガーリーな雰囲気というのとはちょっと違うのだけれど、好きなものをご紹介するコラムということでいつか絶対にとりあげたかったのがこちら。わたしが毎年心の底からたのしみにしているパフォーマンス集団・鉄割アルバトロスケットの下北沢ザ・スズナリ公演であります。最低で最高とは誰が言ったか、約3分ほどのこれ以上なく馬鹿馬鹿しい寸劇を、これでもかこれでもかとすさまじく乱れ打ちながら、その間を古今東西のとびきりクールな音楽でつなげるといったバランス感覚も独特。

全体的な雰囲気は下町というか、もっと斜め下のほうにある町というのか。軸のずれた、孤独でアウトローな感じの人々が代わる代わる登場し、それぞれの悲しみを漂わせながらたいへんに馬鹿なことをします。客席にはおせんべいや飴の入った袋がひとりひとつずつ用意されており、みんなバリバリとそれらをかじりながら観ます(出演者たちもたまに食べています)。

主催の戌井昭人さんは小説家としても活躍されており、芥川賞候補の常連という文学界の新鋭。にもかかわらず本人はものすごくシャイなのか、まるで偉ぶる素振りもなくいつもひょうひょう、へらへらとされているように見えます。ほかのメンバーたちもみなキャラの立った曲者揃いで(ここから妄想入りまーす!)わたしはいつも学校からの帰り道、商店街の閉じたシャッターの前でたむろしている彼らのそばを通りかかるたび「あのひとたち楽しそうに、いったいなにを話してるんだろう」とドキドキしながら聞き耳をたてるのです。「死んだカナリアはいりませんか」「アマリリス~アマリリス~」「おいしいおいしいレバーだよお」「野球やろうぜ」「園まなぶ」「バカにされるのが一番きらいー」うーん、やっぱりぜんぜんわかんない。わたしはうつむいて、カバンをぎゅうと抱きしめながら家路をいそぎます。

でも、万が一その町で火事が起こったりすれば、全員がそろってまっさきに助けに駆けつけてくれるような、そんなたのもしい人たちのような気もしているのです。ひゃー、こんなことを書いていたら、なんと戊井さんみずからメールインタビューに答えてくださることになりました。やったね! どうぞよろしくお願いします!

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「鉄割アルバトロスケットをよくあらわしている単語を3つ教えてください!」
——馬鹿、面倒、遅い

「個性豊かなメンバーはどのようにして集まったのでしょうか?」
——友達です。あとは友達の弟とか。メンバー募集とかはしてません

「戌井さんから見た以下のメンバーのチャームポイントをそれぞれ教えてください」
戌井昭人さん・・・自分では、わかりません
奥村勲さん・・・おばさんのようなおじさん
中島朋人さん・・・未来永劫痩せすぎ
中島教知さん・・・精神
村上陽一さん・・・真面目で実直で異常

「(せ、精神…?)衣裳が毎回おしゃれなんですが、どうやって見つけてくるのでしょう」
——友達のお父さんが若い頃着てたものとか、いらない服をやたら貰ったことがあり、それを着まわしてます。あとは、三木緑さんという衣装デザイナーの方に、イメージを伝え、いろいろ作ってもらってます。

「最後にVOGUE GIRL読者にメッセージをお願いします!」
——なにをやってるのか自分等でも、わからないのですが、その、わけのわからない感じを体感しにいらしてください。

戌井さんありがとうございました。そう、彼らのネクスト公演は今月末! 2014年12月19日(金)から23日(火)まで、会場は下北沢ザ・スズナリです。詳細は以下のリンク先からどうぞ。

■2014年12月鉄割アルバトロスケット公演「鉄割の6」
http://www.tetsuwari.com/schedule/index

なにも考えずに、一度観に行かれてみてはどうでしょうか。わたしのようにハマるかもしれないし、ハマらないかもしれないけれども、でもそれは人生みたいなもので、仕方ないって戊井さんも言ってました。あ、脱ぎやすい靴で行くのがおすすめですよ。
それではみなさん、またね!

Illustration : aggiiiiiii

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aggiiiiiii(アギー)
兵庫県生まれ、東京在住。2007年よりオルタナティブカルチャージン『KAZAK』をはじめ、2013年にはソフィア・コッポラ監督『ブリングリング』のオフィシャルファンジンも手がけた。とりあえずなんでもDIYでやろうとする。旅行が好き。www.kazakmagazine.blogspot.jp

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