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VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest:板垣李光人

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載。レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第44回は、ジェンダーレスな魅力の中に新時代に相応しいしなやかな強さが漂う、俳優の板垣李光人くんが登場。

板垣くん、今日はよろしくお願いします。
お願いします!

今、19歳でもうすぐ20歳なんですよね。
はい、そうですね。

デビューは12歳ぐらいだとか。
小6とか中1ぐらいだったので、本格的なデビューはそれくらいです。

芸能界に入ったきっかけって?
もともと2歳ぐらいからモデルをやってたんです。

2歳(笑)!?
はい(笑)。そこの芸歴をいれちゃうとすごい長くなっちゃうんですけど。広い意味で芸能界っていうところにずっといたので、そういう職種を選択するっていうのは当たり前だったというか、自然な形でした。小さい頃は子役ではなくモデルだけだったので、ドラマとか映画とかも観るようになるうちに、芝居のジャンルもやりたいなと思って。それで、今の事務所に入って俳優の仕事をはじめました。

それがデビューという形で11、12歳。もう7、8年になりますよね、すごい! 今年はどんな1年でした?
本当に怒涛だったというか、色々とやらせてもらった年だったな、と思います。役としてもそうですし、芝居だけじゃなくて、ZIP!のパーソナリティだったり、ファッション誌の仕事だったり。すごく濃かった!

板垣君の知名度と人気度がどんどん上がっているのは僕も感じたんですけど、1番思い出深い出来事とかあったりしますか?
芝居に関しては毎回毎回の役が、何かしらを抱えていて人間の深いところまで表現するような機会が多かったので、全部がすごく強烈でした。ほかの仕事で特にっていうと、夏に京都で開催されたグッチの京都のイベントですね。クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレの世界観に僕が出会ったのが2017年の秋冬コレクション。そこからずっと好きだったので嬉しかったです。

僕もグッチのイベントに行きましたけど、すごかったですよね。実は板垣君を二条城でお見かけしたんですが、日本の古い建物の中で、グッチを纏った姿はとても美しかったです。
ありがとうございます。

小さな頃から芸能の仕事をしている板垣くんが、20歳になったらしたいことってありますか。
仕事の面では、年齢的にも19歳の時と多分そんなに変わらないだろうなと。高校を卒業したときぐらいが、1番変わったなっていうのがあるんです。単純に仕事をする時間がエンドレスになったっていうところもありますし、色んな幅が広がったのはその頃だったので。プライベートだとお酒が飲めるようになるというのは、大きいかなと思います。

感覚的には、もう20歳になってるって感じなのかな(笑)。
ずっと大人に囲まれてきたので(笑)。

早くから芸能界で活動していてよかったなと思うことは?
普通に小学生とか中学生でいると世界はそこで完結しちゃうし、会う大人も親か先生か近所の人とかぐらいじゃないですか。でも、この仕事をしているとたくさんの人に会うし、広い世界を見られるし、いろんな経験ができる。それを小学生、10代前半のうちからしてきたというのは、自分にとって大きいし、なかなかできることでもないな、と思います。

それは楽しめましたか。
楽しかったですね! 学校がそんなに好きじゃなかったんで(笑)。

仕事場がもう1つの学校、遊び場という感じ?
そんな感じでしたね。

演じることが楽しい、と思うようになったのはいつくらいですか?
まさに今年ですね。今までもいろんな作品をやらせていただきましたけど、今年の初めに『ここは今から倫理です。』というNHKのドラマをやらせてもらったんです。そのときの役が愛着障害とかいろんなものを抱えている役だったんですけど、その作品が放送されたとき、同じ境遇の方や悩みを抱えている方からメッセージをいただいたんです。自分がこの作品に出てることで人と作品を繋げることができるのは、役者の醍醐味だったり面白いところだったりすると思うので、それを今年に入って実感できました。

自分が影響を与える存在だと自覚した。
はい。そうですね。

作品の先に、それを観て感じる人がいる、というのを意識することは俳優として大切ですよね。「俳優・板垣李光人」の魅力はどんなところだと思いますか?自分自身で見たときに。
えーどこだろう。なんだろうな…自分の骨格だったりとか、体とか、顔とか、やっぱりそういうのは視覚的に表現する上で自分だけの武器。あと、よくいろんな役演っているよねとか、難しい役ばっかり演ってますよねと言われるんですが、それは自分でも思っている部分。難しい役を任せてもらえるっていうのは、役者をしている上で強みなんじゃないかなと。

確かに、板垣くんは他の人にはないその美しさを軸に、ダークにもピュアにも振れる振り幅がすごいな、と思います。逆に、その見た目ゆえにイメージを固定されちゃうというような気持ちになることはありますか?
正直、自分の見た目のことも、周りから言ってもらうから自分でもそうなんだって認識することが多くて。自分のことを客観的に見るのは、あまり得意じゃないので、あまり固定されてるという気分にはなったことがないです。

では、板垣くんにとっていい俳優って、どんな俳優ですか?
説得力や重さが画面のなかの言葉や動きに宿っているというのは、いいとされるものだろうなと思います。あと、映画やドラマは観客と画面をひとつ隔てるじゃないですか。そこの壁を曖昧にできるような役者を僕は目指したいです。

リアリティのある存在ということですかね。どうすればそういう役者になれるんだと思います?
とにかく場数だなとは思います。結局、芝居って勉強するものではないと思うし、いろんな作品を観ていい芝居だなと思うことはあっても、じゃあ自分に取り入れようというのは、また話しが違う。とにかく色々やってみる、場数を踏むっていうのがいちばん大事じゃないかなと思います。

憧れの人はいますか。
います。香川照之さんは画面の向こうの空気感も全部、画面を通してこちらに伝えてくれる、そういう熱量がある方だと思います。あとは、事務所の先輩の北村匠海さん。『東京リベンジャーズ』みたいなものからド陰キャみたいな影がある役もできるし、歌でも活躍されてる。そういったマルチな部分や振り幅とか、いろんな表現の仕方を確立されてるっていう点で尊敬していますね。

映画はよく観ますか。
観ますね。休みの日は買い物行くか、映画館かというくらい。

どんな映画のどんな役でも演じられるとしたら、どの映画のどの役を演じてみたいですか?
僕、小さいときからティム・バートンの作品がずっと好きで。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』とか『シザーハンズ』の映画に出たいですね。小さいころに何回も観ていたので。

板垣くん、ティム・バートンの世界観にぴったり!!ぜひ観たいなぁ(笑)。1月7日からスタートするドラマ『シジュウカラ』(テレビ東京系)ではどんな役を演じるんですか?
来年の初めも、割と色んなものを抱えた役でスタートするんですけど(笑)。ストーリー自体はといわゆる不倫ものです。山口紗弥加さん演じる忍は、料理を作ることや家事をすることを当然に思われている家庭で、夫からもおばさんといわれ、その生活や暮らしっていうものに対して、諦めの気持ちを抱えているんです。登場人物の持つ心の暗いところだったりとか闇だったりっていうところがちゃんと描かれてます。で、僕が演じる千秋と忍が出会うことで、お互いにかすかな光を見出していくんですけど、光が当たることで余計に周りの影が際立っていく…。そんな中で自分たちの幸せを探していくドラマだなと思っています。千秋も過去にいろいろ背負っていて、復讐のために忍に近づいてくるんですけど。

漫画が原作で面白そうだなと思うんですけど、山口さんは、深みと影を操る女優さんじゃないですか。板垣くんとの組み合わせって、新年早々ハマりそうです。
復讐の感情や気持ちをもつ役を今まではあまり演ったことがなかったので、それを演れる楽しさはすごくあります。それとドラマの前半で、忍に近づくところのパートである種のあざとさっていうところを計算しながら演るっていうのもすごく新鮮で。本当にいろいろ新しい挑戦をしている作品で、やりがいを感じながら、日々撮影してます。

冷静じゃないと復讐ってできないですもんね。
そうですね。

復讐にも美学というのが存在すると思うんですが、板垣くんはどんなものを美しいと感じますか?美しいと言われる存在が惹かれるものって、どんなものなんだろうと。
さっきティム・バートンの作品が好きって言ったんですけど、ちょっといびつなもの、完全じゃないもの…。スカイツリーは、三角形だから見る角度によってまっすぐだったり斜めだったりするんですけど、ちゃんとなってないのが自分はいいなと思うんです。アレッサンドロ・ミケーレが作る独自の色使いや世界観は「多くの人がほどほどに美しい」って思うものじゃないじゃないですか。そういうマニアックな部分に惹かれます。同様にデムナ・ヴァザリアが手がけるバレンシアガも好きなんですど、破壊的な部分もすごく美しいと思う。

不完全だったり、毒があったり。
完璧じゃない方がいいですね。

じゃあグッチとバレンシアガのコラボは好きなものが重なっていますね!
はい! 夢のようなコラボです。

逆に、醜いとか嫌だなって感じるものは?
僕はどちらかというと、悪役の方が好き。ディズニー作品とかでも悪役に惹かれるんですが、作品に出てくる悪役はしっかりとしたバックボーンがあっての悪じゃないですか。薄いシンプルな、単なる悪意は嫌だなと思いますね。薄っぺらな悪意は。

退屈だなと思うものは?
なんだろう…整えられすぎているものは、退屈だなと思っちゃいます。

未完成なものや不完全なものに美を見出すのは、素敵な感性だなと思うんですけど、そのルーツはどこなんですかね。
僕は芝居やファッション、メイク、イラストとか、そういうものを表現する人って、自分の中で完璧なものを出してしまうのはそれは死だと思っているんですね。そのときのベストは出すけど、それが生涯におけるベストか納得できるものかっていったらそれは違うし、自分の人生における未完成を生み出し続けるのが我々だと思うので、こういう仕事をしているからかなと思う。

常に未完成を更新していくってことですよね。メイクやファッションも詳しいし上手ですよね、板垣くん。
楽しいですね。結局芝居みたいなとこに繋がってきちゃうんですけど。メイクはコンセプトを決めて、そのコンセプトに自分がなるという感覚がすごく楽しい。色んなものになるのが好きなので。視覚的にわかりやすく変われるものなので楽しいですね。好きなものは全部繋がってると思います。

ちなみに、今お気に入りのメイクアイテムは?
アイラインでいろいろ遊ぶのが好きなんです。バイレードのリキッドものは普通のラインじゃなくて、アーティスティックなラインが書きやすくてお気に入り。いろんな線を書いてます。

ファッションはどうですか。今、いちばん好きなファッションは?
最近だとやっぱりデムナのバレンシアガ。伝説のようなクチュールとストリートと…デムナがクリエイティブ・ディレクターに就任したのはすごく必然だなと思うんです。クリストバル・バレンシアガのクチュールにさらにデムナがストリートのエッセンスを加えて完璧だな!と。

ファッションとかメイクは自分を表現するものの手段ですが、板垣くんにとって、自分らしさとは?
今って、自分らしさが謳われている時代じゃないですか。今度は逆に、そこに囚われ過ぎている人たちが出てきているように思うんです。自分らしさって、そういうことじゃないし、言葉で説明するものでもないというか。他者に対してもそうですし自分に対してもそうですし、もっとシンプルに生きられたらいいし、そういう世の中であってほしいと思います。

自由らしさという中で「~らしい」という型にはめちゃうことになりますもんね。
でも、実は何も変わってないんですよね。

板垣くんはシンプルでいられてますか。
おかげさまで(笑)。

お話ししていても、ニュートラルですもんね。
表に出ている立場として、シンプルに生きることでこういうふうに仕事になることや、ファンの方たちが「いいね!」ってくれることは自分にとってすごく励みになります。

自分らしさを追求するよりも、自分に正直であることが大切ですよね。
何が自分らしいのか、僕もそんなによくわかってないです(笑)。だからこそ、僕はただやりたいって思ったら、やりたいことをやってみる。そういう環境をもらえてることはありがたいし、大きいと思うんですけど。

板垣くんは、自分はどんな性格だと分析しますか。
うーん……色んな変な服、好きな服を着て、芝居をして、それが天職だと思ってるので、常に表現、アウトプットし続けてることで生きてる人間だなっていうのは思います。表現人間というか。

面白い! 表現人間。まさにぴったりですね。インプットはどんなところでしてるんですか。
SNSやコレクション、あとは映画とか普段買い物に出かけてすれ違う人だったりからもヒントがあります。

俳優や芸能界活動をするうえで、誰かからもらったアドバイスや心に留めている言葉はありますか。
山田裕貴さん。何かを言ってもらったということではないので質問から少しずれちゃうんですけど、彼の熱さや芝居に対する姿勢、現場でのあり方です。12歳ぐらいのときに一度共演させて頂いて、また今年19歳になって改めて共演して。自分はどっちかっていうと、常に燃えてるタイプではないので、真逆な感じだとは思うんですよ。だからこそ、すごく憧れる。僕もそうしようというわけじゃないですけど、山田さんのような在り方は、自分も覚えておくべきだっていうのは思います。

彼の存在、熱さ。
そうです!そして話も面白いんです、本当に。

ストレス発散法は?
買い物。

最近発散しちゃったものは?
ついさっき、服を買いました(笑)。

ストレス発散になる?
なりますね。さっきも休日は買い物したり映画館行ったり、と言ったんですけど、その時間がストレス発散かなと思います。

僕も買い物が大好きなので、服を買わなくなったと言われる若い世代の代表の板垣くんのお買い物欲は、すごく嬉しいです(笑)! ここからは、自分の好きなものを思いつくままに。まずは、顔で好きな部分!
顔、どこだろう…。手は綺麗だなと思うんですよ、自分で。けど顔だと…。うーん、眉毛かな。

今日は隠れちゃってるけど、確かに。
割としっかりと生えているんですが、役によって薄さとか細さとか変えられるので、眉毛!

自由自在になる眉毛。じゃあ、体だと手ですか?
手です。

細くて長い。
そうなんですよ。母親がもうこのまんまの手で。

手が綺麗っていいですよね。自分がいちばん見るパーツじゃないですか。
そうですね。ポージングとかするときも上ります。

仕草が綺麗な人って美しい。好きな食べ物。
麺類がすごく好きで、ラーメンとかパスタとか。

自分で作ることも?
ラーメンは食べに行きます。

お気に入りのラーメンって何系ですか。
味噌が好きなんですけど、この前行ったところがめちゃくちゃ美味しかったんですよ。江戸川橋にある「三ん寅」。

僕も味噌派なのでちょっとチェックしてみます! では、好きな色。
ブラック。全身黒のおしゃれとかって、なんだかんだいちばん難しいじゃないですか。黒っていろんな黒があるから、全部黒で合わせようとすると質感や生地で全然違う。黒って、すごく奥深いなと。

ベーシックだけど手ごわい色ですよね。自分の動物に例えると?
実家で飼ってるのは犬なんですけど、猫かな…。

好きな香り。
バニラ系は好きかもしれないです。

お気に入りの香水はありますか?
「ディオール」のバニラ ディ オラマ。

好きな言葉。
えー…なんだろう。好きな言葉…贅沢は味方(笑)!

おー、いい言葉(笑)! 寂しくなったときはどうしますか。
寂しいときは誰かに連絡する。

寂しくなりますか?
なります!なります!最近特に、寒いし(笑)。

そういうときは、友達に電話を。
ラインしますね。

生まれ変わるなら、男性?女性?
女性。1回男性やったので、同じのやってもつまらないから(笑)。

アルバイトしてみるのはどんなアルバイトしてみたいですか?
アパレルのショップスタッフはやってみたい。やっぱり服好きだから。

服に囲まれて楽しそうですよね。自分のブランドを作ってみたいなと思いますか。
思います。

それがひとつ目標というか。
30代ぐらいでできたらいいな。

もっと早くていいんじゃないですか!?
いけますかね(笑)。

早い方が! 楽しみです。お休みが1ヶ月あったら何をして過ごしたいですか。
ヨーロッパのいろんな国を行きたいですね、1ヶ月だったら。

今日もお買い物してきましたが、自分にご褒美をひとつ買ってあげるとしたら、何を買ってあげますか。
コート。さっきショップで見てきて、めちゃくちゃかわいいのがあったんですよ!

ショッピングすると、常に次を見つけちゃうんですよね。
出会っちゃうんですよ! 本当に悪い循環(笑)。

来年20歳で、10年後は30歳。その時、どんな板垣李光人になっていたいですか。
一番は、変わらずに好きなことをやる、できていればいいなと思います。あとは余裕でいてほしいし、年齢が30歳になったのであればそれをうまいこと武器にしていて欲しいな、と思います。

でも、想像つかないでしょう(笑)?
想像つかないですね(笑)。

余裕でいてほしいっていうのが面白いなと思ったんですけど、もうちょっとどっしり構えていてほしいってこと?
それもありますし、大人になっていって年を重ねて、すごく真面目に変なことをしている、そんな余裕をちゃんと身につけはじめていてほしいなと思います。

真面目に変なことしてるっているのはいいですね。人としても不完全ですもんね、いい意味で。まずは来年からはじまる『シジュウカラ』楽しみにしています。今日はありがとうございました!
ありがとうございました!

ニット¥136,400、シャツ¥82,500、パンツ¥96,800/全てMARNI(マルニ ジャパン クライアントサービス) 、シューズ/スタイリスト私物

INFO
マルニ ジャパン クライアントサービス 0800-080-4502
MODEL:RIHITO ITAGAKI @STARDUST
PHOTO & VIDEO:MASAMI SANO @ KIKI INC.
HAIR & MAKE-UP:KATO @TRON
STYLIST:YUTO INAGAKI @TRON
COOPERATION:CAFE & BAR CHAOS
EDITORS:GEN ARAI, LISA
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