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VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest:高橋侃

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載。レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第48回は、美容師を経て俳優に転身、雰囲気ある佇まいで業界内でも注目を集める高橋侃くんが登場!

高橋くん、俳優としてデビューしたのは2020年、24歳のときなんですね?
はい、25歳の誕生日が放送日だったのでよく覚えています。

最初の現場はどうでした?
わからないこともたくさんあったんですけど、あまり気にしないでやろうとは思っていました。

緊張した?
緊張という感覚はあんまりなかったんですけど、クランクインして3日ぐらいでやっと慣れたかなって感じはありました。

それまではSHIMAの原宿店で、美容師をしていたんですよね。
はい。

当時から僕も高橋くんの存在は知っていたのですが、俳優に興味が湧いたのはいつの頃からなんですか?
実は俳優に対しての興味は実は一切なかったんです。お声をかけていただくことはあったんですけど、美容師が本業で、モデルの仕事もしていたところだったので。美容師としてもアシスタントからスタイリストにいち早くならなきゃいけないって頑張っていたので、あまり役者とか芸能界に対する憧れっていうのはなかったですね。

そうだったんですね。
僕、美容師とモデルの仕事を辞めたとき、「役者やろう!」と思って辞めたわけじゃないんですよ。先ずは、この美容師とモデルの仕事を辞めて一回ゆっくり考えようかなって思っていたんです。いろんなことにチャレンジしたいという気持ちで。ヘアメイクとかファッション、音楽も好きなんで、そういうものに対しても自分は何かできることあるんじゃないか、って考えてたんですけど、いろんなことに手を広げていくと全部中途半端になっていくのが恐くて…。

器用貧乏になっちゃうってところありますもんね。
そうなんです。なにかひとつ決めようって思ったときに、前々から知人に言われていた“役者”を思い出し、おもいを捨てきれなかったです。

せっかくスタイリストまでになった美容師のキャリアに区切りをつけるのは、勇気のいることじゃなかったですか?
僕、その勇気とかってなかったタイプなのかな。あっ、やーめよって感じだったんです。もう辞めた方がいいわって感じで。

辞めた方がいい、というのは?
もともとどこか感じていたことではあって、理由はたくさんあるんですけど。ふと降りてきたんですよね。今だ!っていうのが。

常に自問自答していたんですね、ここが自分の居場所かどうか。
そうですね。自分が30歳、40歳、自分自身の将来を想像したんです。になったときに、やっぱり美容室ってイチ会社員ですし、毎日私服着たサラリーマンってイメージが僕の中ではあって、同じ時間に出社して同じ時間に退勤するっていう感覚を、これからずっと続けていくんだなと。だいたいこれくらいの家に住んで、こんな車を買って……というある程度予想できる自分の将来に苦しくなってしまった。お先真っ暗の逆ですね(笑)。

まさに俳優の仕事は予測不可能なもの。デビューして2年ほど経ちますが、頂上を10としたときに、高橋くんは今、どのくらいの場所に立っていると感じますか?
0.7ぐらいじゃないですかね?

そんなに低いですか!? 
1まで行ってない気がしますね。役者としてやっていきたいことももっといっぱいありますし、役柄の幅といったものも含めまだなんか掴めてない。掴めてきたものもあるんですけど、そこはやっぱり1合目に来たときからスピードは早くなっていくんじゃないかなって気はしています。

なるほど。登っていくスピードだってずっと同じじゃないですもんね。
美容師のときもそうだったんですけど、基本的に僕、初速が速いタイプなんですよ。だからこそ、ちゃんとゆっくり周りながらやりたいとは思っています。

高橋くんの存在感って、歳を重ねてさらにいい味が出そうですよね。
本当ですか!嬉しいです。そう言ってもらえるのは。

いい意味でクセが出そう!まさに今、着々と俳優としての認知度を上げ、いろんな作品に出るようになってきて、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演。決まったときはどうでした?
なんかこう、実感も特に……。決まった!という嬉しさは特になかったです。役者をやっていく上で、もちろんやってみたいと思ったことを早い段階でやらせていただくのであれば、そこでちゃんと結果を出さなければいけないっていう気持ちの方が強かったです。

冷静に受け止めていますね。大河とか映画とかって、出演者がすごく豪華だったりするじゃないですか。現場の空気感も、インディーズのものとは全然違うんだろうなって想像します。高橋くんは今、脇役という形で出て、そこで存在感を残していくっていう状態だと思うんですけど、そういう最上級な現場の中で、役者としての貪欲さみたいなものが湧いてきたりしないですか?
もちろんありますね。それこそ僕が今年来年、公開を控えている映画とかでも、魅力的な先輩俳優の方々とご一緒することが多かったので、そういう方々と一緒にお芝居していると、その気持ちはすごく増していきます。逆に苦しくなるときもありますけどね。対面してお芝居したときに、もっともっと、もっともっといかなきゃいけない!って。

自分の課題が見えてくる。
はい。ひとつひとつの現場で課題は絶対に出てくるので、そこに対してちゃんと向き合っていきたいなって思っています。

自分自身をみて、役者・高橋侃のここは誰にも負けない役者としての魅力はどんなところですか?
んー……負けてないって思うことはないです。負けたくないって気持ちはありますけど……。何が自分は優れているというのは正直わからないです。負けていない部分を教えてくれるのが現場だったり、スタッフやファンの方だったりっていうイメージはあるんですけど、なんて言うんですかね……。

表現がちょっとハードかもしれないんですけど、自分の武器、役者としての武器みたいなものはありますか?
武器か……役者をはじめたのが遅いってことじゃないですかね。

逆にね!
はい、それは僕が自分の強みだって思っていることの一つです。いわゆる役者目線じゃないところで普通に生きてきたこと。美容師やモデルって、一見すると華やかに思われるかもしれないですけど、裏は結構暗くなったり苦しくなったりすることも多い。そういうことをちゃんと20代で体験できている。それが結果的にこれからのお芝居につながってくるのかなと思ってます。

高橋くんはどんな俳優になりたいですか。
それが一番難しいところで……。答えを、どんな俳優なりたいかっていう答えを見つけたくないなって思っているんですよね。見つけちゃうとどうしてもそこに引っ張られていくような気がするし、もちろん自分の理想の人はいますけど、あまり考えずにやっていきたいなとは思っています。

では、高橋くんが好きだと思う役者ってどんな人ですか?
芝居においてだと、僕は憧れている人っていうのはいなくて、尊敬している方がたくさんます。そういう人たちのものをたくさん盗んで、自分のものにしてオリジナルを作れたらっていいなと思っています。瑛太さん、山田孝之さん、小栗旬さんも大好きですし、江口洋介さんや窪塚洋介さんも大好きです。結構いっぱいいるんですけど、そういう方たちのいいところ、すごいなって思うところを、自分の中にも見つけなきゃいけないなって思っています。

今挙げた人たちって個性豊かですけど、どんなところがいいなって思う人たちなんですか。
皆さん30代後半、40代とかですよね。

大人ですよね。
はい。そこで第一線でやれている方っていうのは、ただの役者じゃないなって。芝居はもちろん、人としての魅力があるからこそずっと求められ続けるんだと思います……いい人間というか。小栗さんと共演させていただいたとき、すごく優しくて……。役者やスタッフ問わず誰に対しても真っ直ぐだし、僕にも話しかけてくれたんです。そういうのがすごく嬉しかった。「そうだよな、やっぱり人としてかっこいいよね、だから売れるんだよな」って思いました。

逆に同年代の人たちの活躍って気になります?
あんまり気にならないかもしれないですね。もちろん友達の作品などは観たりはします。あと僕、あんまり先輩という人がいないんですよ、役者の先輩。事務所の先輩ぐらいしかいなくて。

まだ2年ですしね。現場でこれから出会ってくんだと思います。
そうですね、現場でお会いした先輩はいるんですけど、コロナ禍の時期に僕、役者はじめてるんで、打ち上げとかもないから……。

そこもね、僕聞きたかったんですよ。2019年に思い切って辞めたあとに、コロナが2年間、長かったじゃないですか。それがなかったら全然違ったかもしれないですよね。
違ったと思いますね。

そこをよく耐えたなと思って、一番多分、大変なタイミングだったと思うんです。
でもやっぱり、あのとき美容師を辞めたことは本当に正解だったなって思うんです。コロナの時期だったら多分辞めなかったと思うんですよ、守りに入っちゃうから。だからこの選択は正しかったんだなって思うんですけど……。これから役者始めて直ぐにあったオーディションに受かり、撮影がはじまるっていうときにコロナ禍になったときは苦しかったですね。それまで仕事で休みがない日々を送ってきたので、どうしよう……って。メンタル的にも少し、波が多かった時期でもあったかもしれないですね。

高橋くんにとって、初めて思い通りにいかない状況だったんじゃないですか?
美容師のときからずっと思い通りにならなかったですよ。結果だけ見ると思い通りにいったんだろうなって思われるんですけど、全然思い通りにいってなかったです。

順調だったのかなと思っていました。
スタイリストにだって本当は2年でなりたかったけど……でも、そういうもんなんですよね。2年でなるって決めても3年かかるし、3年でデビューしたいっていったら4、5年かかっちゃう気がしていて。だからパンデミックのときは自分の気持ちを忘れずにこの時期を過ごそうと思っていました。ありがたいことに、事務所の方とコミュニケーションとりつつ、zoomで芝居のレッスンさせてもらったりして。芝居というものを考えられた時間でした。いきなり作品がばっと入っていくよりかは、役者としての自分を客観的に見たり、映画をたくさん観たりと、インプットの時期でした。美容師だった頃は、忙しくて映画とかドラマを観る機会がなかったので、すごくインプットの時期になりました。多いときは1日4本ぐらい観てました。

役者をするうえで、心に留めているアドバイスや言葉はありますか?
特に言葉ではないんですけど、芝居するときに心がけているのは「自然体」でいること。カメラを向けられるのってやっぱりちょっと居心地が悪いじゃないですか。でもそこに対して、今の状況と変わらないことをずっと意識していたいなって思います。

モデルの仕事でカメラ慣れはしていたと思うのですが、カメラの前で演じるとなるとまた違う?
そうなんです、全然違います。

話は変わりますが、高橋くんの趣味はなんですか?
最近はゲームセンターに行くのが好きですね。コインゲームにハマってます。

急にどうして(笑)?
24時間営業している大きなゲームセンターまで友達とちょっと車を走らせて、メダルゲームやって、バスケして、UFOキャッチャーして。お腹が減ったらホットスナック食べて(笑)。それが今、最高の趣味かもしれないです。コインゲームにハマったきっかけは、子供のときってコインっていっぱい持てなかったじゃないですか。せいぜい10枚とかで勝負しなきゃならない(笑)。でも今は大金持ちになったみたいな気分になって、コインをいっぱい使ってやれるから楽しくて。しかも最高に無心になれるんですよ。だから終わった後はすっごく気持ちがいい!あとはサウナが好きです。

頭をスッキリする感じですね。
コインゲームは本当に気分転換になりますよ!

へー、僕も何年もやってないからやってみようかな。
いや、ぜひ一回行ってみて欲しいですね。結構盛り上がりますよ。

ここからは、好きなものを思いつくままに教えてください。まずは、自分の顔で好きなところ。
眉毛っていわれがちなんですけど、意外と口かなって思います。結構分厚いんで口ですかね、唇!

確かに眉毛もね、印象的で美しい。
そうですね、眉毛も言われること多いんですけど。

じゃあ自分の体で好きなところは?
手が小さいところですかね。

あ、本当だ!小さい。でも顔がちっちゃいから小さく見えない(笑)。
(笑)。小さい手は職人さん気質らしくて。だから美容師とかにすごい向いていた手って言われてたんです。それって、今後仕事でも何か活かしていけるんじゃないかなって思っています。だから何となく好きです。

好きな食べ物は?
生姜焼き定食ですね、王道の。

料理はするんですか?
します!

得意料理は?
オムライス。オムライスは得意ですね、あとカレー。

どんなオムライスですか?
僕は、玉ねぎをまず丸々一個使うんですけど。結構細かく刻みます。で、鶏肉。僕、基本的にムネなんですけど。鶏肉も結構入れるねってぐらいの量を入れます。

具沢山!
はい、でも鶏肉と玉ねぎだけです。で、油ひいてバター乗せて、それ焼いて、シンプルにそれだけ。あとは卵ばっと乗せて。

卵は半熟系?固い系?
僕は固い系です。

そこ分かれますよね(笑)。
僕は固いのが好きですね!

逆に苦手な食べ物とかってありますか?
きゅうりとかパクチーが苦手です。

自分を動物に例えると?
カエルじゃないですか。本当はワニになりたいんですけど!

ワニになりたいカエル。何かいいですね!次は好きな色。
ブラックかな。黒のものを身につけることが多いです。

好きな言葉。
そこはじゃあ、親の気持ちを借りて、僕の名前の由来である「侃侃諤諤」(かんかんがくがく/意味:正しいと思うことを堂々と言うこと)ですかね。親からもらったものなので、意味を込めて生きていきたいなって思います。

“なお”って読みにしたのもいいなと思いました。すごく強い漢字だけど、読み方を“かん”じゃなくて“なお”って、柔らかさも感じる。
あと守破離(しゅはり)って言葉がすごい好きです。千利休の言葉なんですけど、これはひとつのある環境に、例えば僕のSHIMA時代に置き例えると、SHIMA入社しましたってときって多分守りに入るんですよね。どこかもっとやれることがあるって思うと一回破ろうとする。離れるという意味も、会社もやめるとか人間関係を離れるということだと思うんですけど。この「守破離」という言葉をもとに、僕は今、どこにいるんだろうって考えることはあります。

守破離な視点で自分の状況を把握する。
守破離の観点も長めで見たスパンと、短い中でのスパンの2つがあって。特に役者の仕事って、毎回同じ人と仕事するわけじゃないんで、守破離って言葉はあんまり当てはまらないんですけど、守破離な意識を持ってやっていかなきゃいけないなって。現場に入って、最初は守って守って、どんな感じなんだろうって。そろそろ自分のお芝居で遊んでみてもいいかな、ガツっていってみてもいいかなってときは破、で、そろそろその考え方から離れてもいいかなっていう考えを大事にしていきたいなって。

まずは自分の可能性を自分が信じないとできないですよね。そんな守破離な視点をもちながら、10年後、36歳の高橋侃はどんなふうになっていたいですか?
10年後の手紙みたいな感じですね、子どものとき書いたみたいな。

確かに、自分への応援歌ですね。
自分に厳しく、人に優しくできる人であればいいかな。それって、本当に僕がタイムカプセルに埋めていた言葉で、20歳のときに小学校の先生から送られてきたんですよ。その言葉だけしか書いてなくて、びっくりしました。サッカー選手になってますか?とか書いてあるのかなって思ったら、“人に優しく自分に厳しく生きていてください”って書いてありました。自分に厳しくするって難しいですしね、人に優しくするのも難しいですから。

その逆になっちゃいますからね、ほとんどは。
そうですね、そうそう。そこをやっぱり堂々とできていればいいですけどね。

でもそれがまさに、さっき尊敬していると挙げていた人たちの共通点ですよね。人に優しい性格俳優としての活躍、楽しみにしています!
ありがとうございました!

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