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VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest:菅田将暉

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載。レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。記念すべき第50回は、編集部からの長年のラブコールが実り菅田将暉くんが登場!俳優・ミュージシャンとして唯一無二の存在感を放つ彼が29歳の今、思うこととは。60分のロングインタビューをノーカットでお届けします!

記念すべき50回目にラブコールが実って菅田くんが登場!夢が叶ったって感じです。
(笑)よろしくお願いします。

デビューしてからもう13年になりますが、どうですか?振り返ってみて。
時間に対して、体感スピードみたいなことはわからないですけど、あっという間のような気もするし、でも長かった気もする。個人的には一歩一歩、一段一段登ってきた感じです。しいて言うなら、ありがたいことに、思っていたよりも早めにその階段を上がった感覚みたいなのはありますけど。人生というか、一歩一歩こうやって進んでいくんだなみたいな感覚ですね。

自分のキャリアの転機になったなと思う出来事とか、作品はありますか。
作品だと『仮面ライダー』、『共喰い』、『あゝ、荒野』の三作品が僕の中ではあります。

振り返るとそれらが転機になったな、と。
作品でいうとそうですね。メディア的にはauの鬼ちゃんとかいろいろ。

たくさんの作品に出演されてきましたが、菅田くんの作品選びの基準、最終的にやってみたいな、やってみようと決断するポイントは?
今でこそ選ぶというか判断するっていうこと、自分でジャッジすることが増えましたけど、昔は別にそんなつもりはないし、その立場でもなかったです。ただ共通して言えるのは「今、これをやらなきゃな」っていう感覚みたいなのが、全部にあって。

例えば、友達と喧嘩している時期に、喧嘩するような映画のオファーがきたり、大好きな人ができたときに恋する映画の話がきたり。今回の映画『百花』で言うと、ちょうど僕のおばあちゃんが記憶が不確かになってきていた時期で、そのことに数年対峙し、新しく知ることがたくさんあったタイミングだった。コロナ禍で仕事が止まり、家に川村元気さん(監督・脚本・原作)から小説が送られてきて読んだときに、しかもちょうど結婚を考えていた時期というのもあったので「今これはやんなきゃいけないんだな」と。そんな感覚を大事にしていますね。

その作品に運命を感じるような。
そうですね。そういうふうに捉えた方が楽しいですね。

自分の好き嫌いじゃなく、ちょっと受身というか流れに乗る。
本当、そうですね。

素敵ですね。
いや、ありがたいですよね。本当に何も考えず流れで生きてきたので、そういうふうに導いてもらったような気もするし、自分で選んでいるような気もするし。

9月9日公開の出演作『百花』、僕も先に観させていただきました。すごく印象的だったのは、どんどん記憶をなくしていく原田美枝子さん演じる母・百合子に対して、菅田さん演じる泉が「なんで俺を置いていったの?」って聞くシーン。泉がどうしても知りたかった「なぜ」なんだろうなと、すごく胸が苦しくなりました。
現場で面白かったのが、原田さんとも話していたのですが、あのシーンが一番通じ合った感じがしたというか。映画の中では、泉、息子的にはお母さんはやっぱりずるいんですよ。それは、決定的に話したい話があるし、確認したいことがあるんだけど、母は忘れていくし、会話ができなくなっていくから確認のしようもない。そのもどかしさがずっとあって。泉はお互いの未来のために母をホームに入居させるわけですよね。それで、2人は距離をとったことによって、やっとできた隙間みたいなものによって初めて素直に喋れたのがあのシーン。すごく楽しかったし、唯一会話が成立したシーンかもしれない。だから切ないのかもしれない。

泉と母親との関係は、冒頭からザワっとくるものがありました。
ディープですよね。

観た後は、映画で深く語られていない部分にも思いを馳せていました。お母さんが出ていった1年間、泉はどんなふうに過ごしていたと想像しますか。
どうしていたんでしょうね……。いわゆるネグレクトと呼ばれるものの状況というか。米の炊き方もわからなくて、でもお腹がすいたから生米を食べて。けど味はしないし、お腹も膨れないし、口んの中でずっとなめてたらお米になるかなとか、何かいろんなことやっていたりするんでしょうし。調味料だけ吸えば味もあるし、万引きしたのかなとか。経験値も知恵もない状態で生きるっていうことを1年間したんでしょうね。肉体的な空腹っていうしんどさもそうだけど、幼少期に形成される人格において反響ってすごく大事じゃないですか。親って大事だし、周りにいる大人、触れる人って大事。

……別の作品の話になるんですけど『ミステリと言う勿れ』に出てくる「子供は渇く前のセメントみたいだ」というセリフが好きで。子供の心は固まる前のセメントのような心だから、物が落ちたら、型がついてしまい、それが一生残るんだよ、修復するにはすごく大変なんだよっていう例え話なんですがすごく共感しました。まさに泉の心もそういうことなんですよね。

泉のように「許す」って難しいなと思うんですが、菅田くんは許せるタイプですか。
そこもすごく今回考えました。覚悟と許す、この2つが泉的なテーマだなと思います。この映画をやるまでは両方を点で考えていたんですよね。ここから覚悟を決めるとか、ここで許すみたいな。でも、改めて演ってみると点じゃなくてグラデーションがあるなって。この映画が終わったときに泉は全部許したわけではないし、彼自身にも子供ができるっていうところで、過去の経験もあって自分が父親になれるのかなという不安もあるし。覚悟を決められているのか、決められてないのかっていう不安な中で、妻にも「実は私も妊娠したとき嬉しくなかったんだよね」って言われたときに「君もそうなんだ!」みたいな。そういう覚悟。日々積み重なっていく覚悟がこの映画にはあると思う、それが多分お母さんに対してもそうで、許す覚悟というような……この映画の中で変化があるとするなら、少し許せるものが増えたってことなのかなと思います。

なるほど。「許す」って心の状態だと思いがちですが、「覚悟」というある種の意思とのバランスだったりすると。
そう思えば楽だなとも思いました。人間ってそんな簡単にできていないから。「こういう理由があったからこう覚悟しました」っていうのもあるんだけど、どっちかというと僕はそういう覚悟は仕事の方が多いなと。家族とかプライベートにおける覚悟とか許すみたいなことは切り替えではないから。切り替えになっちゃうと、嘘つくことになるから。じわじわ覚悟、じわじわ許していければって思えば「あ、生きられる」って。

自分もその感情を受け入れるってことですよね。
そうですよね。ちゃんとそこに時間がかかることを認めてあげる。

いろいろ本当に考えさせられる作品だなと思うんです。もし菅田さんが、お母さんの立場になってしまったら「最後までとっておきたい記憶」って何かありますか。
何だろうな……ちょっと前におじいちゃんが亡くなったんです。何回か危ないかもみたいなことを繰り返していたので、みんなも大往生だねっていう気持ちではあるんですけど、1回危ないかなってなって復活したときがあって。そのとき病院で朦朧としながらメモを書いていたらしいんです。そのメモをおばあちゃんが見せてくれたんですが、おばあちゃんと初デート場所が書いてあって、みんなで号泣しちゃって。なんてロマンチックなんだと思いつつもそれなんだ、と。その下に家のこととかも書いてあったんですけど、不思議ですよね。そういうこともあるんだと。結局、初心みたいなところの記憶って一番強いんだな、と。

幸せの原風景というか。
そうですね、やっぱりはじまりを思い出して終わりに向かっていくみたいなことなのかなと。それを見た時に固まっちゃって。よく走馬灯とか言うじゃないですか。その一端がこういうことなんだろうな。でも、ある意味そうなったら幸せだなと。

菅田くんは今おいくつですか?
29歳です。

20代で「やっておいてよかった」ことはなんですか
今ぱっと思ったのは、20代って善悪を結構目の当たりにする。子供の頃って、いいことも悪いことも実行する能力がなかったから、あんまり怪我もしないし、すごくいいこともしないんだけど、20代になると自由と時間がある。ちょっとしたお金もあるし時間もあるし、行動力もあるから、何でもできる。僕は20代でダメなことも、いいことも両方やりました。ダメって言っても法に触れることではなく、倫理的に自分の中でかっこ悪いなと思うこと。いいこともダメなことも両方やろうって思った時期があって、それは演者としても活きるからなんだけど、この年代で怒られたり失敗をしないと、30代40代になって失敗できないな、というのを直感で思っていたんです。親にも事務所にも怒られたけど、でも、20代でそれをしてこれたのはよかったなと思います。今はもうしようとは思わないですけどね。なぜならちゃんと「かっこ悪いこと」を知っているから。

人生ではかっこ悪いことも大切ですよね。
オールしてそのまま仕事行くとかもそうですけど、仕事としてはダメじゃないですか(笑)。

僕もやっていました(笑)。
でも、それを経験でやってみてダメっていうのと、やらずにダメっていうのはちょっと違う。それを今やるとちょっとかっこ悪いなと思うけど、そういうことをやってみるとか。目標を見つける時っていいことだけを考えるとしんどいから、駄目なことを消していく、やってみて消していくと、なんかいいなと思いますね。

本当に20代で必要なことですよね。
先輩とかに、今できる失敗だねと言われたときに、「あ、いいこと」なんだって。そういう失敗はいろいろやれたなと思います。いまだに怒られるけど(笑)。

忙しい20代だったと思うんですけど、逆に「これをやっておけばよかった」と思うことはありますか。
旅ですね。特に国外。海外に全然行ってなくて、ずっと日本にいたなって思いがあって。ちょうどコロナ禍になる前ぐらいに、いろいろ海外に行こうと決めたら行けなくなったので。20代で飛び出してみる。知らない土地で、裸一貫で。もちろん嫌なことも最悪なこともあるんだろうけど、海外でスリにあった話とかしてる人ってちょっといいじゃないですか。その怖さを知っている人の歩みはちょっと違うよなと。

その人の面白さになってますよね。
人生経験ですよね。

もうすぐ30歳。30代になって始めてみたい、やってみたいと思うことはありますか。
いっぱいありますよ!言わないですけど(笑)。さっき言った旅はしたいです。仕事的なもので言えばこの世界にいると、いろんな人に出会えて、いろんなものを作っている人がいっぱいいることを知るんですよ。でも、物を作ることに長けている人って、人にプレゼンするのが得意じゃない人が多い。だから、そういう人のハブになる何かができたらいいな、みたいなことは、すごく思うんですよね。自分が今までこれだけやってきたからこそあるもの、それを影響力と言ってしまうとチープなんですが、僕が何かをしたら人に知ってもらえるという力を何に使おうかなと思った時に、ギャラリー的な役割ができたらいいなあと思うんですよね。すごくいい絵を描くのにまだ知られていない画家とかいっぱいいるから。

いい意味で、自分が利用されるようになるって素敵なことですよね。歳を重ねるってそういうことだったりもするなと。
本当にそうなんですよね。この間ミュージシャンのVaundy(バウンディ)と仕事をした時にもそれをすごく感じました。別に利用させてくださいとは言わないんだけど、彼が言葉でそういうことをまっすぐ言ってきたことがあって、面白いし嬉しいな!と。

いいですね!
「こういう菅田さんの使い方したいんです!」みたいな。嬉しいですよね。自分の過去を肯定された気もするし。いい感じに使える素材でいなきゃいけないな、と思います。

俳優、ミュージシャンなど幅広く活躍されていますが、菅田くんにとって表現することってどんなことですか。
表現することですか。めちゃめちゃ大きい問題じゃないですか。

表現する上で大切にしていること。
芝居だといつもぶち当たるのが、僕の中で何が嘘で何が嘘じゃないかみたいなところなんです。基本的には演技というものは嘘をつく仕事。その嘘にお金を払ってもらってエンターテイメントを提供するっていう仕事ではあるんだけど、でも不思議なことに本当に感動するんですよね、エンターテイメントって。だから僕らもなるべく、嫌な嘘はつきたくないし、いい嘘をつきたい。それが何なのかが分かれば苦労しないんですが。

愛がなければいい嘘もつけないですよね。
そう。そう思う中で、血の通わせ方みたいなところは自分ごととしてあるんですが。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源義経を演じたんです。源義経ですよ!彼の気持ちなんて、誰がわかんねん!っていう。でもやらないといけない。演じるというより、義経にならないといけないんです。せめて数秒だけでも。そう考えたときに、みんなが知っている悲劇の武将、大人気の武将だけど当の本人はそんなことを思ってないわけですよ。親父を殺されて、母親を敵に奪われて、家族離散させられて。自分は山奥で育てられ復讐することだけを目的に生きてきて。大自然の中でカラダを動かして、いつか来る復讐のためにずっとトレーニングしていたようなヤツが。

そんな山猿が、兄・頼朝が挙兵するという本当か嘘かもわからない情報を信じて鎌倉まで行って、というだけだったりする。その結果論として、歌舞伎等で演じられている今に伝わる義経像が出来上がっているということを、ちゃんと僕らは考えなきゃいけない。だからその役の「何者でもない時間」を一番考えなきゃいけないなと。ここで話していると真面目な話をしちゃう(笑)。

すごく心に響くいい話です!
喋りたくなっちゃう場所ですね。だからこういう空間作りとかで表現は変わりますよね。「カオス」っていうのがいい。

菅田さんにとっていい俳優ってどんな人ですか。
原田(美枝子)さんもそうだし、別の現場で会った先輩もそうなんですけど、作品を見て素敵だなとかガッ!ってくるものに出ていた人って、みんな赤ちゃんみたいなんですよね。原田さんもすごい少女。この表現が合っているかわからないけど、ある種、ドライというかフラットなんです。でも人間って生きれば生きるほどルールがいっぱい乗っかてくるじゃないですか。こういうときはこうとか、こういう人はこうとか。そういうものがないんですよね。すごく無垢な状態で演じている。演じるだけじゃなくて一個一個のものに対して接している。そういう人を見ると、すごく眠れなくなる。ピュアさみたいなところは失わずにいたいですよね。

ピュアゆえの狂気、もありますよね。
間違いなく。赤ちゃんがメガネとか握り潰すのってすごいですよね。よく例えて喋るんですけど「赤ちゃんって声枯れないよね問題」があって。あれだけ泣いているのに声枯れないんですよ、赤ちゃんたち。大人はそうじゃないですか。よくわかんないけど僕の中では、もし感情100%の状態で泣いたら声は枯れないのかな、と。どこか違う感情とか気持ち、嘘を乗っけているから声が枯れるんじゃないかと。でも実生活でも、わあって泣く時はあまり枯れないんです。でも、お芝居でやると枯れたり体に負担がかかったりする。面白いですよね。

菅田くんはセンスがあって独自の美意識をもっていらっしゃいます。そんな菅田くんにとって「美しい」とか「かっこいい」と感じるものはどんなものですか。
面白いと思うのが、実は僕は今までかっこいい役をそんなに演っていないんですよね。なのにそう言ってもらえることが多い。僕の中の「かっこいい」はまさにそれで、やっぱり人間味あふれるもの。力みすぎて鼻血出ているやつとか、脇汗が染みている人とか、頑張っているときの必死な状態。俳優ってかっこつける仕事ではないから、誠心誠意でその人物を表現していくだけなんです。それでそう言ってもらうというのは、僕の中での「美しい」はそういうことなのかな、と思います

そういう「かっこよさ」を持っていると思う人はいますか?
ミュージシャンの石崎ひゅーいくんは僕の中で美しい人。曲とかが美しさの極地というか、そういうものに思います。デビュー曲の『第三惑星交響曲』は彼のお母さんの曲なんです。デビューするちょっと前に亡くなられていて、もちろんいい曲なんです。けど、それ以上にそのMVが好きで。これ言っていいのかな。オフィシャルのMVは白シャツに黒パンで歌っているんですけど、幻の全裸MVというのがあって、ひゅーいくんがお母さんのために生まれたままの姿で歌っている。そんな話を聞くと美しいと思っちゃいますよね。

菅田さんに憧れて俳優を目指す人って多いと思うんです。
やめたほうがいいですよ(笑)。

この連載でも憧れの人いますか?って聞くと菅田さんの名前が多く挙がります。
ありがたい。

そういう人から何かアドバイスを求められたら、どんな助言をしてあげますか。
言葉で伝えられるものは……いい格言を残せる大人でありたいですけどね。昔、小栗旬さんに言われた言葉があって。「キラキラできるうちにキラキラしとけよ」って。「俺も昔、アイドル雑誌とかでめっちゃこうポーズとってたもん」って、ゲラゲラ笑いながら言っていて。さっきの話ともちょっと通じますけど、そのときにしかできないものってあるから、例え自分がそこに嫌悪感があったとしてもやってみる。特に俳優含めて、一見するとキラキラしている世界において、表面的なキラキラに乗るのは男としては結構恥ずかしかったり、家に帰ったときに死にたくなったりするんですよ。でも、そういうものに乗ってみる。それで1人でも喜んでくれたらいいじゃんっていう感覚みたいなものは、その当時刺さったんですよね。なるほど、余計なことは考えずにやればいいのかって。

余計なプライドは捨ててみな、と。いいアドバイスですね。話が変わりますが、どの映画のどの役でも演れるとしたら、演じてみたい役はありますか。
自分の真逆なところで行くと『スーパーマン』や『アイアンマン』、『007』とか。ああいう作品は僕が生きているうちに日本で作られることがあれば嬉しいですけど、今のところおそらく難しそうなので。もう笑っちゃいますよね、あの規模。敵を倒して、その敵がいたビルが倒壊するのを背景に美女とキス!みたいな(笑)。1回演ってみたいなってちょっと思いますね。

面白いですね、意外です。
日本でもあるといいですね。笑っちゃうくらいかっこいいやつ。

菅田くん、最高のオフの過ごし方ってどんな過ごし方ですか?
最近ちょっと時間をもらえたりしたので会いたいと思っていたけど会えていなかった人とかと結構会っているんですよね。それが一番いいオフですね。時間がないと、ただお茶するっていうことがなかなかできなかったので。

純粋に会いたいという気持ちで会う。
会う理由として仕事が常にあったから、何か別に生産性なく、理由なく会えるというのは一番贅沢。

男女関係なく、人間として好きな人ってどんな人ですか。
さっき言ったそうせざるを得ない人っているじゃないですか。知り合いの画家、ギリギリ食えてるか食えないかわからない画家が、久々に東京の銀座で個展をすることになり、僕も行くと言っていたんですよ。期間も一週間しかないし初日に行けそうだったから、今から行くねと連絡したら「ごめん、今日いない」と(笑)。滋賀から上京して銀座で個展やった初日にいないのってどういうこと?って聞いたら、準備やら何やらで少し前から東京に来ていて3日間筆をとってない。そうしたら不安になって描きたくなって戻ってきちゃったって言うわけなんですよ。もう、信じられます?彼にとって個展をすることは生活がかかっているんだけど、それ以上に描かないっていう状態が気持ち悪くて、滋賀まで帰って描く。そういう生き物がいっぱいいるんですよ、かっこいいですよね。

器用に生きられない人の美しさってありますよね。
特に僕らが演じている人ってそういう人が多いから、そういう人を見ると面白いなと思っちゃいますよね。どうしようもない人、いるじゃないですか。なんでそんなことになってまうん?っていう。でも何か素敵なんだよな。

ここからは思いつくままにお聞きしたいです。最初に、自分の顔の好きなところ。
よく自分の顔もわかってないんだよな……前歯です。前歯(笑)。

歯っていうのは初めて聞きました!では次に自分の体で好きなところ。
足首。よく褒められます。

手も綺麗ですよね、繊細。
ちっちゃいんですよ。手はもっと大きい方がいいな。

気分が上がる食べ物。
寿司。

好きな色。
赤。

自分を動物に例えると。
自分を動物に例える!?難しいですね意外に、キツネとか。

好きな季節は?
秋。

最近感動したこと。
奥さんと仲のいいファミリーがいて初めて会ったんですけど、中学生の女の子の眉毛が繋がっていたこと。嬉しかったですね。

好きな言葉。
この間、ロケ地のトイレに「忙中閑あり」と書いてあって好きでした。忙しい中でも静かな時間はあるっていう。

寂しいときってありますか。
あります。

そういうときってどうその感情と向き合いますか?
でも他じゃ埋められないですもんね、結局。寝るか、漫画読むか、音楽とか。

ちょっとその感情を放っておく感じ?
そうですね。その感情はそこでしか埋められないことはわかっているから、それが無理だと思うとエンタメに走るしかないですね。あとはめっちゃ服を買うとか。

最後です。10年後、39歳の菅田くんはどんな菅田将暉になっていますか。
ちょっとまだ想像つかないですね39歳は。自分が29歳になるとも思っていなかった。みんなもよく「もうちょっと大人になってるって思っていた」って言うじゃないすか。まさに今それを思う。大人って勝手になると思っていたけど、新聞とか勝手に読むようになると思ったけど、読みやしないから!お父さんってすごいんだな!って(笑)。

役者としてはどうですか。
演者としてか。最近は作る側のシステムの方に気がいくことが多いから、いつか自分もその方向でも何かできたらいいなとは思います。10年しかないと考えるとあっという間ですよね。

楽しみですね。素敵なお話がたくさん聞けました。今日はありがとうございました!
ありがとうございます。

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