VOGUE GIRL LINE Twitter Facebook Pinterest Instagram mail

VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest :村上虹郎

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載がスタート!レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第3回は、自由でワイルドな少年の面影を残しつつも、役者として着実にステップアップを重ねている村上虹郎くんが登場!

虹郎くんは芸能活動を始めてどれくらい?
4年目です。

俳優という仕事はどう?この仕事合っているなって思う?
合っているかどうかは正直まだわからないです。今まで色んなこと、スポーツや音楽、学校を途中で辞めてきました。色んなことが何となくできて、何となく辞めて、という感じであまり続けてこなかったんです。だからひとつ、続けられるものを仕事にしようと思って。逆に続けるべきものとしてやっています。関わる全ての作品が全部違う役なので、常に新鮮です。なんて贅沢な仕事なんだと思っています。

もう十本以上の映画に出ているもんね。
あんまり数えたことないので分からないです(笑)。

今まで演じた中で強烈な役だったのは?
役か……現場が一番強烈だったのは、デビュー作の『2つ目の窓』(14)。監督の河瀨直美さんは型破りでした。

僕も昨日、観直した。
僕は恥ずかしいんで2年以上見ていないです(笑)。あの作品はやっぱり印象的ですね。

普段から映画はよく観るの?
もちろん、観ますよ。

今まで観た映画の中で、この役やりたいなっているのある?
ベタですが『ギルバート・グレイプ』(94)のレオナルド・ディカプリオが演じた役をやってみたいです。

いいね、観てみたい!自分なりの役作りのプロセスはあったりする?
毎回違います。作品によっては、あえて役作りをせずにちょっとドキュメンタリータッチにしたいっていうものもありますし。演じる役の家に住まわせてもらうこともありました。デビュー作がそうだったのですが、3週間くらい僕の役の家に住んでいました。『武曲 MUKOKU』(17)では、家ではないですが、ちゃんとしたホテルじゃなく、早めに現地入りして安宿に泊まったり。独特の湿り気があって、ワンコインがないとクーラーもドライヤーもつかないようなところで。単純に制作費がタイトというのもあると思うのですが、結果的にそっちのほうが僕の役作りにはありがたかったです。

住むことでその役の生活感を吸収する感じ?
そうですね。極論を言ってしまえば、ハリウッドスターのような1本で数十億稼げるなら1年に1本の出演ペースで、何ヶ月もかけて役作りもできますが、そんな時間も余裕もない。ハリウッドスターみたいに時間があれば、食事も全部変えて体から変えていける。体が変われば思考も変われる。でも結局、限られた時間の中で役作りをしますし、その瞬間は本当にその役を生きているんだけど……。答えは出てないです。

じゃあ許されるなら4ヶ月くらいかけてじっくりと役作りしたい?
するべきだと思います。デビュー作が河瀨直美監督の作品で、じっくりと役作りしたからっていうのが大きいです。もちろん、だから作品が面白くなるとは限らないですし、役を作りこまなくても面白い作品はいくらでもある。だから正解はないですよね、きっと。そこは僕もまだあまり定義付けられていないです。ドラマ、映画、舞台と全部やらせてもらって、特に舞台は約1ヶ月みっちり稽古して同じセリフをたぶん100回、200回300回くらいは言うわけじゃないですか。その経験の後に映像の現場に来ると「準備できていないのかな」と思ったり、セリフがほつれたりする。でも、それが逆に面白かったりもするんです。

どれも好き?舞台も映画もドラマも。
俳優を始めて4年目ですし、それぞれを行き来してそのギャップを楽しむことだけでも新鮮なので、まだどれが好きかとかはないです。

そうすると5月25日(金)から全国公開の『犬ヶ島』は声優としてだから、また違うギャップがあるよね。
あれもまた特殊でしたね。

声優って今までやったことあった?
アニメ『いぬやしき』でしました。犬つながりですけど。

へ〜、そうなんだ。
今笑うところですよ(笑)!

ちょっとついていけなかった(笑)。
佐藤健さん主演で実写映画化されていますが、漫画が原作でアニメ化されたときに声優として関わらせていただきました。

ややこしいね、犬つながり(笑)。
そうなんですよ(笑)。

じゃあ2作品目として挑戦した『犬ヶ島』での経験はどうだった?
声優って本当に難しいなと思ったのですが、この作品に関してはもっと特殊でした。基本的に使われている音源は、iPhoneのボイスメモで録音したやつなんです。

そうなの!? なんか新しいね。
自分で静かなところに移動して、なるべく早く録って、ていう。それがウェス・アンダーソン監督流。

えー! それは演じるの難しそう。一人で映画の世界を想像して演じるってどうだった?
まず、台本がないんです!渡してくれないんです。ウェス・アンダーソンはいつもそうらしいのですが、実写でも。演じる人のパートしか分からない。

ストーリー全体の流れがわからないんだ?
そうなんです、全部を知らないので。

演じるものしか分からないんだね。
それぞれが作品の一部、パーツでしかない。それってスリルがありますよね。普通はなんでも脚本ありきなので、まず脚本がないと何も始まらないと思っていました。だから「ん???」って。説明はしてもらうのですがセリフの意図もよく掴めなかったり。

しかも虹郎くんは日本語と英語を使ってだね。
とりあえず言ってみるっていう(笑)。観られました?

まだ見てない。今の話聞いてさらに興味でた!
面白いですよ。

声優として出演している役者もそうそうたるメンツだよね。スカーレット・ヨハンソンにフランシス・マクドーマンドにオノ・ヨーコ……。
僕のクレジットの下にはハーベイ・カイテルですからね(笑)。

どう?そういうメンバーと並んで。
あんまり実感がないです、実際に会っていないので。舞台の公演中で行けなかったのですが、ベルリン映画祭にも行きたかったですね。

予想以上の裏話を聞けたけど、将来どんな役者になりたい?『犬ヶ島』をはじめとして、虹郎くん、いいキャリア積んでるねって思うけど。
目標はなかなか人に言わないんです。自分の中には漠然とあるんですけど。

宣言してそこに向かうより自分の中であたためながら?
そういう性格で、ちょっとサプライズしたい。言いたくない(笑)。

虹郎くんって、好き嫌いはっきりしてるの?
してると思います。

じゃあ好きの基準は?
最初は逆に嫌いなものを見つけて潰していくのが楽しかったんです。あ、これは好きじゃないんだなって。でも、嫌いなものを省いて好きなものだけを見ていると、それこそ物事の全貌が見れないなと思って。

自分の性格を言葉にすると?
性格……難しいですね。最近は人に「猫っぽいけど犬」って言われました。

どういうこと?
ホワホワしているけど割と忠実、一途みたいな意味ですかね。

虹郎くんとも仲良しの北村匠海くんが、この前のインタビューで「いい意味なんだけど、虹郎って不器用でまっすぐなんです」って言ってたけど、どう?
不器用かもしれない。それは好き嫌いがはっきりしているから。この仕事をしていて好き嫌いがはっきりしているとなかなか生きづらいなとは思います。言いたいことを言えないですし、ある意味、俳優は嘘をつくのが仕事だと思うので。だからこそ早く自分のスタイルを見つけたいですね。

まだまだ若いしね。
そうですね、でも若手俳優という括りは面倒臭いと思ってしまいます。

でも、その不器用さからくる面倒臭いって感覚、とっても人間っぽくていいと思う。だからこそ何かを表現したいという気持ちに繋がってるようにも感じるし。
虹郎くんもカメラやってるんだよね?
はい。

若手俳優はみんなやってるね。
やっていますよね。僕はある程度早くから触れていましたが、太賀くんはもっと早くて。太賀くんは写真うまいです、すごくいい写真を撮る。

虹郎くんはカメラで何を撮る?
決まってないです。

いつも持ってるの?
前はいつも持っていたんです。16、7歳の時にフィルムカメラを始めて、写真の本質を知りたかったし、どんどん社会がデジタル化していくのに逆らっていたかったというのもありました。だってスマホで撮ると簡単じゃないですか。でもフィルムは面倒くさい。現像に出しに行かなきゃいけないし、フィルムの写真って半分は現像で決まる。現像所の方の腕が左右するから、それこそ映画じゃないですけど自分だけではいい一枚にできない。でも、色んな機能がついたスマホのカメラだとつい自分の力って勘違いしちゃう。画角とか光とかも勝手にやってくれるから誰でもそれなりの写真を撮れる。だからあえてフィルムを使い始めたのかな。

自分の思い通りにならないことがある方が楽しいってこと?
そうですね。僕、天邪鬼なのでフィルムが流行って、それで周りもカメラを持ち始めたりして、なんか違うなと思ってフィルムを止めたんです。しばらくはiPhoneで撮っていたのですが、最近もう一回カメラ始めようと思って。そこで、中判カメラは重いからデジタルやってみようと、親父に最新兵器を借りたんです、ライカを。

なるほどね。将来は撮る側もやってみたい?
将来というか、基本的に自分がしていることは全部地続きだと思うので、写真を撮ってたまにそれをプリントしてもらったりTシャツを作ることもあります。

撮られることと撮ることに境目がないと。
あまりないですね、表裏一体。
たまに撮られるのがあまり楽しくなくなってきて、自分の顔を見るのに飽きちゃうことがあるんです。撮影は面白いのですが、自分の顔ばっかり見るのがつまらないんですよね。たまに見るのがいい。舞台公演の後、久しぶりに映像の現場でモニター越しに自分の顔を見ると、顔が変わってる、というのが面白くて。

20歳前後ってどんどん顔変わらない? 父親に似てきたなとか。
見るたびに変わってます! 気分でも変わるし、食事ひとつでも変わるのが自分でもわかる。

そんなに変わっちゃうと映画撮る時大変だよね(笑)? なにか気をつけてることある?
食事は気をつけていますし、むくみも。映像では特に。

お酒は?
あんまりお酒は飲まないです。お酒の味が嫌いで、でも酔っ払うことは好き。理想はアルコールという錠剤があって、それを飲んだあとはジュースがいいな(笑)。

そんなに強くないんだね。
強くはないです。2口目で赤くなるけどそのあとずっと飲めるみたいな感じです。酒がある雰囲気が好きなのかな。

そういうの好きなんだ(笑)!
バカだな〜って(笑)。

確かにお酒の席だから生まれる交流ってあるよね、年齢とかキャリアも超えて。
本来は集団行動があまり得意じゃないんです、僕。でもなんか楽しいですよね。

ちょっと話が変わるけど、虹郎くんの、このユニークなキャラを形成する上で大きく影響を与えたことだと思うんだけど、今までいろんな場所に点々と住んでたんだよね。
そうですね、実際自分の故郷がどこかと聞かれると困ります。

じゃあ、自分の帰る場所ってどこだと思う?
場所ではないですね。一ヶ所もないです。親に会うことが帰ること、じいちゃんやばあちゃんもそうですし。僕、ばあちゃん子なんで、ばあちゃんに会うこともホーム。だから、僕にとっての帰る場所は、ゆかりのある人がいる場所っていう感じです。ノーホームです。ノーハウスかな? 物理的には持ってない。

欲しいなって思ったりする?
欲しいですね。実家はどこで、どこどこに毎日通っていて、というのは羨ましい。どこどこ出身って言えるのって、すごくいいですよね。でも僕は俳優ですし、結局自分っていうものはあるようでなかったりするので、自分を説明する特定の場所がないっていうのは、逆に強いんじゃないかなって。

虹郎くんの人生観って何かある?こういう人でありたいみたいな。
言葉であまり考えないかもしれません。自分がどうありたいかって、あまり人と比べないし……う〜ん、難しい。ただ、動物と音楽と映画があればいいなって。それと自然。その感覚は母親と近いですね。

素敵な両親だよね。ただそれでも、有名人の親を持つメリットデメリットがあると思うんだけど、自分でどういうふうに見つめてる?
自分の親が芸能人じゃない場合が想像できないんです(笑)。

それ以外知らないしね(笑)。
そう(笑)。だからあまり深く考えない。デビュー当時「七光りか?」って言われたりもしました。でも僕よりも母親の方が傷ついていましたね。「母ちゃん、ネットで調べちゃったの?」って。

有名人である大変さを知っているからこそ心配だったんだね。
「ネットでの書き込み見たんだけど、やっぱりあれひどいな」って。「見んでええねん」みたいな。なに気にしてんのって(笑)。

いい話だなぁ。しかも虹郎くん、UAの子守唄で育ったんだよ。羨ましい!
あんまり記憶はないです(笑)。家でよくレコーディングしていたので、そういうのは常に流れていましたけど。

同じ芸能人として両親からアドバイスもらったものとかって?
親父が過保護なので、細かいことをいろいろと。

同じ事務所なんだよね。じゃあ常にお父さんに見守られている感じだ。
そうですね。過保護なんです。ちょいちょいアドバイスみたいなことは言ってくれます。でも親父が親父ぽくないところもあるので。

僕、高1の頃追いかけてたんだよね。新宿のミロスガレージってクラブで「ファミリー」ってイベントがあって、ムラジュンがDJしてた、確か藤原ヒロシさんとかと。寮生活だったんだけど抜け出して遊びに行ってたな。
僕は昔の親父は知らないけど、あんまり変わってないんじゃないかと思う。もちろんめちゃくちゃ勉強しただろうし、変わったって言えば変わったと思いますけど。感覚的な部分は変わってない気がする。

いいね、少年ぽい部分も残っているんだね。
あの人ほど少年ぽい部分を残して、ピュアに生きてる人ってあまり会ったことないです。

ユニークなお父さんとお母さんから生まれて、おばあちゃん子だっていうのもあるかもしれないけど、虹郎くんはよく考えて、自分の気持ちもうまく説明できるよね。その地に足がついた自由さが個性となってるね。
そうですね。自分でも自由に生きているっていう意識はあります。そんな自分と世の中との折り合いは難しいですが。

逆に二世、三世が増えれば七光り的な注目のされかたはなくなるかもね。
本来の芸能って十何代とか続いているじゃないですか。僕らも結局は芸事だと思うので代々続けていくのって当たり前かなとも思います。僕なんてまだ二世でしかないから割と若いなって。新米だよっていう気持ちでいます(笑)。

じゃあ最後に、ちょっと細かい質問。自分の顔で好きなところは?
自分の顔……二重!

「今日の二重調子いいな」とかある(笑)?
あります(笑)。僕、一重になることはないんです。二重か三重なんです。

自分の体で好きなところは?
んー……へそは結構綺麗だと思います(笑)。

へそ自慢(笑)。 長い休みが取れたら何をしたい?
旅をしたいですね。

よく旅はするの?
去年は男友達と二人旅でベトナムとカンボジアに4,5日だけ、弾丸で行ったんです。お金がないから「すみません、お金ないんですけど」って交渉しに行くとか、ギター持って稼ぐとか、3ドルしかもらえなかったとか(笑)。

次はどこ行きたい?
ロンドンに行きたいです。音楽のルーツが自分の中でイギリスにあって、ビートルズしかり、オアシスしかり。オアシス歌う、みたいな(笑)。

オアシス世代じゃないよね、僕らがオアシス世代だから。
僕らはRADWIMPS世代です(笑)。

オアシスが好きなの?
ギターが弾きやすいんです、歌いやすいし。あとはマチュピチュに行きたいです。

これまた両極。
謎の文明系は触れたいです。そいうえばこの前、日本最古の水の神様がいるという奈良県の天川村に行ったんです。本当にピュアなところでした。

好きな色。
基本は赤!

赤って珍しい。なんで?
うーん、なんでだろう。もっと言うとワインレッドです。ワインレッドというか、えんじ色。これは親父と一緒。これっていう持ち物、服とか財布とかサングラスのレンズとか、これが一番っていうものは色が一緒ですね。なんで?って、向こうも思ってるでしょうけど(笑)。

DNAだね。
真似してるわけじゃないんですけどね。本当に一番これがかっこいいって思うとあれ?親父も同じようなの持ってる、みたいな。

そういうときどう思う?恥ずかしい?
恥ずかしいというか、なんで?って。なんで二人とも同じものが好きなんだろうって。

本は読む?
本は読みます。でも小説はなかなか。今、たくさんお仕事させてもらっているので物語をやっているときに他の物語は読めないんです。学生時代にもっと読んでおけばよかったなっていつも思います。

じゃあ最後に、10年後の自分はどうなってると思う?
10年後っていうと、僕は31か……。

虹郎の野望をぜひ聞きたい(笑)。
めちゃくちゃかっこいいでしょうね!10年後の自分は。今と全然違うんじゃないかな、こんなペーペーでガキじゃない!でも親父と一緒で子供な部分は残していると思う、永遠に。これだけ喋ったらいつかすごい落ち着いて、厳格で寡黙な感じになるのか、それか年をとってもこういうふうに喋っているか。自分でも楽しみ。別にこうしようとかではなくて、その時に気持ちいいほうでいたい。

どちらにせよ「めちゃくちゃかっこいい虹郎」だよね。期待してる!
任せといてください!

シャツ ¥16,000/RUMHOLEBERUF(ラムホールベルーフ)、パンツ ¥19,000、シューズ ¥9,200/KATACHI(カタチ)
  • Staff Credit

    PHOTO: MASAMI SANO @ KIKI INC.
    HAIR MAKE-UP: TAKAI
    STYLIST: RYOUHEI MATSUDA @PRERIMETRON
    MODEL: NIJIRO MURAKAMI @ DECADE INC.
    COOPERATION: CAFE & BAR CHAOS
    EDITORS: GEN ARAI, LISA HIJIKATA

  • INFO

    ラムホールベルーフ 代官山店
    03-5489-6567

    カタチ
    03-5773-5090

Swipe!
Swipe!