VOGUE GIRL LINE Twitter Facebook Pinterest Instagram mail

VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest:賀来賢人

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載がスタート!レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第11回は、安定した演技力とコメディセンスを発揮し主演ドラマが大好評!注目度も急上昇の賀来賢人くん。

初めまして!ドラマ「今日から俺は!!」でさらなるブレイクをした感だけど、実感ありますか?
実感ね〜、なんですかね、本当にわからないんですよ。すべて今までと何ら変わりないし。ただ、いろんな人に「調子いいね!」って言われることが多くなりましたし、何より気づいていただけることが多くなりました。公園とかで子供と遊んでるときに、小学生のちびっ子たちが気づいたりするわけですよ。小学生に囲まれるとか、そういうのって今まで全くなくて、このドラマが若い子を中心に親世代を巻き込んで現象になっている感じ、というのは実感するようになりました。

幅広い世代が観てるドラマって最近無かったから貴重ですよね。
大人が観ても子供が観ても楽しめるコンテンツを作れたのが面白かったです。

漫画が原作のヤンキー役、演じてみてどうでした?
ヤンキーというよりも、馬鹿な男たちの泥臭さとかかわいらしさに熱い友情、そこに可愛い女の子たちも出てくる王道の青春ストーリーだなと思いました。福田監督とも付き合いが長かったし、ゴールデンタイムでの初めての主演作なので僕も「いままで積み上げてきたことのすべてをこのドラマに」というくらい気合が入っていました。キャストも若いのにキャリアが長くて、これからのこの業界を背負っていくような人たちばかり。だから「俺たちで面白いもの作ってやろうぜ」みたいな空気がものすごくあった。みんなで勝ちたい、みたいな話しをずっとしていたんです。早撮りだったからオンエア前で皆さんの反応がどれくらいのものか分からなかったけど、それでもみんないいモチベーションを持っていて「みんなで勝ってみんなで売れよう!」みたいな話しを毎晩していました。

ドラマと同じように、みんなとの熱い友情があったんだ。
はい。だからこうして今、ドラマが皆さんに受け入れられて、世間がみんなを見る視線が変わってきたっていうのは素直に嬉しい。若い世代の僕らでもいいもの作れるんだって、僕たちも証明したかったから。

しかも主演ドラマがこういういい結果になって安心した?
安心もしたし、自分の想像以上でした。

賢人くんもドラマに映画に舞台とけっこうな数出てますよね。
そうですね。

デビューして11年、今までを振りかえってどうですか? 
周りの同世代がどんどんとバーッンと売れていって、山崎賢人とか菅田将暉とか僕たちよりも若い世代も出てきて焦りもありました。でも今振り返ると無駄な時間はひとつもなかったなと思いますし、すごくいい出会いをしてこれたなって思います。

僕からすると割と順調に賢人くんの知名度って広がってると感じてるんだけど、順調なだけじゃなかったんだ。
仕事ないときもけっこうあったし、決して順調だったとは言えないかな。舞台をやっている時期が長かったんですけど、その頃みんなは映像で羽ばたいていって……。でも僕は舞台が好きだったし、そこで力をつけたいと思っていたので。

映像だとやっぱり目立つ、派手に見えるもんね。
そうなんです。そのギャップはすごくありましたけど、でもその時間があったからこそ「今日から俺は!!」っていう作品が成立したんだと思っています。

「今日から俺は!!」も手掛けている福田雄一監督との出会いはすごく大きそうだけど、役者としてのモチベーションも変わった?
すごく変わりましたね。それこそ舞台の楽しみを教えてくれたのも福田さんだし、僕は、今後どうしたいかとか、どうしていったほうがいいか、っていうのを役者の先輩とか会社の人よりも先に福田さんに相談することが多いんです。すごく客観的な視点でいろいろ言ってくれるから。実は34年前に俳優としてどうしていったいいのから分からず悶々としてる時期があったんです。そのときに福田さんに相談したら「お前はコメディっていうジャンルを舞台でたくさんやっている。同世代でそういうのをやってる役者がいないなら、そのコメディというジャンルで一番になりなさい」って言われて。そこからですね、自分の中の意識が変わったのが。なるほど、と思って。

賢人くんのコメディ演技、けっこう顔の筋肉使いますよね(笑)。
めっちゃ使います(笑)。

演技自体にも変化はあったのかな?
作品によるかな。福田さんの現場では、割とやったもん勝ちみたいなところがあるので、なるべくその期待に応えようとしていますけど。

今では多くの役者が福田さんの作品に出たがっているけど、賢人くんのどんなところに福田さんは可能性を見てくれると思う?
なんだろう……。前に言われたのは「めちゃめちゃ面白いときもあれば、めちゃめちゃつまんないときもある。その危うさみたいなのが面白いんだよ」って言われたことがあります。

賢人くんからはどんな演技がでてくるか予想できない(笑)。
0か100(笑)。

50の平均より、可能性がある。
そうですね。

役者の道一本に進むことを決めた理由は?
大学か仕事かを本気で考えたとき、自分の中でここまでやったきたから、役者という仕事で一生食べて生きたいという思いが強くなって、その道を選びました。親にはすごく怒られましたけど(笑)。

卒業だけはしてくれみたいな(笑)。
そうそう。最近やっとちょっとずつポジティブなことを言ってくれて。親も喜んでくれているみたいです。

その決断が良かったと思えるようになった?
そうですね。

長い下積があり、いろんな葛藤があった中、どうして役者を続けてこれたの?
誤解を招く言い方かもしれないんですが、僕は別にお芝居が好きではないんです。役者として関わったものが面白いとか、例えばちびっ子たちが喜んでいるとか、そういうことが嬉しくて芝居をやれている部分が確実にあって。朝ドラだったらじいちゃんばあちゃんが喜んでくれるとか。芝居というものが好きかどうかっていうのは自分でもちょっとわからなくて。でも誰かが喜んでくれるってすごく素敵なことじゃないですか。僕はそういう思いでやっているんですけど……。

仕事のオファーがないときも諦めはしなかった?
そうですね。この仕事は諦めなかった人が勝つって思っていて、いつか絶対にチャンスが巡ってくると信じていたので、そのチャンスを掴めるか掴めないかの差だと。あとはどうやって力をつけられるかを常に悶々と考えていたし、勉強もした。なんだろう……「継続は力なり」じゃないですけれど、やり続けないと絶対チャンスは掴めない感じはしていました。

役者っていう仕事をする意識や責任感は結婚してから変わった?
変わりましたね。結婚はすごく大きいかもしれない。それまでは本当に焦ってばっかりだった。でも結婚してからは、どうにでもなれって思っている節があって。それまでは割とここにストライクゾーンがあったら、ここにちゃんと球を投げるような表現を目指していたけど、結婚してからは人生一回だし、自分のやりたい表現をまず一回提示してみようと。一か八かだけど、それが通るんだったら絶対おもしろいじゃないですか。そういった意味でコメディとかも自分のやりたい表現をするっていうのを心がけてから変わった感じがします。結婚してやるしかなくなっちゃったから。

この仕事で突っ走ってやろう!って?
はい。ギアが入った感じがします。置きに行くようなことはあまりしなくなったかもしれないですね。

いろんな人に聞くんですけど、役者って普通の人の感覚をどう持ってられるかって大切だと思うんです。賢人くんが普段から気をつけていることってありますか?
どうですかね……。

話していると普通の感覚を持ってるなって。とっても自然体。
本当にね、僕、限りなく普通なんですよ(笑)。でも、今日もここへ来たら好物のケンタッキーがあるじゃないですか。ご一緒する皆さんが気を遣って用意してくださったり、どこかそういうことも当たり前になってしまうんじゃないかとか。現場に来たら椅子が出されて、寒いですか?ってダウンを着せられて。やっぱりそういうのに慣れちゃいけないなって思いました。感覚的なものは、普段つるんでいる人たちにバカにされないように生きてる感じがします。僕の周りには常に厳しい人が多くて(笑)。

変わったようなところがあれば、からかわれて突っ込まれたり?
そうですね。特に地元の奴らなんか、僕が出ている作品を一切見ないし、久々にあっても本当にフラットに接してくれる。

素の賀来賢人として接してくれるんだ。そういう友だちって大切だよね。
そうそう。その人たちと過ごしていると、僕もちゃんとしなきゃって思うのかもしれないです。「変わったな」って思われるの嫌じゃないですか。

ある意味、親しい友だちが鏡のようになっているんだ。では、賢人くんは役者として何を表現していきたい? 
うーん……

ちょっと漠然とした質問だけど。
「今日から俺は!!」をやってみてわかったのが、やっぱり僕、明るいことが好きなんです。陽のオーラ、楽しいとか嬉しいっていうパワーってすごく強くて大切だと思うんです、人を救うと思うし。もちろんシリアスな作品で心に響く作品も好きですけど、自分が演じたもので一番嬉しい反響なのは「笑った」とか「本当に面白かった」とか「何も考えずに観れた」とか。そういうことを言われるのが一番嬉しいから、そういうコンテンツに関わっていきたいです。それが表現したいことにつながっているかもしれない。

目標としてる役者さんは?
日本人ですか?

海外でも。
海外だったらジム・キャリーが大好きなんですよ。それとアダム・サンドラー。日本の役者さんだと堤真一さんが大好きです。

納得! 3人ともコメディ作品で存在感あるもんね。では、なんでも演じられるとしたら、どの映画のどの役をやりたい?
この映画のこの役か……超難しいですね。この質問毎回やってるんですか?

毎回やってる(笑)。
なんだろうなあ……。僕、たぶん役者の中でも1、2を争うくらい映画を観ないんです。

意外!
本当に観なくて。観るとしても超エンタメ作品。『ジュラシック・パーク』とか。

他の人の演技には影響されない感じ? 演技の参考のためには観ない?
前は観てましたよ。でももう最近は意味ないのかなって思ってやめました。

めずらしいかも。若手の役者さんたち、結構みんな観ていて詳しいから。
え? そうなんですか。確かにたまに、飲みの場で映画の話とかされると、あぁ……みたいな感じになっちゃいます(笑)。

飲んで演技論みたいなの語ったりはしない?
僕、全く話せないです(笑)。

アダム・サンドラーとかジム・キャリーとかいいなって思ったけどね。
仲の良い太賀が、この前パルムドールの話しをしていたんです。「是枝さんがパルムドール獲りましたね」っていきなり言われて何の話してるのかな、何?って聞くと「映画のすごい賞です」みたいな。どんぐらいすごいの、説明してって。分かりやすく言うと「サッカーのバロンドールみたいな感じです」って。「一番すごい人を決める賞です」って。どうすごいの?もっと教えてって言ったら、「是枝さんが次撮る作品に、ブラッド・ピッドが出るっていうのが現実的な話です」って。なるほどそれはすごいね!っていうレベルです(笑)。本当にわからないんです。

でも賞とか自分も獲りたいなとかって思わない?
賞ね……獲りたいですけど。でも、そういうものは頑張った先にあるのかなって思うので、特に意識はしてません。

じゃあ賢人くんの個人的な質問を。自分ではどんな性格だと分析する?
超適当ですね。

それは昔から?
昔からですね。適当とういうか、雑。人として雑。

えーそうなんだ(笑)。
何もできない。家事もできないし。甘えとか、ダメさがすごくある。きちんとしている人と一緒にいて、友達もちゃんとしてる人ばかりなので、何もしなくてもみんながやってくれるから成り立ってる(笑)。

でもそんな自分も嫌いではないでしょ?
まあ楽ですからね。

そういう性格って芸能界に合っている?
思います、飽き性だし。だからこういう毎日違う環境に入って違う仕事をするっていうのはすごく楽しいです。いっぱい人にも会えるし。面白いです。

芸能界での友達は?さっき言ってた太賀くんとか?
太賀も仲良いし、伊藤健太郎とか、柄本時生、岡田将生、落合モトキかな。

彼らとは演技論とかは話さないんだ?
全く話さないです。もちろん、たまに演技の話をされたらしますよ。でもこう……そんな話すことでもないじゃないですか。

まあね、仲が良くてもあるライバルだしね。
そういうのもあるし、表現という意味で人それぞれやり方が違うから、そこ話していても意味ないなって思うんです。

賢人くんは最初からすんなり演技できた? 
僕ね、できたんですよ。

周りに人がいて「お前が好きだ〜!」みたいな感じも?
それは恥じらいがありましたよ。だけど僕、男子校だったんですけど、男子校って誰が一番面白いかのを決める大会じゃないですか、毎日が。その中でコントみたいなことをふざけてずっとやってたんです。そういうのがもともと大好きなんですよね。

もともとコメディの人なんだね。
コメディというか、面白い人がかっこいいっていう考え方が染みついていて。学生時代がそうだったんで、初めて芝居のレッスンを受けた時「あ、これは自分に合ってるな」って思っちゃった。でも、役者をやってるうちに仕事になってからは、あんまりこだわらなくなりましたけど。

僕も男子校なんでわかるなぁ。どれだけ馬鹿なことができるかが、かっこよさの基準っていうの(笑)。
そうそう(笑)。「カッコつけている奴ダセえ」ってなりますよね。それが染み付いてるかもしれない。

賢人くん休日は何してます?
子どもと朝公園に行って思いっきり遊んで、飯食って。最近は子供が小さいから飲みにいけないので友達を家に呼んで、ホームパーティーじゃないですけどご飯食べたりして、子供を寝かしつけて、そのあと飲むっていうのが僕の休日。

忙しい中で何をしている時が一番楽しい?
3年前からトレーニングを始めたんですけど、それやってるときは無になれる。そういう感覚がすごく好きで。もともとスポーツは好きだし、バスケとかダイビングとかも好きなんですけど、ジムでトレーニングをしていると自分を律するじゃないですか。例えば体重をここからここに戻すということができるようになったし、そこから体調も良くなった。それを自分のルーティーンとしてやれていて、家にジムも作ったんです。

すごくない!?
ひと部屋に超巨大なマシンを購入して、もう全部できるみたいな。いいライフワークになってます。

体は大事だもんね。
この仕事をしていたらやっぱり体を作らなきゃいけないから。あとは買い物かな。最近ちょっとやばいです(笑)。

何を買うの?
服。

買いすぎ?
本当に。前からTシャツは集めてるんですけど、以前はお金がなかったからTシャツしか買えなかった。今は少しだけ余裕ができたから頭がおかしくなってきちゃって、いろんな服を買ってしまう。

大人買いしちゃうんだよね。
そうなんですよ!色違いとか似たようなもの買っちゃったり。ストレス解消法になってるんですが、最近は気をつけてます。

でもわかる、買い物ってすっきりするよね(笑)。
すごいすっきりして(笑)。

ちょっと意外な一面を見た!ちょっと話しを変えて、好きなものを思いつくままに聞いていきます。まずは自分の顔で好きなところ。
眉毛。

なぜ?
いい眉毛だねって言われるので。

自分の体で好きなところ。
手!すごく綺麗な手だねって言われる。

撮影しているとき、綺麗な手だなって思った。
ピアニストのような手をしているそうです(笑)。

指先の仕草も美しいからだね。では好きな食べ物。ケンタッキーでいい?
あとはステーキとか焼肉とか。

好きな言葉。
人生一度きり。

いいね!今までもらった心に残るアドバイス。
なんだろう、アドバイス……あるんですけど一番かはわからない。あ、舞台役者の先輩で、僕が一番好きな池田成志さんっていう方がいるんですけど、共演している時に一番響いた言葉が、「とりあえず声を大きく出せば、面白くなる」(笑)。

面白い人ってだいたい声大きいもんね(笑)。
確かに!って僕の中で納得しました。

行ってみたい海外。
モルディブ!実は以前、行こうとしたんだけど行けなかったんです。すごいい場所じゃないですか。僕海が大好きなのでいつか行ってみたいです。

最近服を買い過ぎている賢人くん、もし自分へのご褒美をあげるとしたら?
もう服はいいんですよ。

頑張ったじゃん、自分。29歳最後だし何か買おう!
いくらでもいいんですか?

いくらでもいい、自分で払うんだから(笑)。
そっか(笑)!

でも金額は気にせず聞きたいな。
なんだろう……そう言われるとないんだけど。あ、今旧車に乗ってるんですけどいよいよボロくて買い替えなきゃなって思ってます、家族のために。

自分のご褒美を誰かのために。素敵だね!では好きな色。
黒。

黒はよく着る?
黒ずくめになることはないですけど、黒は良く着ますね。

好きな動物。
動物……犬かな。

猫より犬?
うん、アレルギーなんですけどね(笑)。

最後に、40歳になったときどんな賀来賢人になっていたい?
人として?キャリアとして?

まあ、両方。
仕事はなくならなければいいです。なくならなければというか食べていければいい。家族を養っていければ。それと、もっと遊びたいですね。遊びたいっていうか「遊びの効く人になりたい」。今、仕事に対しても遊びに対しても結構いっぱいいっぱいになっているんですけど、40歳になったらますますどっしりしちゃっているじゃないですか。だから行動力というか自分のやりたいことそ実現しにくくなってくるだろうから、行動力というか、やり残したことややりたいことを実現できる人になっていたいなと思います。海外に住むとか、そういうことをもっと若いうちにやってみればよかったなって今すごく思っていて。そういうことって、歳を重ねるとどんどん限られてくるから早めにやっておきたい。

「遊びの効く大人」。いいね!
マイク眞木さんのような。

高田純次さんのような(笑)。僕も憧れています。いい話を聞けました、ありがとうございました。
ありがとうございました!

コート¥120,000、ブルゾン¥53,000、パンツ¥55,000/すべてスタジオ ニコルソン(キーロ)、Tシャツ¥13,000/サイ(マスターピースショールーム)、その他スタイリスト私物

INFO
キーロ
03-3710-9696

マスターピースショールーム
03-5414-3385
PHOTO:MASAMI SANO @ KIKI INC.
HAIR MAKE-UP:SHUTARO
STYLIST:ARATA KOBAYASHI
MODEL:KENTO KAKU @ AMUSE
COOPERATION:CAFE & BAR CHAOS
EDITORS:GEN ARAI, LISA HIJIKATA
Swipe!
Swipe!