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VOGUE GIRL with BOY FRIEND
Guest:渡邊圭祐

フレッシュな才能とルックスで注目を集める、旬な男の子の素顔にせまる連載。レトロポップなインテリアで国内外のファッショニスタが足繁く通う新宿の「Café & Bar CHAOS」を舞台に、VOGUE GIRL副編集長とゲストが本音のボーイズトーク。第34回は、ミステリアスな存在感で注目度急上昇中の俳優、渡邊圭祐くんが登場。

初めまして!渡邊くん今おいくつですか。
27歳になりました。

僕の印象なんですけど、気づいたら「最近、渡邊くんよく見るぞ、気になる」って(笑)。
俳優を始めたのは何歳くらい?
ちょうど25になる年、2年前です。

2018年、きっかけは?
ちょっと長くなるんですよね、ここは(笑)。端折りたくないことが多すぎて。

知りたい!
では(笑)。もともと仙台で大学に通っているときに、縁があって仙台のモデル事務所に入っていたんです。で、就活を考えたときに、自分がスーツを着ている姿が想像できないというのがまずひとつあって。 自分が楽しめることをやりたい。じゃあ楽しめることって何だろうなって考えたんです。その時一番楽しんでいるのはやっぱりモデルだったので、モデルとして仕事を続けていこうと思ったのが、まず最初なんです。

それは何歳ぐらいのとき?
21ぐらいのときです。じゃあモデルとしてどうしよう。ひとつの目標として東京に出ようとは思っていたんですけど、もう一つ目標なんだろう……やっぱりパリコレだなぁ、とその当時の渡邊くんは思って(笑)。でも色々調べたら身長185cm以上じゃないとなれないというのを見かけて一回挫折ですよね。本格的にモデルを始める前から折れた夢、みたいなのができちゃって。ちょうどその頃に事務所の人から、仙台で劇団をやられている方のワークショップがあると聞いて、行かせてもらったんです。それがもう、こんな全力でバカできることってあるんだ!って、初めて芝居というものに触れた。役者という道もあるんだ、って。

そのワークショップでは芝居をしたの?
芝居って言っていいほどのものじゃないんですけど。全員知らない人たち、15人ぐらいで円になっていて、バーンって指さされたら、銃弾で打たれるんです。

大阪人が得意なやつ(笑)。
はい(笑)。バーンって打たれたら死にかけるっていう。円になっているんですけど、その中を匍匐(ほふく)前進で誰かの足元まで行くんですよ。そして誰かの足元にパンってタッチしたら、タッチされた人が次の人を指差して、また匍匐前進、ってループしていくやつだったんですけど。全力で打たれた芝居する、ただの遊戯みたいな感じだったんですけど、それがものすごく楽しくて。二十歳超えて感情表に出すってなかなかないじゃないですか。芝居って面白い、って魅力を感じて。同じ表現者って括りでみたら、役者の道もあるかと思ったのが、役者への始まりでした。

役者というものがグッと身近になったんだ。
それから事務所どうしようって。ファッションショーお会いした芸能関係者の方に「僕、役者やりたいんです」って言っていたら「じゃあ紹介してやるよ!」って気に入ってくださって。紹介してくれたのがアミューズ、今の事務所でした。ご挨拶して、じゃあうちでってなって。

すぐには上京しないで、仙台で頑張ってみようと思ったんだ?
仙台で普通に働きながら、月に1、2回東京に来て、10代の子たちと一緒にレッスン受けてというのを、1年ぐらい繰り返していました。トータルでレッスン12回ぐらい受けて、芝居とはなんぞやというのをちょこっと学んでました。そこから留学を1回していたのですが、ある日急に連絡がきたと思ったら、マネジメントが変わりますという話になり、東京来てご挨拶して。それが25の歳だったんです。

そこから一気に動き始めた。
マネージャーさんが「25歳は役者としてはデビューが遅い」と。でもそれは22歳のときから分かっていたことで。とりあえず拠点を東京に移して、オーディション受けたのが仮面ライダー。そこから役者人生が始まった感じです。デビューのきっかけがわりと長いんですけど、その一個一個の出会いにすごく大切な人が関わっているんで、ここ、この人削りたくないなと思っていくと、ちょっと長くなっちゃうんです。

今の渡邊くんに欠かせないものなんだね。
全部レイヤーとなっているというか、4、5年でかかわった方は確実に大切な人だなぁて思います。

徐々に活動の場を広げている感じがするんだけど、ちょっと遠回りをした感じは自分としてはどう? もっと早くブレイクしたかったなと思ったりするのか、このペースが自分らしいのか。
欲を言えば、やっぱり10代、今17とか19とか、20歳ぐらいでデビューした子たちを見ると、いいねってなります。でも、それはもう言っても仕方のないことなので、全然気にせずやっています。逆にその3年間ないし4年間というのは、10代から役者をやっていた人じゃ通れない時間を僕は絶対過ごしていると思っているので。僕が経験した普通の社会人としてのキャリアは、役者としてかなり強みになるのかなっていう。普通に何も気にしないでバカやって、死ぬほど笑い合いながらお酒飲んで……。今の時代、こういうお仕事すると、やっぱり色んな事を気をつけないといけない中で、そういうものが一切ない20代前半を過ごせたのは、かなり大きいと感じています。何も気にせず、なんだかんだ25歳でデビューして今「誰だ?こいつは」ってなるわけじゃないですか。それもまたおいしいかなっていう。

渡邊くんの活躍見ると「えっ?知らなかった!」って、ちょっと焦るというか。
全然見たことない!みたいなのが、おいしいなって感じた2020年ですね。

仙台にいたっていうのが良かったのかもね。東京の時間って違うじゃない?かっこつけなきゃいけないところもある街だし(笑)。
そうですね、色んな誘惑もあるし、色んなつながりもすごく広い街ですから。仙台で良かったかな、より愛も深くなりましたし。

しかもその3年間、普通の人として生活してきた。結局役者って、大体が普通の人間を演じるわけだから、そこのベースがすごくあるってことだもんね。
リアルな感覚をもっているんじゃないかな、と勝手に思っています。

将来の不安とかはなかったの?3年間放置って、もう僕だったらくじけちゃうところもあるけど。
僕も今のようになるとは思っていなかったです。古着屋で働いていたんですけど、服たたみながら、ふいに「あれ、俺何やってるんだろう」みたいな瞬間は確かにありました。「類は友を呼ぶ」って言葉は本当に偉大だなって思って。僕の周りは、ちょっといい加減な奴も結構多くて。(笑) だから気楽でいられたのかもしれません。もし周りがエリートだらけだったら、やばいやばいってなって焦っていたと思うんですけど、みんなと同じペースで進んでる感があったので「なんとかなるっしょ!」っていう気持ちのほうがわりと強かったです。

モデルとしての仕事が、役者の仕事で役に立っているって思うことはある?
なんかあるかなぁ……モデルとしての感覚があったからこそ、今の感覚はある。当時はメンズの枠がめちゃくちゃ限られていて、ローカルだと女性の方が枠は多いんですよね。僕が当時のマネージャーさんに言われていたのは、顔が濃い方なので、何かの広告をやったときに、商品に目がいかないと言われていたんですよ。地方だと使えない。だったらファッションショーでいくしかない、って。そういう場とかオーディションでは「俺が俺が!」してないといけないわけですよ。「どうです?俺が一番でしょ」みたいな。モデルの仕事ではそういう感覚をずっともっていないといけなかった。今は逆にそういう感覚がまったくないです。「俺が俺が」は作品の足並みをずらすことになるので。モデルのときの感覚を持っていたからこそ、役者ではそういう「俺が」の感覚を捨てて勝負できているかなって思います。

一回持っていなきゃ、捨てるという感覚もわからない。
「今はそういうの持っちゃいけない。絶対的に違う」って。だけど、逆に雑誌の撮影などで一枚絵でバーンってなるときは、そういうの持ってやるようにしてますけど。「俺が俺が!」って。

渡邊くんはどんな役者になりたい?
挙げだしたらキリがないですけど……もっと力をつけて、色んな方にいてほしいと思ってもらえるようにはなりたいです。あとは単純に人として、男から憧れられる存在でありたいと思います。「かっこいいな、この人」。そう思われる存在になりたいですね。

渡邊くんにとって、そういう人はいる?
舘ひろしさんです。ご縁があってお会いしたことがあるんですけど、その時にぐっと心掴まれてしまいました!もう少し年齢を下げると、それこそ窪塚洋介さんや長瀬智也さんといった「ザ」な人。ちょっと危険な香りがしつつ、まっすぐな男っていう部分もあったり。そういう存在感にかっこよさを感じます。

そういう役者になるために、必要なものとか、意識していることって?
なるようにしかならないと思っているんで「こうしよう」というのは正直考えたことなくて。とりあえず「今」を全力で楽しむことをすごく心がけています。それが今、しゃべっているこの瞬間も、いつか何かの経験になって、自分を形づくる何かにはなるので、その瞬間瞬間を無駄にしないように。すごく月並みな表現になっちゃうけど、今が一番大切だと思っています。「何かしらにつながっていくように自分が全力で向き合う」っていうのは大切にしていることです。

かっこいい人たちって自然体だもんね、力が抜けてるんだよね。
気取っていると、どうしても近寄りがたかったりするじゃないですか。

では、同世代の役者たちの活躍はどう?層が厚い世代ゆえに気になったりする?
気になったりはしないんですけど、純粋にすごいな、って。かっこいいなって思います。昔から一線を走り続けている人も、僕と同い年ぐらいで売れている方もかっこいい。そしてそういう方と一緒に作品を作ると、すごく刺激になりますね。自分にないものをめちゃくちゃ持っているし、もちろんお芝居も上手いし。「それ俺にないわ、やっぱすげーな」と思うのがより身近になればなるほど、頑張らなきゃな!ということにつながってくる。ものすごく刺激になります。

ライバルというよりは、自分の足りないものを知らせてくれる存在?
だからライバル意識はないですね。意識してもしょうがないかな。その人にはその人の色があって味があるし。きっとそれは俺にもあるし。そこは気にしていたらしょうがないかな。あとはその人を見て、自分の短所を長所に変えていく作業を自分の中でしていけばなんとかなるかなと思うんで。

2021年3月12日公開の映画『ブレイブ ‐群青戦記‐』。同世代の人と共演してどうだった?
僕の役、びっくりするぐらい、かかわらなかったんですよ(笑)!

えっ、そうなの?渡邊くんはどんな役?
アスリート高校の子たちが学校ごと戦国時代にタイムスリップしちゃって、戦国武将と戦うっていう、パッケージだけ見たらすごいぶっ飛んだ話なんですけど。僕はアスリートの学校の1つ上の先輩の不破という役で、みんなが学校ごとタイムスリップする一年前に、僕は一人だけタイムスリップして戦国にいるっていう役なんです。

早かったんだ?
早かったんですよ。だからむしろ信長役の松山ケンイチさんとご一緒するシーンが多くて。

資料には「歴史の操作を目論む役」とある。
なかなかキーとなる役をやらせていただいているので、お話をいただいたときは、ものすごい気合が入りました。

しかも時代劇、面白そう!
初号を観させていただいたんですけど「共演者のみんな、こんなに頑張っていたんだ」っていうのを劇場で知るっていう。同世代の人たちの、僕が知らないシーンがいっぱいあったんです。「みんなここ、こうなってんだ、いいじゃん!」みたいな感じで全然ストーリーが入ってこない(笑)。ぜひ劇場で見てほしいなって思う作品ですね。パッケージがぶっ飛んではいるけど、中身はすごく人間らしさだらけの作品なので。随所に活力になる言葉が散りばめられてたりとか、青春ってこうだよねって思うだけじゃなくて、人と人の関係性ってこうだよねって、そう思えるシーンがすごく多いです。

役にちなんで、渡邊くん自身は、過去の出来事でちょっとやり直したいとか、自分の歴史でここ修正したいとか思うことはある?
この映画が理由ではないんですけど、ちょうどそういう話をしたことがあったんですよ!
2021年の1月から『直ちゃんは小学三年生』という作品をやらせていただくんですけど、その現場で共演の杉野遥亮くんと前原滉さんと竹原ピストルさんと4人で話していて。杉野くんが急にタイムスリップできるなら過去に行く?未来に行く?みたいな質問をしてきて。自分はもう一人の自分として存在できて、例えば「お前今からここの入試落ちるから」とか色々言えたらどうする?と。それが出来たら、どこにいって何をする?みたいな話になって。みんなは過去にいきたいって話だったんです。結局過去の出来事が今を形作ってるから。で、僕はそのときにも思ったんですけど、過去に後悔は特にないんです。変えるとしたら、確実に今の仕事をしていない道に変わっちゃうんだよな、で。

なるほど。じゃあ役者としてプラスになることをするというのは?
するとしたら習い事は、格闘技なんかやっておけばよかったなってすごい思います。わりと小学校のときからプールやって英会話行ってバスケやって、みたいな、結構聞くだけ聞いたら英才教育みたいな、を受けていたタイプではあるんですけど。空手とかやってると、やっぱり今の仕事に活きるという意味で、アクションとかやるときにスムーズには入れたりする。多いじゃないですか、新田真剣佑くんもそうだし。そういう習い事は何かしらやっておけば良かったなとか。あとダンスは純粋にやっていたかったなとか。もしガラッと変えるなら、大学から東京出て来て、自分がどうなってたのか見てみたいと思いますね。

俳優・渡邊圭祐にしかない魅力って自分で分析してみるとどんなところ?
作品で動いていく中で、「こいつ・・・は?」っていうひっかかりのある役は、今わりと需要が今あるのかなと感じています。それこそ歴史改変を目論んだりとか、謎のYouTuberとか。そういうちょっとミステリアスな雰囲気のある役は、負けないぞとまではいかないけど、需要がある。僕を見て「なんかこいつしそうだな、だから注目しておこうみたいな」「ストーリーを進めるうえで後々効いてきそうだな」と、みんなの印象に残る役っていうのは、わりできるのかなと。台詞が少なくてもいけるのかなとは感じています。

容姿もミステリアスさがあるけど、なんかこう、余裕があるもんね。
なんか、らしいです(笑)。

末っ子?
はい。

話していて末っ子っぽい余裕がある(笑)。愛情を求めなくても注がれてきた余裕。
それはちょっとあるかもしれないです。自由に育った。生まれたときも仮死状態で生まれてきているんで、助からないぐらいまで言われていていたんです。無事後遺症もなく生を授かったので、それを見た親が、この子は自由に好きなことをやらせてあげよう、って思ったらしく。兄と姉も育てて、末っ子は自由にってあるじゃないですか。なに不自由なく過ごしましたね。僕がものをねだるということもなかったので、なんか円満に綺麗に育ったらこうなりました(笑)。焦ることがなくなりました。

だからだね、渡邊くんの余裕は、スカした感じがしなくて、上品さがある。役者をするうえで心に残っているアドバイスとか、気を付けていることはある?
綾野剛さんと先日ちょこっとお電話で話したんですけど、役を作るときに今の20代の役者は器用な子が多いと。空気を読むのがすごく上手いから、それだけで正解っちゃ正解なんだけど。でもそれだったら、例えば僕がそういうタイプだったら、僕じゃなくてもいいわけですよ。どう自分の演じるキャラクターをより魅力のあるものに仕上げていくかが僕らの仕事だから、というニュアンスのことをおっしゃっていたのは、なんか響きました。

誰がやっても同じような、綺麗なまとめかたをするなって、ことだ。
たしかに!と思って。なんかそつなく、じゃないですけど、はまろうとし過ぎてた所があった。「俺が俺が!」という心も捨てていたし、そうなれってわけでもないんですけど、それを捨て過ぎていたのかな。キャラクターを作り上げるというよりも、作品の中のピースとしてはまりにいくことばかりを考えていたので、次からはピースとしてはまりつつも、そこでどんな色をつけていくか、もっと考えなきゃって。かなり自分を見直す言葉になりましたね。これをきっかけにすごく考えました。色々考えた結果、俺は器用貧乏だなって思って。自分で言うのもあれですけど、なんだかんだ何でもできる気がするんですよ。根拠のない自信あるねって、とある監督にも言われたんですけど。そういうところがあるので、もっと自分の中で突出した武器をこれからしっかり身に付けていかないとな、と思いました。

すごく大切なことを考えるきっかけになったんだね。渡邊くん、こう話していても落ち着いているし、安定しているというかちょっと温度低めなムード。本当はすごく熱いものを持っているけど、伝わりにくかったりする部分もあるんだろうね。
そうなんです!それこそアミューズの方と22歳のときに初めてお話して、どうなりたいのっていう話を密にやってたんですけど、そのときからずっと「やる気ある?」は死ぬほど言われてましたね(笑)。表に出なさ過ぎて「いや、あります!こうなりたいんです、そのためには、こうやってこうやっていくのが正解かな」ってよく言っていました。「やる気ない」はめちゃくちゃ言われてきた。なんで伝わらないんだろう、逆にこの人たち俺のこと見る目ないのかなまで思っちゃった時もありました。(笑) 今だからようやく気付けましたね、俺がこういう人だから伝わらないんだって。まぁ別に伝わらないなら伝わらないで、他の方法があるということも。

ちょっと時間がかかってもやっていることを見てくれれば証明になっていくよね。
成果として提示していくっていうスタイルがあるかなって思っています。

すごく共感する!ちょっと話しを変えて、渡邊くん映画も観る? 皆に聞く質問なんだけど、もし自分がどんな映画にも出れるとしたら、どの映画のどの役を演ってみたい?
これ、野村周平さんのと鈴鹿央士くんのインタビュー見たんですけど、まじで見なきゃよかったと思って!さっき俺も出しましたけど、野村さんも窪塚さんと長瀬さんの名前挙げてたんですよ。この質問の答えも『スカーフェイス』なんです。めちゃくちゃ好きなんですよ。野村さんもアル・パチーノを挙げていたじゃないですか。

確かに同じだ。でも、もし演じたら2人ともそれぞれまったく違う印象になりそう!
めちゃくちゃ好きなんですよ。ああいう絶対に自分が普段踏み込めない領域の役をやってみたくて。

社会から外れそうな人たちが登場する映画や役だ。
一番は『スカーフェイス』で、あと『ユージュアル・サスペクツ』とか『セブン』とか。

クセのある映画だね、筋書もお見事な映画が好みだ。
あと邦画でいくなら『下衆の愛』っていう映画があるんですけど、それの渋川清彦さんがやってるAV監督の役。AV監督の話という言い方もすごい語弊があるんですけど、アウトローなところを映している映画なんです。結構前に観たのでちょっと記憶が曖昧なんですけど、かっこいいというか、欲に忠実な役だった。そういうを役やりたいです。欲に忠実、それが人間の本質の一面でもあるのかなって。それを気にするか気にしないかの話だと思うので。

しかも役だからこそ生きられる人生。役者やるからにはやりたいよね。
そうでもしないと経験しないことじゃないですか。そこはやりたいな。

いわゆる恋愛ドラマや映画の主役とかはやってみたい?
びっくりするぐらい、主役をやることに固執していないです。もちろん役者をやる上で経験として絶対あったほうがいいと思う。大体の物語りは主人公目線でいくわけじゃないですか。ある程度骨組みがすごくしっかりできていて、そこにのってどう舵を監督と一緒に取っていくかの作業っていうのは経験として絶対必要なことだと思うんですけど、今はとにかく端で、脇で、ある程度自由なポジションで、ワイワイというか、自分で遊びながら楽しむことで力をつけたい気持ちが強いです。

渡邊くんの主役も見てみたいなぁ。
もちろんやりたいんですけど。脇でも自分で伝えたいことをしっかり作って、キャラクターを自分でどんどん想像していって、ってことをしたい、する時期じゃないかって。これは『直ちゃんは小学三年生』をやってから思っていることなんですけど。すごい楽しかったんですよね。1月8日からスタートです。

楽しみ!
本当に素で笑うことが多くてNGをしこたま出したんですよ。びっくりするくらいもうみんな笑っちゃって。NG何回も出しちゃって。本当にこの現場の空気伝わるのかな。ちょっとでも伝わるといいなっていう思いなんですけど。近藤さんっていう方が演出つけてくださって、とにかく尻を長く撮るんですよ。「カット」となかなか言わなくて。台本よりも余白の部分の方がこれ多いんじゃないかって思うぐらい。だから、僕らもめちゃくちゃしゃべりまっくって、アドリブを入れて入れて。

カットって言われるまで、なにか続けないといけないんだ!
続いているわけですよ、彼らの人生は。台本にはないけれど。それを続けているのがめちゃくちゃ面白くて。誰かが笑うまで終わらないみたいな空気感もあって。これめちゃくちゃ多分どうせ全部カットされてるんだろうけど、めっちゃ面白かったなと。そこで同年代でもある杉野くんと、前原さんは同じ宮城出身っていうことで、一つ違いで、より刺激的になりました。すげー面白いってなって。

休日って何してる?インドア派?アウトドア派?
アウトドア派でした。最近はなかなか外に出ることが少なくて。銭湯に行くのがめちゃくちゃ好きなんですけど、サウナじゃなく。湯にばーんっと浸かる。ただお湯がはってあるだけでいいんです。番台さんがいてみたいな、そういうところで浸かって出て、縁側みたいなところでその地域のおじいちゃんと適当な話をして、みたいな。そういう時間が結構オフを作る意味でもすごく大切にしていたんですけど。最近はなかなか行けないので、とにかく何かしら作品みて、本読んでいます。

服も好きなの?
服好きですね。

似合うもんね。すごく。来たときの私服もすごいおしゃれだった。
古着屋で働いていたので嬉しいです。

東京で買い物は行ったりする?
たまたま仙台の頃の先輩たちが東京のアパレルで働いてて。さっきも新宿に久しぶりに来たので、先輩が働いているショップに顔出したらいなくて(笑)。そこで服を買いに行ったり見に行ったりしてますね。

結構人好きだよね。銭湯のおじさんの話とか、他のインタビューでもお酒飲んでざっくばらんに話すのが好きと言っていたし。
お酒が一番のコミュニケーションの近道だと思ってます!知らない人、たまたまお店で隣に座った人とも連絡先とか交換しちゃうんで。

人見知りしないの?
しないと思いますね。今年の初めには気づいたら受験で浪人してる男子学生を励ますために連絡先交換していました。「頑張れよ!」「合格しました!」って連絡取り合ったり。これは仙台の血ですね、確実に。仙台カルチャー。東京だとどこの駅行ってもみんなで遊べるじゃないですか。仙台って、仙台駅しか栄えてないので、飲むってなったらみんなそこ行くか、一人暮らししてるやつの家行くかなんです。大体仙台駅に集合して飲むんで、友達の友達は、友達なんですよ。例えば僕の友達がインスタのストーリーに載っているとするじゃないですか。で、飲み屋でたまたま会ったときに「誰々のインスタ載ってたよね」「あ、俺も見たことある!」みたいになって、結局その日一緒に飲んじゃう。もう友達になっちゃうんですよ。そういうのがどんどん広がっていくんです。そういうカルチャーで育ってきたんで人見知りしないですね。人に対してまったく壁がないのは仙台の血ゆえですね。

ミステリアスな見た目とのギャップでいいね!
お酒があってこそですけどね(笑)。

芸能界で友達とかいるの?飲んだりする人とか。
『ブレイブ ‐群青戦記‐』で一緒だった、福山翔大くんや飯島寛騎くん、歳近めの子達とはよく飲みます。

数年後には渡邊くんのまわりに後輩がたくさん慕ってきそう!
僕、後輩の面倒みるのは得意じゃないです(笑)。末っ子だから先輩の方がいきやすいんですよね……だから難しいんです。後輩とどう接したらいいんだろうって。

後輩問題でてくるんだね、今後は(笑)。
27歳って絶妙な時期ですよね。しかも、この世界では一緒に共演すると、年下でもキャリアがある方たちの方が圧倒的に多いので、そこに今戸惑ってはいます。どっちの方がいいんだろう、敬語でいくべきなのか。タメ口でいったほうが距離は縮まるしな、とか。

人によって違うしね。
僕の性格上、最初にタメ口っていけないので、結局最後まで敬語のままいって、距離全然縮まらないみたいなのも、よくありますね。

じゃあ、もう一緒に飲んじゃえ!ってなる(笑)。
今は撮影終わりの打ち上げとかもないので、しんどい(笑)。武器一個削がれているなって。

これも他のインタビューで読んだんだけど、あんまり恋愛重視じゃない、恋愛体質じゃないの?
恋愛体質っていうのがよく分かってはいないんですけど、友達の方が大事になっちゃうんですよね。友達といた方が楽しい、というのがやっぱりあるので。当時お付き合いしてた人によく怒られたりしていました。

告白は自分でできるタイプ?
自分からのタイプですね、どっちかといったら、ずっと。

告白されるよりする方がしっくりくる?
しっくりはきます。告白もされたいなと思いますけどねぇ。なかなかないじゃないですか、経験として。きゅんとしたいなというのはあります。

ここからは思いつくままに答えてもらいたいんだけど、まずは自分の顔で好きなところ?
目。

印象的だよね!
よく目が死んでるって言われます(笑)。怖い、何考えてるのかわからないとか。そこが逆にチャームポイントかなと。目が特徴的なんだろうなっていう。

黒目が大きいもんね?
多分そうなんだと思います。キラキラしてるのは性に合わない。

自分の身体で好きなところ?
身体……手かな。

しぐさが綺麗だなと思った。
腕がちょっと長いんです。手は小さいんですけど。剛さんにも「可愛い手してるね」って急に本番始まる7秒前に言われたことがありました。

好きな色は?
紫。

欲求不満の色(笑)。
そうなんですか。じゃあ僕は、欲求不満(笑)!

好きな言葉?
勝手に生きろ。

それはどこから?
作家・詩人のチャールズ・ブコウスキーの本がものすごく好きで。彼の著書に『勝手に生きろ!』っていう本があるんですが、この言葉は自分の中でしっくりときます。

生まれ変わるなら男性か女性か。
女性ですね。もちろん色んな苦労あるのはわかるんですけど、だからこそ駆け引きがより面白いのかな。男性ともだし、友達ともだし。どうのし上がるか、みたいなのをより考えられる気がして。

頭の良い女性こそ、最強だよね。
いろいろ武器があるし、憧れますよね。

寂しくなったときはどうする?
寂しいときか…。寝る。寝れば大体解決すると思ってるんで。あんまり寂しいと思うことが少ないけど、そう思ったら寝ますね。

ショッピングは直感派?吟味派?
わりと直感寄りですかね。ぱっと見てこれいいじゃんって、値段見て高すぎたら吟味するみたいな。ほぼ直感ですかね。

今自分にご褒美を買ってあげるとしたら?
財布を買おうと思ったんですけど。共演していた方が誕生日だったよねってくださったんです。「かっこいい、スターだな!」と思いました。それを使っているので満たされている部分があります。

それは先輩がくれたの?
それが同い年なんですよ!びっくりしました。あんまり物欲がないので、自分で買いたいと思っているものがそこまでないんですけど、ご褒美か……テーブルはずっと欲しかったので、探してはいるんですけどなかなか好みのものが見当たらない。ちょっと時間もできたので、テーブル探しをしようと思います。

どんなテーブルが欲しいの?
それが、わからないんですよね(笑)。ちょっと古いやつ、低めのやつが欲しいなとは思っていたんですけど。一枚板みたいな、すごい高いけど、そういうテーブルがあったらめっちゃいいよなって今思い始めて、どうしようかなっていう。

最後に。10年後、37歳、どんな渡邊圭佑になってるかな?
37歳か……変わらずに自分のやりたいことを楽しんでくれていればそれでいいかなと。

ブレないね!マイペース。
ブレて出たくないんですよね!この感覚が。歳を重ねていろいろ変化はして欲しいんですけど。上に上に。っていう気持ちはもちろんあります。

もちろん役者やってる?
それも任せます。

誰に(笑)?
そのときの渡邊くんに(笑)。自分が楽しめない、と思ったら辞めるってずっと言ってるんです。今のところ全力で楽しめているので、10年後も変わってなければいいなって願っています。

役者を楽しめていることを期待して、20年後は舘ひろしさんだね。
憧れての館さんのように!舘さんは、憧れの渡哲也さんに初めてお会いしたときに立ち上がって「渡です」って言われたことに感銘を受けて以来、「舘です」って立って言うようにしてるっていうのを何かで見て。僕がご挨拶したときも立ち上がって「舘です」って。それからは僕も真似して「渡邊です」って言うようになってます。影響されやすい(笑)。

素敵な舘さんを目指して。今日はありがとうございました!
ありがとうございました!

トップス¥83,000、ボトムス¥80,000/共にMARNI(MARNI 表参道)、シューズ¥38,800(OAO)

INFO
MARNI 表参道
03-3403-8660
OAO
050-5359-7121
MODEL:KEISUKE WATANABE
PHOTO & VIDEO:MASAMI SANO @ KIKI INC.
HAIR & MAKE-UP: KEN NAGASAKA
STYLIST:RIKI YAMADA
COOPERATION:CAFE & BAR CHAOS
EDITORS:GEN ARAI, LISA
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