今、じわじわと注目度が上昇しているアクティビティといえば「スタンドアップパドル(SUP)」。サーフボードの上に立ち、パドルで漕ぎながら水中を進むこのマリンスポーツは、エクササイズとしてはもちろん、不安やストレスと和らげたりとメンタルヘルスにも効果絶大なのだとか。「SUP」のプロ選手であるキャル・メジャーは、「現代人は自然との繋がりが希薄になりがち。SUPでは水に触れながら周囲の音を感じ、ゆっくりと水中を移動することで大自然との繋がりを感じることができます」とコメント。ケンダル・ジェンナーやケイティ・ペリー、リアーナをはじめとする海外セレブも夢中になっている「SUP」の魅力とは? 今年の夏、新たにトライしたい最旬スポーツについて深掘り!
出典:VOGUE UK
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メンタルヘルスに効果あり!
ある研究によると、水辺の近くに住んでいる人々はそうでない人に比べて幸福度が高いのだとか。つまりSUPをすることで同じような効果が得られるということ。SUPの世界記録保持者(101日間、2,641kmに渡ってボードを漕ぎ続けた)として知られるシルピカ・ゴータムさんは、SUPを通して固い絆で結ばれた友人たちと出会ったことを告白。こうした社会的繋がりは健康的でハッピーなマインドを保つ上で、かけえがえのないものだと言える。
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SUPは「動く瞑想」!
ボードの上でまっすぐバランスを保つためにかなりの集中力を必要とするため、SUPをしている間はストレスや緊張を感じる隙がなく、“今この瞬間”に没入することができる。「SUP中は、風や波、周りの状況を全身で感じとることができます。いわば“動く瞑想”ですね」とメジャーさん。「ゆったりとした自然のなかにいると心も落ち着いていきます。余計な考えや心配事が徐々に消えていき、自らを取り巻く自然の美しさに心を奪われるんです。これってとても大切なことですよね」。
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意外と簡単!
バランス感覚に自信がないという人でも心配無用。もちろんバランス感覚の良い人は上達スピードも早いけれど、自分のペースで取り組めばOK。「ボードに慣れるまでは膝立ちの姿勢で漕ぎ方を学んでいきます」と話すのは、ロンドンでSUPツアーを提供する会社「Active 360」の創設者であるポール・ハイマンさん。「どれだけ時間がかかっても大丈夫ですよ!」
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ワークアウトとしても◎!
SUPをするときには身体の主要な筋肉をたくさん使うため、全身運動という点もかなり優れている。「体幹に効くので、いわば良質なピラティスです」とハイマンさん。「SUPにある腰をひねったり伸ばしたりする動作は、腰部の筋肉、特に側近を鍛えるのに最適。もちろん太ももを中心に脚や腕にも効きますよ!」
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水辺ならどこでもできる!
島国の日本では、たいてい車で数時間行けば海や湖があるはず。ハイマンさんによると「最近は感染症による移動制限が敷かれているため、ロンドンに住んでいる人々はテムズ川に集まってくるんです。リフレッシュのための観光名所としてはもちろん、エクササイズしたり自然を触れ合える場所として注目度が高まっています」。現在イギリスでは、ハイマンさんの「Active 360」を含む多くの企業がSUPのレッスンクラスを開催しているという。日本でも全国各地でSUPを楽しめるツアーが提供されているから、今年のサマーレジャーの候補のひとつとしてぜひチェックしてみて!