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落とし穴もあるから要注意! “グルテンフリーダイエット”について知っておきべき4つの基本。

BEAUTY/WELLNESS
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もはやダイエットの定番になりつつある“グルテンフリーダイエット”。テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチが著書『ジョコビッチの生まれ変わる食事』で世界ランキング1位になれたのはグルテンフリーダイエットのおかげだと主張したことから、グルテンフリーダイエットは体が生まれ変わる魔法のような食習慣というイメージを抱いている人も多いのでは? でも実は、このダイエットってグルテンにアレルギーや不耐性がある人のために考案された食事療法で、万人向けではない。そこで今回は、グルテンフリーについて4つの基礎知識をお届け!

■グルテンフリーダイエットのやり方は?

グルテンは、小麦、大麦、ライ麦の胚乳から作られる粘り気のあるタンパク質。これらの穀物からできた麺類、パン、クッキーなどの焼き菓子、ビールなどを一切口にしないことがグルテンフリーダイエットとよばれる。さらに、醤油、ソース、冷凍フルーツ、冷凍野菜などの加工食品や、原料に“天然添加物”と記載されている食品にもグルテンが使用されている可能性が高いので、実際には小麦粉由来の炭水化物以外にも、多くの食品に注意を払わないといけない。

■グルテンを辞めたら、痩せるの?

グルテンをやめたからといって体重が減るわけではないが、小麦グルテンの成分であるエクソルフィンには高揚感や中毒性をもたらし、食欲を増進させる作用がある。その上、グルテンは砂糖よりも血糖値を上昇させると言われている。血糖値の急激な上昇はインシュリンを大量に分泌し糖分を脂肪にたくさん溜め込んでしまう。つまり、グルテンフリーダイエットを実践すれば、血糖値が上がりやすい炭水化物や、糖分が高い焼き菓子などを食べなくなるので、結果的に痩せるというワケ。

■グルテンフリーダイエットで身体能力も上がる!?

グルテンに免疫反応を示す病気、セリアック病やグルテン不耐症でない限り、身体能力が飛躍的に伸びたり、体調が劇的に良くなることはない。セリアック病はグルテンがカラダに進入すると免疫反応を起こし毒素を排出する。その毒素が自分の小腸を傷つけて栄養素を吸収できず、下痢、便秘、腹痛、不快感、疲労、骨粗しょう症、貧血、うつ病、頭痛、ブレインフォッグ(頭に霧がかかったような状態)など、様々な症状を起こす。グルテン不耐症はグルテンを消化する酵素の不足や欠如が原因となるが、セリアック病と同様の症状が出る。グルテン食品を摂取したあとに、これらの症状が出るようなら一度医師に相談してみよう。

■グルテンフリーダイエットの落とし穴とは?

グルテンが含まれている小麦粉には有効な栄養成分がたくさん含まれているため、グルテンを完全に排除すると栄養不良を起こす場合が。食物繊維、鉄分、葉酸、ナイアチン、チアミン、カルシウム、ビタミンB12、リン、亜鉛などが欠乏してしまうので、グルテンフリーダイエットを行う人は野菜、フルーツ、肉、ナッツ、乳製品を取り入れたバランスの良い食事をしよう。サプリで栄養素を補助するのもオススメ。

どうやら、グルテンフリーダイエットは万能というわけじゃなく、ジョコビッチやマイリー・サイラスのようにグルテン不耐症やセリアック病を患っている人に最大の効果がある様子。グルテンに耐性がある人は、グルテンを完全に除去せずとも糖分が高い小麦製品や加工製品を控えて、バランスのとれた食事を心がけるのが、何よりも大事!

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