-
突然の肌の不調で、スキンケアの概念が180度変わった。
年を重ねると肌トラブルはつきもの。けれど変化を素直に受け止め、根本を見直すことで、美しさは更新していける。好評のスキンケア連載、3回目のゲストはライフスタイルブランド「サン アンド ソイル」を立ち上げた、モデルの黒田エイミ(Instagram @eimikuroda_official)。根っからの美容マニアで、20代の頃からあらゆるコスメを試してきたという彼女。けれど30歳を前に肌質が変化したことで、自分にとって本当に必要なものを取捨選択できるようになったそう。「最初気になり始めたのは、肌の乾燥や弾力不足、くすみといった変化だったんです。でも同時期に遅延型のフードアレルギーにもなって。ファスティングなど色々と試したけれど一向に治る気配がなく、これは年月をかけて付き合っていくしかないと決意。本を読んで調べたり、食べ物やコスメの成分表をくまなくチェックし、習慣を見直す生活がスタートしました」。その結果たどり着いたというのが、肌に最初につけるものは低刺激なオーガニック、エイジングケアは科学の力を借りるという、双方のメリットを組み合わせた“いいとこどり”なスキンケア。
-
<上段左から>クリスティーナ テラスキン ラインリペア、クリスティーナ ビオサテンセラム、ブランエトワール スパークルEGクリームR、アクティバート SCコンセントレーション クリーム <下段左から>ビズゥ コールドプロセス石鹸、サン アンド ソイル ヒーリング バランシング オイル、コガネ オーガニカリースピリアトナー、ポロロッカ ADP ローション
アレルギーを気遣いながらも、エイジングケアも抜かりなく。そんな彼女のお眼鏡にかなった、スキンケアのラインナップとは?「クレンジングで使っているのはビズゥの石鹸。オリーブオイルやシアバターが配合されているので、つっぱらずに洗い上がりしっとり。洗顔も同時に完了するので気に入っています。コガネの化粧水は、アトピーやアレルギーの人も使える仕様。肌がどんなにコンディションが悪くても浸透してくれて、5-6回かけて肌に入れ込んでいくと、すっと炎症が消えていきます。ポロロッカは、高麗人参や冬虫夏草、甘草が入っているパワフルな化粧水。日焼けで赤くなった肌も、刺激を与えずに沈静化させてくれ、とろみのあるテクスチャーなので、美容液がわりに使えます」。オーガニックな化粧水で肌のコンディションを整えたら、次はエンジングケアの時間。話題のイスラエルの美容液やスペシャルなクリームで栄養を与え、丁寧に仕上げを。「クリスティーナの美容液は、水溶性&オイルをセットで使用。ニキビや赤みを落ち着かせてくれるので、何回かリピートしています。ブランエトワールのクリームは、肌のキメが整ってふっくら元気に。表面にべたつきが残らないのでメイク前も使っていますね。アクティバートのクリームは、リフトアップ効果があると聞いて使い始めたもの。ヒト幹細胞培養液が10%配合されているので少し高価だけど、朝起きたときのハリが全然違います」
-
オーガニックなマルチオイルで、身体や髪も優しくいたわる。
そしてボディと髪は、サン アンド ソイルのオイルでしっかりケア。肌が弱い人でも安心して使えるオイルが作りたいと、ヘアスタイリストの旦那さんとタッグを組み、試行錯誤を繰り返しながら、開発に2年をかけて完成させたそう。「こだわったのはテクスチャーと香り。つけ心地はさらっとしているけど保湿力は高く、肌や髪が柔らかくなってハリが出ます。精油の調合はアネルズあづささんにお願いし、ウッド系をベースに、爽やかだけどスモーキーな香りに仕上げました。男性にも使っていただける、ユニセックスなオイルというのもポイントです」
-
日々食べるものが肌をつくる。インナーケアの重要性。
20代はよく遊びよく飲み、好きなものを食べていたという彼女。けれどその生活も、突然の肌のトラブルに見舞われたことで、見直しを迫られることに。「原因は腸の粘膜に傷がつき、有害物質が体内に漏れ出ることでアレルギー反応が起こる、リーキーガット症候群。ある日突然、乳製品を摂取すると手や顔が腫れるようになり、そのうち卵や小麦もダメになりました。ワインも大好きだったけれど、亜硫酸塩という酸化防止剤が入っているものは肌に炎症がおきるので避けたり。とにかく“不調の原因は腸にある”と気づいてから、食生活の改善を徹底し、足りない栄養素はサプリメントで補うなど、内側に意識が向くようになりました」。その努力の甲斐もあって、いまでは肌のコンディションは良好に。トラブルに一喜一憂するのではなく、根本の原因と向き合うことの大切さを身を持って体験したそう。
-
<上段左から>フィトメディックラボ レ ダイジェスト、ナチュメディカ 亜鉛&銅、ソルガー サブリンガル メチルコバラミン 5000MCG、プラセンタ飲料マリッカ 、<下段左から>ワカサプリ ビタミンC、エリクシノール CBDナノパウダー
サプリメントを取り入れるときのルールは、添加物が入っているものは避け、皮膚科の医師の指導に従いながら、信頼できるものを摂取すること。自分に何の栄養素が足りていないのか、血液検査を通して問題を的確に知ることも大切なんだそう。「複数のサプリを愛用していますが、欠かさず飲んでいるのは、フィトメディックラボの消化酵素サプリ。腸が整えておかないと、いくらサプリを摂取しても栄養素がうまく吸収されないと知り、飲み始めました。ナチュメディカの亜鉛&銅のサプリは、ニキビや疲れの予防に。不足しがちなビタミン12は、ソルガーのサプリで補っています。マリッカのプラセンタドリンクは、肌のハリが欲しくて飲み始めたのですが、目覚めも良くなり、二日酔いも防げます」。美肌に欠かせないビタミンCは、ワカサプリの粉末タイプで摂取。肌に透明感が出て毛穴もしまり、夕方の疲れが軽く感じるのだとか。エリクシノールのCBDパウダーは、緊張をほぐしてリラックスしたいとき、水に溶かして飲んでいるそう。
-
<左から時計まわりに>エカト ボディメディテーション ローラー、山口ビューティーメソッド イナズマ、スプレンダーISO テラローラー ミュー、アクティバート SCインプライム マスク、メディオン メディプローラー CO2 ジェルマスク
ハリとリフトアップには、+αの集中ケアを。
そのほかスペシャルケアとして愛用しているのが、こちらの5つのアイテム。普段のスキンケアにプラスすることで、アンチエイジング効果がぐっと上がるそう。「エカトのローラーは、毎日お風呂のなかで顔や全身をゴロゴロ。血行が促進されてむくみがとれ、首や肩がストンと落ちます。美顔器は山口ビューティーメソッドのブラシタイプを愛用。肌が引き締まって弾力が出るのと同時に、EMSの電気刺激で筋肉が鍛えられ、リフトアップ効果も。テラ鉱石のローラーは、温冷3セットを繰り返すと、目元のクマやむくみがとれて、顔がすっきりします」。大事な予定がある前日は、アクティバートのヒト幹細胞入りのマスクや、メディプローラーの炭酸パックで、肌にハリと潤いを与えることも忘れない。多方面からアプローチを試みることで、年齢に揺らがない美しさは育んでいける。