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長いまつ毛と切れ長のフレームを強調して流し目をスパイシーに。
ビターな眼差しとそばかすがのったキュートな頬、ヘルシーなナチュラル眉。おしゃれ顔の要素をすべて詰め込んだようなモードなルックスが魅力のモデル、エレナ(Instagram: @elena_1195_)。憧れのビューティミューズは特にいないという彼女にとって、メイクは自分の個性を輝かせるためのもの。コンプレックスを隠すのではなく、受け入れて魅力に変えるメイクテクニックを日々勉強中!「初めてメイクをしたのは中学3年生のとき。トレンドメイクもひと通り経験して、“顔の個性を最大限に活かす”という今のスタイルに落ち着きました。昔は切れ長の目やそばかすが目立つ肌がコンプレックスだったのですが、モデルの仕事でプロにメイクしてもらうようになったら、どの現場でも切れ長の目もそばかすも隠すどころか引き立てるようなメイクばかりされるのでびっくり。“欠点と思っていたけれど、これは自分にしかない魅力なんだ”と、そのとき初めて気づくことができました。それからは、メイクをしてもらいながらコンプレックスを魅力に変えるテクニックを間近で見て研究。素顔の魅力を消さないように意識するようになったら、周りからの評判も評価も上々。マインドもポジティブになって、自分の顔が大好きになれました」
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〈上から〉アイシャドウパレット ベア/FOXY ILLUSTRATIONS まつげ美容液/UZU アイエディション(マスカラベース)/ETTUSAIS アイオープニングライナー ブラウンブラック/UZU キープスタイル ブラック/DEJAVU
メイクのポイントは目もと。ビューラーでまつ毛をパッチリさせたり、無理にラインを跳ね上げたりすると自分らしさが薄れてしまうことに気づいてからは、まつ毛の生えぐせや長さ、目の形を活かすようなメイクを心がけているそう。「まつ毛はビューラーで上げてもすぐにとれてしまうので、これも個性だと思ってカールアップせずそのままデジャヴュのマスカラを塗っています。ブラシを目尻側に流すように塗ると、まつ毛の長さが際立っていい感じ。アイラインもUZUのリキッドライナーを長めにすっと引き抜くように入れて、切れ長の目をわざと強調させています。眉も毛量の多さを生かして毛流れを整える程度に。エテュセのアイエディション(マスカラベース)はまつ毛用の下地なのですが、繊維の入った透明ブラックの液で毛量や色艶を自然に調整できるのと、コーム形状でキレイに毛流れを作れて便利なので愛用しています。アイシャドウはフォクシーイラストレーションズのアイシャドウパレットで。今回は春らしく、ピンクやベージュ、コーラルでトーンでまとめて柔らかにしてみました」
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そばかすや頬の赤みが透ける、エフォートレススキン。
個性活かしは肌づくりにも。ノーファンデ&ノーチーク、二刀流ベース、緻密なコントゥアで素顔の魅力が倍増!「昔はそばかすが嫌でしっかり塗って隠していた時期もありましたが、コンプレックスを活かすメイクに変えてからはノーファンデ派に。そばかすはそのままチャームポイントとして活かしつつ、M•A•Cのプライマーとストロボクリームのピンクライトでトーンを補正。小鼻やクマなど赤みやくすみが目立つところだけメイベリンのコンシーラーでカバーしています。肌が薄くて頬の赤みが強めなのでチークもレス。自己肯定感が高まるからか、メイクしていて楽しいですね」
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〈上から時計回り〉アートクラスバイロダンシェーディングマスター 01/TOO COOL FOR SCHOOL フィアレスクルー ハイライター ロマンスドーン/SHU UEMURA フィットミー コンシーラー 5/MAYBELLINE NEW YORK マルチカラーコンシャス 00/DAZZSHOP ライトフルC+ ティンティッド プライマー SPF45/M•A•C ストロボクリーム ピンクライト/M•A•C
コンシーラーは欠点カバーだけでなく、鼻筋にもすっと入れてハイライトとしても活躍。「ファンデやチークをレスした分、顔の印象がぼやけないようにハイライターとシェーディングでメリハリを。パウダーのハイライターは、鼻筋に入れたコンシーラーの上と、鼻先、眉下から頬骨の上のCゾーン、唇の山、あご先にもON。基本はシュウ ウエムラを、華やかさをプラスしたいときは大粒のラメが入ったダズショップを使うことが多いですね。シェーディングは、トゥー クール フォー スクールが肌なじみが良くてお気に入り。大きめのブラシで頬骨の下やフェイスラインにふわっと入れて引き締めます。一番左の明るいブラウンは、アイメイク前に目頭の窪みからアイホール全体にふわっとかけておくと、堀り深な目もとをナチュラルに演出できるんです」
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保湿メインのシンプルケアで、ナチュラルメイクが映えるみずみずしい肌に。
モデルという職業には辛いアトピー持ち。いつでもメイクがきれいに映える肌でいたいから、保湿メインのシンプルケアでコンディションをキープ。「ありがたいことに顔には症状が出にくいのですが、アトピースキンでかなり乾燥しやすいので、美肌効果の高いハトムギ化粧水をビッグボトルで常備。毎日浴びるように贅沢に使って、みずみずしい肌をキープしています。潤いがしっかり行き渡るように、週に1~2回は沖縄の泥でできたクチャ石鹸で毛穴の汚れや角質をしっかり落とすことも欠かせません」
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〈左から〉エッセンス リップ プランパー SP001/VISÉE ミネラルカラーセラム 11/ONLY MINERALS
リップを塗る前には、ヴィセのリッププランパーで乾燥やシワっぽさをブロック。「唇も乾燥しやすいので、スキンケアのタイミングでヴィセのリッププランパーをたっぷり塗っておくのも欠かせないルーティン。肌やアイメイクを仕上げている間にいい感じになじんでリップメイクのもちや仕上がりがよくなります。リップはオンリーミネラルのミネラルカラーセラムを。チップでそのまま塗ってぷっくり仕上げるのもこだわりです」。
シンプルなメイクのアクセントになっている鼻ピアスも、“自分らしさ”の象徴。「高校に入ってすぐモデルの仕事をしていたから髪色とかピアスとか自由にできなかったんですよね。その反動もあったのか、アメリカでの何もかも自由な環境に慣れてしまったら、 “人目を気にしてやりたいことを我慢するよりも、一度きりの人生を思いっきり楽しみたい!”というマインドがだんだん強くなってきて。それからは、メイクもファッションも自分を解放。帰国してすぐ鼻ピアスを開けました。いくつになっても、その世代ごとの美しさがあるもの。だから、今は20代という若さや可愛さを思いっきり楽しみたいですね」
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ELENA’S RECIPE
・まつ毛とラインはサイドに流して切れ長の目もとを強調。
・肌はそばかす&頬の赤みを透かしてエフォートレスに。
・唇はリップ前のプランパーでぷっくりと。