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ナチュラルメイク+αの色遣いで春の空気感を纏って。
さわやかな風が吹き抜ける今の季節にぴったりなメイクを披露してくれたのは、MOUSSYのデザイナーとして活躍する佐々木志穂さん(INSTAGRAM @sasakishihomsy)。アースカラーをポイントにした目元やマットな質感のリップ等、旬な要素をおさえたナチュラルメイクは、服を引き立てることを第一に計算されたもの。「春のカラーメイクはやっぱり気分が上がりますね。もともと、あれこれ盛り込んだメイクより、素の自分を活かしたナチュラルなメイクが私の定番。だからカラーメイクも、光のニュアンスでほんのり色を感じる程度に忍ばせるのが好み。春は、基本のナチュラルメイクにプラスして、カーキのカラーマスカラとか白のアイラインをポイントで効かせるようなメイクがしたいです。前髪を切ったら目元がより強調されるようになったので、アイメイクで遊ぶのが楽しくなりました」
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(左から時計回りに)THREE 4Dプラスアイパレット 02、エレガンス カールラッシュフィクサー、RMK Wカラーマスカラ 04、アディクション ザ アイシャドウ パール 023P
まずは、カラーマスカラを際立たせるためにアイホールと下まぶたにごく自然な陰影のニュアンスをプラス。「アディクションのアイシャドウは、日本人の肌にマッチする発色とパール感が優秀です。ベースにナチュラルな陰影をつけたら、THREEのパレット左上のカーキを目尻にだけライン状に入れ、右下のホワイトを黒目の下にだけのせます。そうすると、自然な立体感が出て瞳そのものが綺麗に見えるんです」ポイントとなるまつげは、エレガンスの下地でていねいに長さを出した上にRMKのカラーマスカラをオン。「このインディゴグリーンは、MOUSSYのかっこいいイメージを崩さない褪せたような色合いがおしゃれ。この春夏、地中海を連想させるアイテムを提案しているMOUSSYのシーズンメイクです」
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そばかすが透けるくらいの薄膜ベースメイク。
ベースメイクのキーワードは素肌感。そばかすだって、ナチュラルな雰囲気を醸すための大事なポイントになる。「春夏は、軽いテクスチャーのお洋服が増えるから、肌が重くならないように気を付けています。そばかすはあえてカバーせず、透けて見えるくらいの薄さがベスト」薄くといっても、単純に少量を塗るわけではない。ナチュラルに仕上げたいからこそ、ファンデーションの塗り方はていねいに膜を作ることが大切だとか。「ラ ロッシュ ポゼの下地でUV対策をした上に、RMKのリキッドを指の腹で少しずつ肌に密着させるように重ねていきます。RMKのリキッドファンデはグリセリンフリーなのもうれしい! 長時間肌に触れるものなので、肌に負担のかからないアイテム選びにこだわっています。商品の成分表チェックも欠かしません」
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(左から時計回りに)クレメンス オーガニクス UT バイオムミストトナー、RMK グロースティック、RMK リクイドファンデーション 102、ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクショントーンアップ
仕上げに、RMKのグロースティックをTゾーンと目尻のC ゾーンに指先でポンポンとなじませ、つやと立体感をプラスしてベースメイクは完成。極薄ベースメイクに耐えうる肌をキープするために、日頃の保湿ケアには抜かりない。「オフィスの空調やマスクで、春夏でも肌は意外と乾燥リスクにさらされています。クレメンス オーガニクスのミストを常に持ち歩いて、乾きが気になったらすぐにシュッとします。特別なことをしているわけではないけれど、日中もこまめに保湿したり、お風呂上りにはすぐに化粧水をつけたり、当たり前のことをきちんと続けることが大切だと思っています」
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マットリップは縦じわをケアする下地使いがキモ。
リップは、ベージュ×カーキで仕上げたアーシーな目元の雰囲気に合わせて、マットな質感のヌードカラーをチョイス。「マットな質感のリップカラーは縦じわが気になるので、M·A·Cのリップ下地を使っています。唇の表面をなめらかに整えて、マットリップがきれいに仕上がるので手放せません。発色と質感が絶妙なNARSのリキッドリップを、ていねいに輪郭をとってから塗っています」全体的にアースカラーでまとめた中で、何気なくクリーンな印象をプラスしているのが潔いホワイトネイル。「ネイルは基本ショートネイル×ワンカラー。シンプルな分、指先がきれいに見えるようにダヴィネスのハンドクリームでお手入れしています」
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(左から)ダヴィネス オイ ハンドバーム、ABUR ボタニカルオイルS、NARS パワーマットリップピグメント 2764、M·A·C プレップ プライム リップ
トレードマークの黒髪ストレートヘアは、お手入れの賜物。程よくモードでいて、きちんと感も感じさせるのは、髪の美しさゆえ。「ヘアはつやが命! ABURのオイルは、サラッとしたテクスチャーでべたつかないので毎日のスタイリングに愛用しています。」メイクもお手入れも、日々コツコツ向き合うことが大切と語る佐々木さん。そのクリーンな魅力は、ていねいさに宿るのだということを実感させられる。「コスメを選ぶときは、わりと慎重派。いつもカウンターに足を運んで美容部員さんにとことん相談します。実際に肌にのせてみると、意外なカラーが似合うことに気付いたり、新しい発見もありますしね」
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SHIHO’S RECIPE
・メイクも服もアースカラーでトータルコーデ
・少しずつ薄く膜を重ねて素肌感を演出
・ナチュラルメイクこそ細かい部分をていねいに