色んなことがあった2021年も、残すところあとわずか。この1年を支えたお気に入りのベスコスアイテムを持参してもらい、注目のビューティアイコンがセルフメイクのこだわりや肌ケアをレクチャー。2人目に登場するのは、「E-girls」のリーダーとしてグループを牽引してきたのち、今年はソロでモデルや女優、アーティスト、ダンサーとして活躍の場を広げている佐藤晴美(Instagram:@sato_harumi__official)。「テレビ番組の『アナザースカイ』で初司会に挑戦させていただいたりと、こんなに忙しい1年になるとは思ってなかった!」と語る彼女は、環境の変化からか初めて肌トラブルも経験したという。それさえもポジティブにとらえながら美容を楽しんできた1年を、彼女のベスコスアイテムと共に振り返ってもらった。
>>2021年、私たちをハッピーにしてくれた11の受賞アイテム
【BEST OF BEAUTY】はこちら
>>キレイなあの人に、今年のベストコスメを総力取材!
●本田仁美 編
-
ナチュラル&ベーシック。昔からずっと、ブラウンメイクが心地良い。
基本的に大きくメイクを更新することはないけれど、その時々のムードに合わせて少しずつマイナーチェンジをしてきたという。「もともと顔立ちがはっきりしているタイプなので、メイクはがっつり濃いかナチュラルかのどちらかにしないと中途半端になってしまうんです。となると、普段のセルフメイクは色も仕上がりもナチュラルが好き。昔からブラウン系から変わったことはないしアイテムも少なめだけれど、今の自分の肌の色に合うことを軸にアイテム選びを心がけています。そこに、アイシャドウやハイライトでキラッとした質感を加えたメイクがお気に入りです」。
-
<左上から時計まわりに>ディオールショウ カブキ ブロウ スタイラー ウォータープルーフ ダークブラウン、ナチュラグラッセ コレクティングスティック 04、同 クリームバー ファンデーション N 02、rms beauty リップチーク ロストエンジェル
肌も眉も、もともとの素材を活かした究極のミニマルメイク。
プライベートとお仕事のときでは、ナチュラルをベースに肌を作り分けるのがこだわりだそう。「友達と遊びに行くときは、ナチュラグラッセのコンシーラーで気になる部分を隠すくらいで、お仕事でセルフメイクをするときは同じブランドのファンデーションもプラス。どちらの場合でも指先にとって、ちょんちょんと置いて薄く馴染ませるくらいなんですけどね。それに、乾燥しやすいのでお粉は使いません。両方ともヘアメイクさんが使っていて出会ったんですけど、肌にピタッと馴染んでパサつかないし、長時間つけていても肌に負担を感じないところが最高! 特にコンシーラーは、既に4本目に突入しています」。
肌の血色感を担うチークと、顔のフレームとなる眉にも彼女なりの哲学が。「後に使うハイライターがパウダータイプなので、チークは肌に溶け込むクリームタイプで密着させたいんです。粉っぽくなるとその分メイク感が強くなるからかもしれないけれど、顔の質感バランス的にこの方がいいみたいで。rms beautyのチークは、ドバっとつかずに自然な色づきがタイプ。頬骨の高い位置に、狭い範囲でポンポンポンと指でなじませます」。しっかりと生えた眉も、彼女のヘルシーな印象を後押しするトレードマーク。「昔からボーボー派で繋がっちゃうくらいだったけれど、大人になったら自然といい具合に落ちついてきて。今は隙間と眉尻だけディオールのペンシルで埋めて、反対側のブラシでササッととかすだけ。このブラシが最高で、きれいにぼけるので失敗しません!」。
-
-
<左上から時計まわりに>パルファム ジバンシイ ルージュ・ジバンシイ シアー・ベルベット 16、コーセー エスプリーク セレクト アイカラー N OR206、イヴ・サンローラン・ボーテ ルージュ ヴォリュプテ シャイン 124、ラ ブーシュ・ルージュ ル・バウム・ペシェ、資生堂 アイラッシュカーラー 213、同 マジョリカ マジョルカ ラッシュエキスパンダー ロングロングロング BK999、ディオール バックステージ フェイス グロウ パレット 002
横顔の印象や可愛らしさも大切にした、こだわりのマスカラテク。
アイシャドウやハイライトとして活躍するのが、大のお気に入りというディオールの4色パレット。「最初はハイライト用にと購入したんですが、あまりに自然な輝きなのでアイシャドウとしても愛用中。特に左下のベージュが最高で、上まぶたに指でサッとのせて、涙袋にも。リアルなぷっくり感が作れるズルイ子なんですよ(笑)。たまに今日は濃いめにしたいな~って日は、エスプリークのオレンジシャドウを上まぶたのキワに重ねると、うるっと涙ぐんだような瞳に」。ハイライトとして使う時も、左下を頬骨の上や唇の山の上にちょんちょんと重ねているそう。さらに、約10本は消費したというマジョリカ マジョルカのマスカラは、塗り方にこだわりが。「資生堂のビューラーで根本をあまり上げずに、中間から徐々にカールさせたら、毛先だけにマスカラを塗るんです。理由は、横から見たときになんか可愛いから!(笑)。まつ毛の根本は抜けてて、まつ毛がひゅん!と流れる感じが好き。この塗り方オススメですよ!」
-
「顔がはっきりめなので、くっきり濃い色のリップだとちょっぴりくどくなっちゃう(笑)。今は、まるで唇みたいな自然な血色リップで気負わない感じがしっくりきますね」。withマスク時代の今、お出かけするときはどうしているのだろう? 「人に会うときにはつけていきますよ! でも、例えば食事をして落ちたら、そのままマスクをして帰ります(笑)」。そうおちゃめに言う彼女は、最近3本のリップをヘビロテしている。「ラ ブッシュルージュはリップクリーム感覚でつけられるので、スッピンのときにも最適。サンローランは、実はチークにもポンポンって付けちゃうことも! ふわふわマットが気持ちいいジバンシイも好き。どれも、ファッションや気分で使い分けてることが多いかな」。
-
ニット¥30,800 ニットショーツ¥13,200/ともにSTUDIO R330(ステュディオ アール スリーサーティー contact@studior330.co.jp)
今年人生最大の肌荒れを経験。スキンケアも食も見直してシンプルに。
2020年にリーダーを務めていた「E-girls」が解散し、今年本格的にソロ活動を開始。また、コロナ生活も2年目となった今年、彼女自身も予知していなかったレベルの肌ダメージを経験することに。「環境の変化を自分では楽しんでいたつもりだったけど、きっと身体が追い付いていなかったんですよね。それに、お肌の曲がり角って言われる年齢も関係しているのかも。もともと敏感肌でニキビも出来やすいタイプだったけれど、とくに頰の広い範囲が肌荒れしてしまって。『とにかく治さなきゃ!!』の一心で、いろんな皮膚科にも通ったし、どの基礎化粧品が合うのかも分からないから……結果、結果、この1年で、美容に一番お金を使いました! 高くついてしまったけど、そのおかげで自分に合うものと合わないものも分かってきました」。
毎日のスキンケアルーティンはシンプルに、基本的には朝晩同じものを使用。そして、なるべく肌に摩擦をなるべくかけないことを大切にしている。「夜はまずメイク落としからスタート。衣理クリニックのクレンジングジェルを、手が直接肌に触れないくらい多めにとって優しくメイクをオフします。W洗顔がいらないので、肌負担も気になりません。その後、お風呂から上がったらまず1回アベンヌのミストで毛穴を引き締めて、2度めは擦らないように手でプレスするように浸透させます。その上に、SK-Ⅱの化粧水を。ケチらずにたっぷりと手のひらにとってそっとなじませると、肌がみずみずしく潤って透明感がアップするんですよね。次にライスフォースの美容液をかさねて、クリニックで購入したZAYONの乳液でフタをします」。シートマスクは韓国製品が肌に合うようで、大切な撮影の日の夜のスペシャルケアとして投入しているんだとか。「Dr.Sooもクリニックで購入していて、1枚3000円くらいする超スペシャルな1枚。肌が明るくなって肌荒れも沈静します。CICA・GOは肌がガサッとしているときに使うと不思議と滑らかに。有名なメディヒールは、やっぱりいい! 肌が格段にしっとりするんですよね」。
-
<左上から時計まわりに>CICA・GO Cica SOS Mask、Dr.Soo Mask Ⅱ、メディヒール シートマスク N.M.Fアクア、SK-Ⅱ ピテラ™ エッセンス アンディ・ウォーホル 限定版クリスマスコフレデザインボトル、ライスフォース ディープモイスチュア エッセンス、アベンヌ ウォーター、イースペシャル クレンジングジェル V、ZAYON アギスキン ミルキー N
スキンケア以外でも、美容のために食を見直したことから新たなルーティンも加わった。「今までは白米だったものを玄米に変えたり、ビタミンCやAのサプリメントを辞めて、食事でなるべく摂取するようになりました。食材選びにもこだわるようになって、野菜とお魚を中心に、肉をちょっとにシフト。一度お肉をゼロにしたらストレスになっちゃって、それは違うなと思って適度に食べるようにしています。フィッシュオイルを積極的に摂りたいんですけど、高いのでお肌とお財布事情が割に合わないのが今の課題(笑)。週に1回、比較的手頃に買えるスーパーにお魚を買い出しに行って、その帰りにスタバでコーヒーを買って帰るのが今の楽しみなんです!」。
-
―美容で一番大切だと思うことは?
毎日を楽しむことと、発散すること! この1年を通じて、美容にはメンタルがすごく大事だと実感しました。―美容の情報源はどこで入手する?
ヘアメイクさんが多いです。気になっているものを質問したり、使った製品を実際に購入することも。あとはコスメブランドの展示会で専門家のおはなしをじっくり聞いたりもします。―注目しているビューティアイコンは?
Instagramの発見ページに出てきた、海外の女の子のメイクやファッションは参考にすることも。―今気になっている美容トピックスは?
自分的には腸活はもうスタンダードになったけど、やっぱり食生活かな。週に一度生魚を食べるとか、なかなか難しいけれど、そこを続けるのが目標!―今後美容とどう向き合っていきたい?
トレンドとかには左右されずに、自分に合うものと方法で継続していきたい。それも、今だけじゃなくて、30、40、50代の肌を想像しながら知識をつけてアップデートしていけたら!