-
囲み目で醸し出す、クールで気だるい雰囲気
好きな音楽を曲を聴きながら、メイクに勤しむ時間。ワクワクが倍増して、いつもよりアイデアも膨らんでくる。今回、モデルのナナミ キース(Instagram @nanami_keyes)が披露してくれたのは、ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドのアルバムに参加した伝説のミューズ、ニコからインスパイアされたクールな囲み目メイク。「母親がよく家で古いレコードをかけていて。それでニコの存在を知ったのですが、彼女のビジュアルや醸し出す雰囲気が今の気分にすごくリンクしているなと思って。同じドイツの血が流れているので、シンパシーを感じた部分もあったのかもしれません」。ポイントとなるのは、目をぐるっと囲んだアイラインとバサバサのまつげ。とにかく目元をしっかり主張して、リップや他のパーツは引き算するのがルール。「ブラウンのアイシャドウでまぶたに自然な陰影をプラスしたら、黒のペンシル&リキッドライナーで、目のキワをぐるっと囲みます。マスカラは上下にたっぷり2回重ね、ちょっぴりやりすぎくらいに。そのほうがニコらしいというか、60年代っぽい雰囲気に仕上がるかなって」
-
<左から>シュウ ウエムラ プレスド アイシャドー(左 M 852 ライト アンバー、右 PR グリーンアンバー)、シュウ ウエムラ アンリミテッド 3D ジェル ペンシルM サウンドブラック、ケイト スーパーシャープライナーA BK-1、クリニーク ハイ インパクト ウォータープルーフ マスカラ 01ブラック、グロッシアー ボーイブロウ クリア
ニコのトレードマークともいえるダークな囲み目。その仕上がりを実現させるキーアイテムとは?「マスカラはクリニーク。毛の1本1本にボリュームと長さが出て、今回のテーマにぴったり。上下ともに根元からしっかり2回重ねます。アイライナーはシュウ ウエムラのペンシルとケイトのリキッドをダブル使い。ペンシルで上下のまぶたにインラインを引き、上まぶたのまつげの隙間をリキッドでしっかり埋めました」。アイシャドウパレットはシュウウエムラ。今回使ったのは左のマットなベージュのみ、マットな質感で色のトーンも調整しやすいそう。眉はグロッシアーの透明のマスカラで毛流れを整えるのみ! こちらもブラシが小さくて使いやすいとのこと。
-
ヌーディなリップで、目もとの陰影を際立たせて
洋服はだいたいモノトーン、メイクも目もとの陰影を強調させるだけ。ミニマル主義だったニコにならって、今回は色のあるリップは封印。ヌーディなニックスのリップパレットを使って、全体をカラーレスな印象に仕上げたという彼女。「唇の赤みを抑えるため、最初にライトなベージュを全体的に塗って、そのあと濃いベージュで輪郭をしっかり描いてなじませていきます。リップブラシで丁寧に塗っていくことで、立体感のある女性らしい唇に」。メイクを始める前に、あらかじめオーストラリアのポーポークリームでしっかり保湿し、唇のコンディションを整えておくことも大事なんだそう。「下地はリップを塗る前にティッシュで軽くオフしておけば、マットな質感に仕上がります」
-
<左から時計まわりに>ルーカスポーポーオイントメント、シロ サボン 練り香水、ニックス プロフェッショナル メイクアップ プロリップクリーム パレット 02 カラー・ヌード
「リップで使ったのはニックスの6色パレット。ヌーディな色を探していたのですが、ぴったりのものが見つかりました。色を混ぜて使えるのでトーンの調整がしやすいです。保湿にはオーストラリア土産でもらったポーポークリームがマスト。しっかり潤って乾燥から守ってくれます」。香水はシロの練り香水タイプを愛用。清潔感のあるサボンの香りが気に入っていて、ハンドクリームをつける感覚で気軽につけているそう。「液体と違って持ち歩きが便利なところがいいですよね」
-
薄づきの肌を引き立てる、ミニマルなヘアアレンジ
髪はアイロンでストレートにしたあと、顔まわりの前髪だけを残し、ゆるく後ろでまとめ髪に。スタイリング剤として使ったのはROPIのヘアクリーム。カットは渋谷のナヌークにお願いすることが多いそう。「ベースメイクは出来るだけ薄づき、艶肌を心がけています。しっかり保湿を行った肌に、リキッドタイプのファンデーションを塗り、最後にブラシで均等にのばします。コンシーラーも指でトントンする感じで、赤みが気になるところに。テカリすぎてると逆に綺麗じゃないので、最後に軽くティッシュオフするのもポイントです」
-
<左下から時計まわりに>クリニーク スーパー バランスド メイクアップ、クリニーク ドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング ジェル、ザセム カバーパーフェクション チップコンシーラー01、ローラ メルシエ ピュア キャンバス プライマー イルミネーティング、シュウ ウエムラ フェイスカラー M 746 ピンクベージュ
「クリニークのリキッドファンデは、アメリカに住んでいたときに購入。オイルが入っているのでツヤが出やすく、ファンデが浮かないところが気に入っています。下地に使っている乳液もクリニーク。保湿力が高くファンデとの相性も良いですね。ザセムのコンシーラーはカバー力がすごいのに、肌なじみがよくておすすめ。ローラ メルシエのプライマーは、細かく砕かれたパールが配合されているので、絶妙なツヤ感が出て乾燥にも強いです!」。チークはシュウウエムラのピンクベージュをセレクト。肌に自然に溶け込むベーシックな色なので、どんなメイクとも相性が良いそう。
-
NANAMI’S RECIPE
・クールな囲み目で気だるい表情に
・ベージュのヌーディリップで血色を抑えて
・ツヤをほのかに仕込んだ薄づき肌